新宿の虎

大都会・新宿で自由気ままに生きています。投資(株主優待・株主総会等)の情報や、街の情報・グルメ情報などを書き綴ります。

国民栄誉賞は差別?!

2018年04月14日 | 日記
WBA世界ミドル級チャンピオンの村田諒太さんの初防衛戦が2018年4月15日(日)に迫っています。
その村田選手が「国民栄誉賞はある意味、差別では」との持論をあちらこちらで発言されています。
村田選手は2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得しているのですが、2018年2月に開催されたピョンチャン五輪で金メダルを獲得した、羽生結弦選手と小平奈緒選手に国民栄誉賞の授与を検討した時に発言したようです。結局、小平選手の授与は見送られ、連覇をした羽生選手の授与が決定しました。
現在発売中の週刊誌でも同様の考えを記事で述べています。

村田選手の考えの根本にあるのは、「金メダルを獲るのはどの競技でも大変なのに、差を付けるのはおかしい」という考えなのです。
国民栄誉賞の第一号はプロ野球の王貞治さん。通算本塁打数で世界記録を樹立したことへの栄誉をたたえたものです。
その後、五輪で金メダルを獲得した人達にも授与されています。
柔道の山下泰裕さん、陸上長距離(マラソン)の高橋尚子さん。
そして今話題のレスリングの吉田沙保里さん(五輪で三連覇)、伊調馨さん(五輪で四連覇)です。

ちなみに国民栄誉賞表彰規定実施要領では首相の要望だけで決定することは出来ず、民間の有識者の意見を聞かなければならないと定められています。
但し政権の「人気取り」「話題集め」と揶揄されることもあります。授与の基準があいまいだからです。そこに自らも金メダリストである村田選手が噛みついたようなカタチになっています。
私も同感です。ピョンチャン五輪でも女子スケート団体パシュート、女子スケートショートトラックなどでも金メダルを獲っています。
「なぜ同じスケート金メダリストでも高木菜那選手は検討されず、小平選手だけ授与を検討するの?」
「羽生選手は二連覇。でも過去に三連覇した(柔道の)野村忠宏さんは、なぜもらえないの?」
「三連覇した吉田沙保里選手はもらえて、同じく三連覇した伊調馨選手はなぜもらえないの?」

吉田沙保里選手は世界選手権十三連覇も評価され、伊調馨選手は四連覇をしてから授与されましたが、かなり選考基準が不透明に感じます。

山下泰裕さんは1980年のモスクワ五輪の出場が期待されていましたが、政治的な絡みで日本国がボイコットして出場出来ず。4年後のロサンゼルス五輪では決勝に進む前に足を怪我したのですが、足を引きずりながら金メダルを獲得しました。
高橋尚子さんは陸上競技で日本人女子選手初の金メダルを獲得しました。
これらを評価したのでしょうが、同じ金メダルでも政治がらみで差をつけられているようで、村田選手は黙っていられなかったのでしょう。

プロ野球の福本豊さんをご存知でしょうか?
阪急ブレーブスで日本歴代1位の1065盗塁の記録保持者です。
「大阪のおもろいおっさん」的な、語り口がユニークです。
福本さんも国民栄誉賞の受賞を打診されたことがあるのですが辞退しました。
「立ちションベンも出来んようになるがな」と言ったとのこと。
国民栄誉賞も水に流れてしまいました…。
コメント
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