コロワイドから大戸屋ＨＤ株主向けアンケート謝礼品が届きました！

タイトルがややこしいので要点を説明します。
現在は大戸屋ＨＤの筆頭株主がコロワイドとなっていて、コロワイドの子会社になるよう大戸屋ＨＤ経営陣に提案しています。しかし大戸屋ＨＤ経営陣が拒否をしていてコロワイド側と対立しているのです。

そこで大戸屋ＨＤを傘下に収めることに関して、コロワイド側が大戸屋ＨＤの株主に対してアンケート調査を行いました。アンケート調査に答えるとコロワイドの店舗で使える、3000円分の食事券がもらえるということになっていました。そのアンケートの謝礼品（食事券）が届いたのです。


コロワイドの店舗で使える3000円分の食事券です。


近くに店舗が無い人などに対応するために、食事券を3種類の商品と交換することも可能です。

報道を見るとこのアンケートに関しても、両社は対立しています。
コロワイド側は「アンケートで約9割の大戸屋ＨＤ株主が、コロワイド傘下になることに賛同した」という趣旨のコメントが流れてきました。
対して大戸屋ＨＤ側は「3000円の食事券を配ったようなアンケートは公平性に欠ける」という趣旨のコメントが流れてきました。コロワイドが自社に有利な意見を得る為に、食事券で有利な意見を買収したという意味合いでしょう。

両社が対立するポイントとしては、大戸屋ＨＤは店内調理にこだわっているのに対して、（グループ規模で勝る）コロワイドは（コロワイドグループの）セントラルキッチンを利用して調理の効率化を主張しています。効率化を推進すると大戸屋の定食は100円程度値下げ出来て、競争力が増すという主張です。度重なる値上げで高くなっているので、クオリティががあまり低くならずに安くなると競争力が高まります。

大戸屋ＨＤは1年以上業績が不振です。2018年頃からよくありませんでしたが、2019年2月には店舗スタッフによる不適切動画が公開されて更に売上げ減少、同年4月に商品価格の値上げで客離れが加速し、同年10月の消費税増税や今年に入ってからは新型コロナウィルスの影響でダメ押しです。
私は3000円分の食事券がもらえるとかもらえないとかではなく、大戸屋ＨＤがコロワイド傘下に入って効率化を推進して、商品価格が安くなる方が企業価値が向上すると思います。