将棋界ではおよそ30年に1人程度、スーパースターが現れています。
私が子供の頃は(故)大山康晴さんや中原誠さんが超有名でした。将棋の本を買って戦術を勉強しようと思うと、大山さんや中原さんの本が主流でした。
続くのは私と同世代のスーパースターとしては羽生善治さん。羽生さんの後継者となるか?若手の注目株が藤井聡太さんです。
大山康晴さんはタイトル通算80期、最高峰の名人戦で13連覇など。大山さんの全盛期はタイトル数が少なく、主に5大タイトル戦の時代なので80期はもの凄い記録です。特筆すべきは最上級のA級棋士のまま、69歳で永眠されたことです。
将棋は20代が指し盛りと言われていて、40代になると記憶力が衰えてきて「読み抜け」や「詰み逃し」などのポカが増えてくるのですが、若い人達に交じって69歳でがんで亡くなるまで連続してA級を務めたのは頭が下がります。
10年以上、5つのタイトル戦の全てに出場していたと記憶しています。タイトル保持者か挑戦者でないと、タイトル戦に出場出来ないのでこれも凄い記録です。全盛期はまさに大山さんを中心に動いていたと思います。
その大山さんが大きく負け越しているのが、「棋界の太陽」と言われた中原誠さんです。タイトル通算64期、最高峰の名人戦で9連覇。1967年度に記録した年度勝率8割5分4厘は今でも歴代最高記録です。
対局中に病に倒れ、それを機に現役を引退されたのは残念でした。
そして今年、国民栄誉賞を受賞した羽生善治さん。タイトル通算99期。現在は竜王・棋聖の二冠を保持していて、進行中の名人戦に挑戦中です。先週、第1局が行われ先勝していますが、もし名人を奪取すればタイトル通算100期、名人位通算10期のいずれも節目を突破することになります。二冠を保持しているのでまだまだタイトル獲得数は増えていくと思いますが、以前には見られなかった対局で「詰み逃し」をすることが出てきたのは心配です。
大山さんのように50代、60代でもA級棋士でいて、タイトル戦に出ることが出来るでしょうか。期待したいところです。
将棋に詳しくない人でもこの人の名前は知っているのではないでしょうか。藤井聡太さんの名前を。
実質のルーキーイヤーだった2017年度(2017年4月~2018年3月)は特別賞・新人賞・最多対局賞・最多勝利賞・勝率一位賞・連勝賞・名局賞 特別賞と、数多くの賞を受賞しました。これだけ獲得するのは、全盛期の羽生さんを見ているみたいです。
藤井さんは今年2月には全棋士参加棋戦の朝日杯将棋オープン戦で初優勝。その功績で四段から五段に昇段。更に同月、順位戦C級2組からC級1組へ昇級したことにより六段に昇段。4月下旬~5月上旬辺りに予定されている竜王戦5組ランキング戦で船江恒平六段に勝てば竜王戦4組に昇級し、竜王戦連続昇級(6級→5級→4級)の規定により七段へ昇段します。
六段に昇段して2カ月余りで七段に昇段出来るか。これは注目の一戦になるでしょう。
とはいえ藤井さんにとっての不安材料としては、船江さんが属する井上慶太一門の棋士には結構負けていることです。井上一門には優秀な棋士が多く、タイトル保持者の菅井竜也王位、A級棋士の稲葉陽八段、そして精鋭の船江六段などがいます。菅井王位、井上九段、稲葉八段の3人は藤井六段に勝っているので、船江六段も続きたいところでしょう。
次に今回のブログのタイトルが「30年に1度の逸材」ということなので、4人の生年月日を見ていきましょう。
大山康晴 1923年3月13日生まれ
中原誠 1947年9月2日生まれ
羽生善治 1970年9月27日生まれ
藤井聡太 2002年7月19日生まれ
大山康晴 ~24年~ 中原誠 ~23年~ 羽生善治 ~32年~ 藤井聡太(各敬称略)
という年齢差になっています。
上記4人の他の強豪としては、タイトル通算19期の(故)米長邦雄永世棋聖、同通算27期の谷川浩司九段、同通算20期の渡辺明棋王などがいますが、やはり大山さん、中原さん、羽生さん達の各時代のスーパースターとは実績に差があります。
藤井さんが大山さん・中原さん・羽生さん等のような、各時代のスーパースターの階段を上がれるか。近日中に予定されている船江六段との対局は注目の一戦となりそうです。
私が子供の頃は(故)大山康晴さんや中原誠さんが超有名でした。将棋の本を買って戦術を勉強しようと思うと、大山さんや中原さんの本が主流でした。
続くのは私と同世代のスーパースターとしては羽生善治さん。羽生さんの後継者となるか?若手の注目株が藤井聡太さんです。
大山康晴さんはタイトル通算80期、最高峰の名人戦で13連覇など。大山さんの全盛期はタイトル数が少なく、主に5大タイトル戦の時代なので80期はもの凄い記録です。特筆すべきは最上級のA級棋士のまま、69歳で永眠されたことです。
将棋は20代が指し盛りと言われていて、40代になると記憶力が衰えてきて「読み抜け」や「詰み逃し」などのポカが増えてくるのですが、若い人達に交じって69歳でがんで亡くなるまで連続してA級を務めたのは頭が下がります。
10年以上、5つのタイトル戦の全てに出場していたと記憶しています。タイトル保持者か挑戦者でないと、タイトル戦に出場出来ないのでこれも凄い記録です。全盛期はまさに大山さんを中心に動いていたと思います。
その大山さんが大きく負け越しているのが、「棋界の太陽」と言われた中原誠さんです。タイトル通算64期、最高峰の名人戦で9連覇。1967年度に記録した年度勝率8割5分4厘は今でも歴代最高記録です。
対局中に病に倒れ、それを機に現役を引退されたのは残念でした。
そして今年、国民栄誉賞を受賞した羽生善治さん。タイトル通算99期。現在は竜王・棋聖の二冠を保持していて、進行中の名人戦に挑戦中です。先週、第1局が行われ先勝していますが、もし名人を奪取すればタイトル通算100期、名人位通算10期のいずれも節目を突破することになります。二冠を保持しているのでまだまだタイトル獲得数は増えていくと思いますが、以前には見られなかった対局で「詰み逃し」をすることが出てきたのは心配です。
大山さんのように50代、60代でもA級棋士でいて、タイトル戦に出ることが出来るでしょうか。期待したいところです。
将棋に詳しくない人でもこの人の名前は知っているのではないでしょうか。藤井聡太さんの名前を。
実質のルーキーイヤーだった2017年度(2017年4月~2018年3月)は特別賞・新人賞・最多対局賞・最多勝利賞・勝率一位賞・連勝賞・名局賞 特別賞と、数多くの賞を受賞しました。これだけ獲得するのは、全盛期の羽生さんを見ているみたいです。
藤井さんは今年2月には全棋士参加棋戦の朝日杯将棋オープン戦で初優勝。その功績で四段から五段に昇段。更に同月、順位戦C級2組からC級1組へ昇級したことにより六段に昇段。4月下旬~5月上旬辺りに予定されている竜王戦5組ランキング戦で船江恒平六段に勝てば竜王戦4組に昇級し、竜王戦連続昇級(6級→5級→4級)の規定により七段へ昇段します。
六段に昇段して2カ月余りで七段に昇段出来るか。これは注目の一戦になるでしょう。
とはいえ藤井さんにとっての不安材料としては、船江さんが属する井上慶太一門の棋士には結構負けていることです。井上一門には優秀な棋士が多く、タイトル保持者の菅井竜也王位、A級棋士の稲葉陽八段、そして精鋭の船江六段などがいます。菅井王位、井上九段、稲葉八段の3人は藤井六段に勝っているので、船江六段も続きたいところでしょう。
次に今回のブログのタイトルが「30年に1度の逸材」ということなので、4人の生年月日を見ていきましょう。
大山康晴 1923年3月13日生まれ
中原誠 1947年9月2日生まれ
羽生善治 1970年9月27日生まれ
藤井聡太 2002年7月19日生まれ
大山康晴 ~24年~ 中原誠 ~23年~ 羽生善治 ~32年~ 藤井聡太(各敬称略)
という年齢差になっています。
上記4人の他の強豪としては、タイトル通算19期の(故)米長邦雄永世棋聖、同通算27期の谷川浩司九段、同通算20期の渡辺明棋王などがいますが、やはり大山さん、中原さん、羽生さん達の各時代のスーパースターとは実績に差があります。
藤井さんが大山さん・中原さん・羽生さん等のような、各時代のスーパースターの階段を上がれるか。近日中に予定されている船江六段との対局は注目の一戦となりそうです。