今後のインターネットのキーワードである「クラウド(cloud)」、様々な場面で使われるようになりました。今回は、この「クラウド(cloud)」について考えてみたいと思います。
クラウド(cloud)は「雲」のこと、「雲」はインターネットを表現
クラウドとは、”インターネットで提供されるソフトサービス”
インターネットは”ハードの進化”から”ソフト進化”の時代へ
”クラウド(クラウドコンピューティング)”のクラウド(cloud)とは、「雲」のことですが、この「雲」はインターネットを意味しています。
クラウドは、明確な定義はありませんが、
「メール、画像編集などのパソコンで実現してきたソフトウェア機能を、インターネットの中に実現し、そのサービスをブラウザで利用し、作成したデータもインターネットの中に保管すること」
だと考えて良いと思います。クラウドは、簡単に言うと、”インターネットで提供されるソフトサービス”、”高機能なWebサービス”と考えても良いですね。
”クラウドとは何か”を簡単な図にしましたので、参考にして下さい。
■電子書籍 「”クラウド”って何? 日常生活に役立つ”Webサービス”紹介」
クラウドに関する説明と、具体的なWebサービス(Webメール、オンラインストレージ、画像アルバム、画像編集、文書作成 など)について詳しく説明し、電子書籍作成サービス「パブー」で公開中です、よければ参考にして下さい。
電子書籍 「”クラウド”って何? 日常生活に役立つ”Webサービス”紹介」
http://p.booklog.jp/book/18130
クラウドによって、インターネットは、通信回線のスピードアップなどの”ハードウェア主体の進化”から”ソフトウェアへの進化”と変わると予想されます。
ブラウザからインターネットのソフトサービス(Webサービス)を使い、作成したデータもインターネットに保管するという状況が、今後の、インターネットの世界だと思います。
■
■ 何故、”クラウド(雲)”なのか?
■
この”クラウド ”、英単語のスペルは「cloud」で、日本語では「雲」を意味しますが、”クラウド=インターネット”を意味します。インターネットのようなネットワークを図示するのに雲状の絵を使うことが多いことからきた表現です。
インターネットが、私たちが使っているパソコンの向こう側にあり、そして、見えない世界でコンピュータが動いているので、インターネットは、あたかも空の”雲(クラウド:cloud)”のようなイメージです。
■インターネットの変化
これまでは、ホームページ提供・メール送受信が主体
今後は、各種のソフトサービス(Webサービス)を提供(Webメール、文書作成、画像編集など)
■パソコン利用の変化
これまでは、各種のソフト(メール、文書作成、画像編集など)をインストールして利用
今後は、ブラウザからインターネットのソフトサービスを利用
クラウドが提供する”ソフトサービス”を、生活に有効活用することで、よりインターネットの効果が発揮され、インターネットが身近な存在になってくると思います。
■
■ 「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」
■
クラウドコンピューティングには、「プライベートクラウド」と「パブリッククラウド」の2種類があります。
「パブリッククラウド」とは、一般利用者を対象に提供されるクラウドサービスのことで、通常、クラウドコンピューティングと言った場合、これを意味します。
これに対して、「プライベートクラウド」とは、企業内の部門やグループ会社などに対して提供されるクラウドサービスのことです。
クラウドが登場した当初は、単にクラウドと言えば、一般利用者を対象に提供するサービスが一般的でしたが、企業内のように利用範囲を限定したクラウドも出てきたので、これを「プライベートクラウド」と言い、それまでの一般利用者を対象にしたクラウドを「パブリッククラウド」と言い区別するようになりました。
プライベートクラウドでは企業内でクラウド・コンピューティングを作ります。今まで社員のパソコン上に入っていた情報を、すべて自社のサーバー上に置き、出来るだけ社員個人のパソコン上にデータを置かないようにします。
そうすることで、データを社員間で共有することができ、データを個々のパソコンに置かず、管理されたサーバー上に置くことで、セキュリティ上の不安も少なくすることができます。
■
■ 「Web 2.0」は「クラウド」が進むべき道を示している?
■
2007年ごろ話題になった「Web2.0」ですが、「Web 2.0」という語句は、「Webサービスの新しい活用法」に関する造語です。それまでWebサービス、つまり「Web1.0」から進化したものとして「Web2.0」と呼ばれていました。
「Web 2.0」は簡単に言うと次のような内容ですが、「クラウド」の流れにつながりますね。
「パソコンのソフトウェアが実現してきたことをインターネットの中で実現し、インターネットに参加している人達へのサービスをより充実させ、個人一人一人が提供する情報を集め、集合知として活用する」
Web 2.0という表現は、ティム・オライリー(Tim O'reilly)らによって提唱されました。ソフトウェアのバージョンアップでよく用いられる数字表記によって、従来のWebのあり方を「Web 1.0」と規定し、Web 2.0はWeb 1.0とは連続しながらも質的に異なる概念であるというニュアンスを表現しています。
「クラウド」が曖昧な言葉で、何を意味するのか明確に分からないのに比べ、ティム・オライリー氏の定義する「Web2.0」は、とても明確です。
ティム・オライリー氏の論文「What Is Web 2.0」は2005年発表の論文ですが、ここでの「Web 2.0」の「Web2.0の7つの原則」は、実は「クラウド」が向かうべき道を示し、今後のインターネットが進むべき道を示しているような気がします。
「What Is Web 2.0」の「Web2.0の7つの原則」
原則1:Webがプラットフォーム
原則2:集合知の利用
原則3:データは次世代の「インテル・インサイド」
原則4:ソフトウェア・リリースサイクルの終わり
原則5:軽量なプログラミングモデル
原則6:単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア
原則7:リッチなユーザー経験
O'Reilly -- What Is Web 2.0
http://oreilly.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html
クラウド(cloud)は「雲」のこと、「雲」はインターネットを表現
クラウドとは、”インターネットで提供されるソフトサービス”
インターネットは”ハードの進化”から”ソフト進化”の時代へ
”クラウド(クラウドコンピューティング)”のクラウド(cloud)とは、「雲」のことですが、この「雲」はインターネットを意味しています。
クラウドは、明確な定義はありませんが、
「メール、画像編集などのパソコンで実現してきたソフトウェア機能を、インターネットの中に実現し、そのサービスをブラウザで利用し、作成したデータもインターネットの中に保管すること」
だと考えて良いと思います。クラウドは、簡単に言うと、”インターネットで提供されるソフトサービス”、”高機能なWebサービス”と考えても良いですね。
”クラウドとは何か”を簡単な図にしましたので、参考にして下さい。
■電子書籍 「”クラウド”って何? 日常生活に役立つ”Webサービス”紹介」
クラウドに関する説明と、具体的なWebサービス(Webメール、オンラインストレージ、画像アルバム、画像編集、文書作成 など)について詳しく説明し、電子書籍作成サービス「パブー」で公開中です、よければ参考にして下さい。
電子書籍 「”クラウド”って何? 日常生活に役立つ”Webサービス”紹介」
http://p.booklog.jp/book/18130
クラウドによって、インターネットは、通信回線のスピードアップなどの”ハードウェア主体の進化”から”ソフトウェアへの進化”と変わると予想されます。
ブラウザからインターネットのソフトサービス(Webサービス)を使い、作成したデータもインターネットに保管するという状況が、今後の、インターネットの世界だと思います。
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■ 何故、”クラウド(雲)”なのか?
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この”クラウド ”、英単語のスペルは「cloud」で、日本語では「雲」を意味しますが、”クラウド=インターネット”を意味します。インターネットのようなネットワークを図示するのに雲状の絵を使うことが多いことからきた表現です。
インターネットが、私たちが使っているパソコンの向こう側にあり、そして、見えない世界でコンピュータが動いているので、インターネットは、あたかも空の”雲(クラウド:cloud)”のようなイメージです。
■インターネットの変化
これまでは、ホームページ提供・メール送受信が主体
今後は、各種のソフトサービス(Webサービス)を提供(Webメール、文書作成、画像編集など)
■パソコン利用の変化
これまでは、各種のソフト(メール、文書作成、画像編集など)をインストールして利用
今後は、ブラウザからインターネットのソフトサービスを利用
クラウドが提供する”ソフトサービス”を、生活に有効活用することで、よりインターネットの効果が発揮され、インターネットが身近な存在になってくると思います。
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■ 「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」
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クラウドコンピューティングには、「プライベートクラウド」と「パブリッククラウド」の2種類があります。
「パブリッククラウド」とは、一般利用者を対象に提供されるクラウドサービスのことで、通常、クラウドコンピューティングと言った場合、これを意味します。
これに対して、「プライベートクラウド」とは、企業内の部門やグループ会社などに対して提供されるクラウドサービスのことです。
クラウドが登場した当初は、単にクラウドと言えば、一般利用者を対象に提供するサービスが一般的でしたが、企業内のように利用範囲を限定したクラウドも出てきたので、これを「プライベートクラウド」と言い、それまでの一般利用者を対象にしたクラウドを「パブリッククラウド」と言い区別するようになりました。
プライベートクラウドでは企業内でクラウド・コンピューティングを作ります。今まで社員のパソコン上に入っていた情報を、すべて自社のサーバー上に置き、出来るだけ社員個人のパソコン上にデータを置かないようにします。
そうすることで、データを社員間で共有することができ、データを個々のパソコンに置かず、管理されたサーバー上に置くことで、セキュリティ上の不安も少なくすることができます。
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■ 「Web 2.0」は「クラウド」が進むべき道を示している?
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2007年ごろ話題になった「Web2.0」ですが、「Web 2.0」という語句は、「Webサービスの新しい活用法」に関する造語です。それまでWebサービス、つまり「Web1.0」から進化したものとして「Web2.0」と呼ばれていました。
「Web 2.0」は簡単に言うと次のような内容ですが、「クラウド」の流れにつながりますね。
「パソコンのソフトウェアが実現してきたことをインターネットの中で実現し、インターネットに参加している人達へのサービスをより充実させ、個人一人一人が提供する情報を集め、集合知として活用する」
Web 2.0という表現は、ティム・オライリー(Tim O'reilly)らによって提唱されました。ソフトウェアのバージョンアップでよく用いられる数字表記によって、従来のWebのあり方を「Web 1.0」と規定し、Web 2.0はWeb 1.0とは連続しながらも質的に異なる概念であるというニュアンスを表現しています。
「クラウド」が曖昧な言葉で、何を意味するのか明確に分からないのに比べ、ティム・オライリー氏の定義する「Web2.0」は、とても明確です。
ティム・オライリー氏の論文「What Is Web 2.0」は2005年発表の論文ですが、ここでの「Web 2.0」の「Web2.0の7つの原則」は、実は「クラウド」が向かうべき道を示し、今後のインターネットが進むべき道を示しているような気がします。
「What Is Web 2.0」の「Web2.0の7つの原則」
原則1:Webがプラットフォーム
原則2:集合知の利用
原則3:データは次世代の「インテル・インサイド」
原則4:ソフトウェア・リリースサイクルの終わり
原則5:軽量なプログラミングモデル
原則6:単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア
原則7:リッチなユーザー経験
O'Reilly -- What Is Web 2.0
http://oreilly.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html