インターネットにデータを保管する「オンライン・ストレージ」。 必要なデータを、どこでもいつでも、パソコンでもスマホでも、インターネットに接続すれば必要なデータが使え、便利なサービスです。
パソコンが壊れデータが消えても、必要なデータはインターネットであるので、他のパソコンやスマホでも、データが使えるので便利です。活用方法は、日記、日々の記録、ブログの下書きの保管など、様々に活用できます。
「オンライン・ストレージ」の中でも、便利なのが、”同期型”のオンライン・ストレージ・サービス。自分でアップロードという作業をしなくても、自動的に変更されたデータをインターネットに保管してくれるサービスです。
今回は、この”同期型”サービスの中で、代表的な、「Dropbox(ドロップボックス)」「SugarSync(シュガーシンク)」を紹介します。
この2つのサービス、2年以上使っていますが、私のひ弱なWindows XPでも楽に動いてくれ、データの同期も、パソコンに負荷をかけずに、素早く実行してくれます。
なお、便利だからといって、オンライン・ストレージに、個人情報を保管するのは危険です。そんなときに、使いたいのが、データの暗号化です、これについても紹介します。
パソコンのデータ、とても大事で、万が一の為、USBメモリ、外付けHDDなどにバックアップする方法もありますが、バックアップ操作が不要な、自動保管の「オンライン・ストレージ」サービス、数年間使ってみて、その便利さを痛感しました。
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■ ”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスとは
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オンライン・ストレージの中でも、便利なのは、変更されたデータを、自動的にインターネットにバックアップしてくれる”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスです。
”同期型”のサービスとは、パソコンのファイルとインターネットの中のファイルの内容が、同じになるように常に監視し、パソコン側が変更されれば、ほぼ同時に、インターネット側も更新するサービスです。
この手のサービス、様々ありますが、データを同期する際のスピードにも注意が必要ですね。その点で言えば、「Dropbox」「SugarSync」は、お薦めのサービスです。
この”同期型”のサービスを使えば、パソコンの操作をしながらデータのバックアップができます。
さらに、ファイルがインターネットにあるので、災害や事故時、万が一パソコンが使えなくなっても、最新版のデータを、別なパソコンやスマートフォンで使え、便利です。
なお、「オンライン・ストレージ」は、利用者アカウント(ユーザーID、パスワード)で利用し、他人はアクセスできない仕組みとなっています。
但し、ユーザーID、パスワードが盗まれ、不正にアクセスされる危険性や、サービス提供の会社で、どの程度の安全策をとっているのか分からないので、やはり重要なデータを保管する際は、十分な注意が必要です。
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■ ”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスの使い方
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■保管するデータは変更頻度の高いデータ
保管するファイルとしては、SNS・ブログなどの投稿記事のメモ、日記などの、常に利用・変更するデータですね。これらのデータを、変更されるたびに自動的に保管してくれるので大変助かります。
それほど変更しない画像や動画などのファイルは、データ容量も大きいので、USBメモリなどに保管するほうが良いと思います。
■重要な個人情報を保管する場合は暗号化
「オンライン・ストレージ」を利用すると、データはインターネットのサーバに残るので、クレジットカード番号、パスワード、住所録などの重要な個人情報は保管しないようにすることが必要です。
もし、保管する場合は、データを暗号化して利用することが必要です。
■複数のサービスを併用する
一つのサービスに頼っていると、そのサービスが停止された場合に困るので、2つのサービスを併用することも大事です。
私は、「Dropbox」をメインに活用し、そのデータを更に「SugarSync」でバックアップしています。
■USBで使えるポータブル・ソフトを保管すると、どこでも同じソフトが使える(Dropboxの場合)
私は、Dropboxが扱っているフォルダーに、USBで使えるポータブル・ソフトを保管し活用しています。ポータブル型のブラウザ、圧縮・解凍ソフト、動画閲覧ソフト・・・などなど。とても便利ですよ。
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■ 同期型オンライン・ストレージ「Dropbox(ドロップボックス)」
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https://www.dropbox.com/
データのバックアップ、同期をインターネット経由で実現するサービスです。機能はシンプルで使いやすく、世界的に人気のある無料でサービスで、容量2GBが使用できるサービスです。
動作も機敏で、私は数年、このサービスを使っていますが、このサービスのお陰で、どのパソコンからでも、WindowsのOSが異なっても、必要なデータを利用することが可能になりました。iPhoneやAndroidといったスマートフォンで活用できます。(私は、WindowsXP、Windows7の両方のパソコンで使っています)
なお、Dropboxには無料で使える容量を増やせる方法があります、下記を参照下さい。
Dropboxの容量を無料で増やそう!最大19.75GB追加できます!(2012年度版)
http://www.appbank.net/2012/06/11/iphone-application/418719.php
Dropboxは、専用のソフト(Dropboxクライアントソフト)を使うことで、パソコンに専用フォルダを作成し、そこに登録(更新)されたデータを自動的にインターネットに保存してくれます。
専用のソフトをインストールすると、「My Dropbox(Dropbox)」というフォルダがデスクトップに作られます。Dropboxでは、このフォルダにファイルを保存することで、同時にインターネットに保存され、データの同期がとられます。
また、別なパソコンに専用ソフトをインストールし、同じアカウントでログインすると、そこのパソコンに「My Dropbox(Dropbox)」が作成され、インターネットに保管されたデータが自動的にダウンロードされます。
つまり、インターネット上のコンピュータと、複数のパソコンの「My Dropbox(Dropbox)」のデータは、全く同じになるように同期されます。
「My Dropbox」のフォルダに、ファイルを保存すると、インターネット上に保管されるばかりでなく、インターネットに接続されている複数のパソコンのフォルダーに全く同じファイルが自動的に転送されます。
なお、どこかのパソコンでそのファイルに修正を加えると、全てのパソコンのファイルにも同様な修正が加えられ、同じ内容のファイルになります。Dropboxの存在をほとんど意識することなしに、複数のパソコン間で完全に同一のファイルを共有できます。
また、データのバージョン管理機能があるのも便利です。誤って上書きしたデータを以前の状態に戻したり、削除したファイルを復元することも可能です。
分かりやすい説明が下記にあります。
Dropbox 使い方解説一覧 - できるネット+(できるネットプラス)
http://dekiru.impress.co.jp/contents/062/
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■ 同期型オンライン・ストレージ「SugarSync(シュガーシンク)」
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http://www.sugarsync.jp/
Dropboxと同じ、データのバックアップ、同期をインターネット経由で実現するサービスです。このサービスも、なかなか人気があります。但し、操作が少し複雑かもしれません。
大きな特徴は任意のフォルダごとにバックアップ、同期、共有の設定ができるところです。無料ユーザーの利用ストレージは5GBと大容量で、同期できるPCの台数も無制限です。
SugarSync Managerをインストールすると、パソコン上の好きなフォルダを自動バックアップできるようになります。 また、異なるパソコンのローカルフォルダを同期する機能も持っています。
なお、クラウド上に保存したファイルを、別のパソコン(自分だけでなく、他人が見られるよう設定することも可能)と共有したり、iPhoneやAndroidといったスマートフォンで活用できます。
データの同期方法、フォルダの他者共有は下記を参照下さい。
フォルダを自由に選んで同期&フォルダの他者共有|SugarSync(シュガーシンク)
http://www.sugarsync.jp/howto/lesson04.html
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■ 同期型「オンライン・ストレージ」利用時の暗号化で気をつけたいこと
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私が一番気に入っているのが、下記の方法です。
”一般的に使われている「暗号化圧縮形式Zip」で暗号化”
暗号化圧縮形式Zipは、一般的な圧縮形式であり、このデータ形式をサポートする様々なソフトがあります。
Dropbox(ドロップボックス)を使う場合、ファイルの暗号化で、良く紹介されるのが、暗号化された仮想ドライブを作成できる「TrueCrypt」です。
しかし、この「TrueCrypt」、ウイルス対策ソフトによっては使えない場合があるようです。もし、パソコンの環境が変わり、「TrueCrypt」が使えなくなると、暗号化された重要なデータが使えない危険性もあります。
また、「ED」などの暗号化ソフトを使う場合、暗号化を解いて、通常のファイルにして利用しますが、もし、この状態が履歴として、インターネットに保管されたら、暗号化されないファイルがインターネットに残ることにもなり、危険です。
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■ 同期型「オンライン・ストレージ」の暗号化で役立つ
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■ 暗号化圧縮形式Zipをサポートする 圧縮・解凍フリーソフト
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暗号化圧縮形式Zipをサポートする圧縮・解凍フリーソフトは様々ありますが、操作を簡単にするには、次の機能が必要です。
(1) 圧縮されたデータを通常のフォルダーのように扱える、ファイルマネージャの機能を持つ
(2) 圧縮データの中のファイルを変更した場合、圧縮データ自体も更新できる
(3) 暗号化強度の高い暗号化方式(AES-256)をサポートしている
つまり、Windowsのエクスプローラのように圧縮データを扱える、高度な暗号化機能を持つ、圧縮・解凍フリーソフトが便利です。
以下で紹介する「7-Zip Portable」は、上記の(1)~(3)の機能を持っており、とても便利です。
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■ お薦めの圧縮・解凍フリーソフト「7-Zip Portable」 (海外:日本語対応)
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■ 圧縮・解凍以外に、暗号化でも役立つ優秀なソフト
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「7-Zip Portable」は、USBでも使えるポータブルタイプのフリーの圧縮・解凍ソフト。このソフトを「Dropbox(ドロップボックス)」対応のフォルダーに入れて利用すると便利です。
このソフトは、高圧縮率を実現し、ポータブルタイプの圧縮・解凍ソフトでは、代表的な人気のあるソフトです。専用の形式「7zフォーマット」に対応するほか、各種の圧縮・解凍形式をサポートしています。
強力な「256AES 暗号化機能」、自己解凍形式、ファイルの分割・結合、テストの実施、お気に入り機能などをサポートしています。
・圧縮 : 7z, zip, gzip, bzip2, tar
・解凍 : 7z, zip, gzip, bzip2, tar, rar, cab, iso, arj, lzh, chm, z 他
・対応OS : Windows 2000/XP/Vista/7
・ダウンロード : 7-Zip Portable | PortableApps.com
http://portableapps.com/apps/utilities/7-zip_portable
7-Zipは”2画面分割で使うと操作が便利になります、また、圧縮形式ZIPにパスワードを付ける方法は下記を参照下さい。
ZIPにパスワードを付ける方法
http://sevenzip.sourceforge.jp/howto/zip-password.html
7-Zipについては、下記のホームページを参照下さい。
7-Zipのホームページ(日本語)
http://sevenzip.sourceforge.jp/
【補足】日本語化方法
1.7-Zip を起動し、メニューの「Tools」→「Options」をクリック。
2.「Options」画面が表示されるので、「Language」タブをクリック。
3.Language プルダウンに「English (English)」が選択されているので、「Japanese (日本語)」を選択して「OK」ボタンをクリックすると日本語化されます。
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■ 暗号化圧縮形式Zipの使い方
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圧縮形式Zipは、圧縮するだけでなくパスワードを付けて内容を保護するという機能も用意されており、「パスワード文字列」を指定するだけで、簡単に暗号化/復号化(解凍)できます。
暗号化方式には、一般的には、下記がありますが、Vista以前のWindows標準のZIP解凍機能や古いツールではAESに対応できていません。重要なファイルをやり取りする場合は、AES-256がお勧めです。ただし、解凍する側にもAES-256に対応したツールが必要になります。
(1) ZipCrypt:昔からある一般的な方式。弱い
(2) AES-256:比較的新しい方式。強い
また、パスワードを見破って暗号を解除してしまうツールも出回っているので、簡単なパスワードを避け、最低でも8文字、可能なら10文字以上のパスワードを付けることが望ましいと言われています。
(注)現在の高速なCPUを利用すれば、5~6文字程度のパスワードならば、総当り攻撃で数時間~数日で解析可能と言われています。辞書にあるような安易な単語も使用しないことが大事です。
パソコンが壊れデータが消えても、必要なデータはインターネットであるので、他のパソコンやスマホでも、データが使えるので便利です。活用方法は、日記、日々の記録、ブログの下書きの保管など、様々に活用できます。
「オンライン・ストレージ」の中でも、便利なのが、”同期型”のオンライン・ストレージ・サービス。自分でアップロードという作業をしなくても、自動的に変更されたデータをインターネットに保管してくれるサービスです。
今回は、この”同期型”サービスの中で、代表的な、「Dropbox(ドロップボックス)」「SugarSync(シュガーシンク)」を紹介します。
この2つのサービス、2年以上使っていますが、私のひ弱なWindows XPでも楽に動いてくれ、データの同期も、パソコンに負荷をかけずに、素早く実行してくれます。
なお、便利だからといって、オンライン・ストレージに、個人情報を保管するのは危険です。そんなときに、使いたいのが、データの暗号化です、これについても紹介します。
パソコンのデータ、とても大事で、万が一の為、USBメモリ、外付けHDDなどにバックアップする方法もありますが、バックアップ操作が不要な、自動保管の「オンライン・ストレージ」サービス、数年間使ってみて、その便利さを痛感しました。
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■ ”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスとは
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オンライン・ストレージの中でも、便利なのは、変更されたデータを、自動的にインターネットにバックアップしてくれる”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスです。
”同期型”のサービスとは、パソコンのファイルとインターネットの中のファイルの内容が、同じになるように常に監視し、パソコン側が変更されれば、ほぼ同時に、インターネット側も更新するサービスです。
この手のサービス、様々ありますが、データを同期する際のスピードにも注意が必要ですね。その点で言えば、「Dropbox」「SugarSync」は、お薦めのサービスです。
この”同期型”のサービスを使えば、パソコンの操作をしながらデータのバックアップができます。
さらに、ファイルがインターネットにあるので、災害や事故時、万が一パソコンが使えなくなっても、最新版のデータを、別なパソコンやスマートフォンで使え、便利です。
なお、「オンライン・ストレージ」は、利用者アカウント(ユーザーID、パスワード)で利用し、他人はアクセスできない仕組みとなっています。
但し、ユーザーID、パスワードが盗まれ、不正にアクセスされる危険性や、サービス提供の会社で、どの程度の安全策をとっているのか分からないので、やはり重要なデータを保管する際は、十分な注意が必要です。
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■ ”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスの使い方
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■保管するデータは変更頻度の高いデータ
保管するファイルとしては、SNS・ブログなどの投稿記事のメモ、日記などの、常に利用・変更するデータですね。これらのデータを、変更されるたびに自動的に保管してくれるので大変助かります。
それほど変更しない画像や動画などのファイルは、データ容量も大きいので、USBメモリなどに保管するほうが良いと思います。
■重要な個人情報を保管する場合は暗号化
「オンライン・ストレージ」を利用すると、データはインターネットのサーバに残るので、クレジットカード番号、パスワード、住所録などの重要な個人情報は保管しないようにすることが必要です。
もし、保管する場合は、データを暗号化して利用することが必要です。
■複数のサービスを併用する
一つのサービスに頼っていると、そのサービスが停止された場合に困るので、2つのサービスを併用することも大事です。
私は、「Dropbox」をメインに活用し、そのデータを更に「SugarSync」でバックアップしています。
■USBで使えるポータブル・ソフトを保管すると、どこでも同じソフトが使える(Dropboxの場合)
私は、Dropboxが扱っているフォルダーに、USBで使えるポータブル・ソフトを保管し活用しています。ポータブル型のブラウザ、圧縮・解凍ソフト、動画閲覧ソフト・・・などなど。とても便利ですよ。
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■ 同期型オンライン・ストレージ「Dropbox(ドロップボックス)」
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https://www.dropbox.com/
データのバックアップ、同期をインターネット経由で実現するサービスです。機能はシンプルで使いやすく、世界的に人気のある無料でサービスで、容量2GBが使用できるサービスです。
動作も機敏で、私は数年、このサービスを使っていますが、このサービスのお陰で、どのパソコンからでも、WindowsのOSが異なっても、必要なデータを利用することが可能になりました。iPhoneやAndroidといったスマートフォンで活用できます。(私は、WindowsXP、Windows7の両方のパソコンで使っています)
なお、Dropboxには無料で使える容量を増やせる方法があります、下記を参照下さい。
Dropboxの容量を無料で増やそう!最大19.75GB追加できます!(2012年度版)
http://www.appbank.net/2012/06/11/iphone-application/418719.php
Dropboxは、専用のソフト(Dropboxクライアントソフト)を使うことで、パソコンに専用フォルダを作成し、そこに登録(更新)されたデータを自動的にインターネットに保存してくれます。
専用のソフトをインストールすると、「My Dropbox(Dropbox)」というフォルダがデスクトップに作られます。Dropboxでは、このフォルダにファイルを保存することで、同時にインターネットに保存され、データの同期がとられます。
また、別なパソコンに専用ソフトをインストールし、同じアカウントでログインすると、そこのパソコンに「My Dropbox(Dropbox)」が作成され、インターネットに保管されたデータが自動的にダウンロードされます。
つまり、インターネット上のコンピュータと、複数のパソコンの「My Dropbox(Dropbox)」のデータは、全く同じになるように同期されます。
「My Dropbox」のフォルダに、ファイルを保存すると、インターネット上に保管されるばかりでなく、インターネットに接続されている複数のパソコンのフォルダーに全く同じファイルが自動的に転送されます。
なお、どこかのパソコンでそのファイルに修正を加えると、全てのパソコンのファイルにも同様な修正が加えられ、同じ内容のファイルになります。Dropboxの存在をほとんど意識することなしに、複数のパソコン間で完全に同一のファイルを共有できます。
また、データのバージョン管理機能があるのも便利です。誤って上書きしたデータを以前の状態に戻したり、削除したファイルを復元することも可能です。
分かりやすい説明が下記にあります。
Dropbox 使い方解説一覧 - できるネット+(できるネットプラス)
http://dekiru.impress.co.jp/contents/062/
■
■ 同期型オンライン・ストレージ「SugarSync(シュガーシンク)」
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http://www.sugarsync.jp/
Dropboxと同じ、データのバックアップ、同期をインターネット経由で実現するサービスです。このサービスも、なかなか人気があります。但し、操作が少し複雑かもしれません。
大きな特徴は任意のフォルダごとにバックアップ、同期、共有の設定ができるところです。無料ユーザーの利用ストレージは5GBと大容量で、同期できるPCの台数も無制限です。
SugarSync Managerをインストールすると、パソコン上の好きなフォルダを自動バックアップできるようになります。 また、異なるパソコンのローカルフォルダを同期する機能も持っています。
なお、クラウド上に保存したファイルを、別のパソコン(自分だけでなく、他人が見られるよう設定することも可能)と共有したり、iPhoneやAndroidといったスマートフォンで活用できます。
データの同期方法、フォルダの他者共有は下記を参照下さい。
フォルダを自由に選んで同期&フォルダの他者共有|SugarSync(シュガーシンク)
http://www.sugarsync.jp/howto/lesson04.html
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■ 同期型「オンライン・ストレージ」利用時の暗号化で気をつけたいこと
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私が一番気に入っているのが、下記の方法です。
”一般的に使われている「暗号化圧縮形式Zip」で暗号化”
暗号化圧縮形式Zipは、一般的な圧縮形式であり、このデータ形式をサポートする様々なソフトがあります。
Dropbox(ドロップボックス)を使う場合、ファイルの暗号化で、良く紹介されるのが、暗号化された仮想ドライブを作成できる「TrueCrypt」です。
しかし、この「TrueCrypt」、ウイルス対策ソフトによっては使えない場合があるようです。もし、パソコンの環境が変わり、「TrueCrypt」が使えなくなると、暗号化された重要なデータが使えない危険性もあります。
また、「ED」などの暗号化ソフトを使う場合、暗号化を解いて、通常のファイルにして利用しますが、もし、この状態が履歴として、インターネットに保管されたら、暗号化されないファイルがインターネットに残ることにもなり、危険です。
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■ 同期型「オンライン・ストレージ」の暗号化で役立つ
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■ 暗号化圧縮形式Zipをサポートする 圧縮・解凍フリーソフト
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暗号化圧縮形式Zipをサポートする圧縮・解凍フリーソフトは様々ありますが、操作を簡単にするには、次の機能が必要です。
(1) 圧縮されたデータを通常のフォルダーのように扱える、ファイルマネージャの機能を持つ
(2) 圧縮データの中のファイルを変更した場合、圧縮データ自体も更新できる
(3) 暗号化強度の高い暗号化方式(AES-256)をサポートしている
つまり、Windowsのエクスプローラのように圧縮データを扱える、高度な暗号化機能を持つ、圧縮・解凍フリーソフトが便利です。
以下で紹介する「7-Zip Portable」は、上記の(1)~(3)の機能を持っており、とても便利です。
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■ お薦めの圧縮・解凍フリーソフト「7-Zip Portable」 (海外:日本語対応)
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■ 圧縮・解凍以外に、暗号化でも役立つ優秀なソフト
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「7-Zip Portable」は、USBでも使えるポータブルタイプのフリーの圧縮・解凍ソフト。このソフトを「Dropbox(ドロップボックス)」対応のフォルダーに入れて利用すると便利です。
このソフトは、高圧縮率を実現し、ポータブルタイプの圧縮・解凍ソフトでは、代表的な人気のあるソフトです。専用の形式「7zフォーマット」に対応するほか、各種の圧縮・解凍形式をサポートしています。
強力な「256AES 暗号化機能」、自己解凍形式、ファイルの分割・結合、テストの実施、お気に入り機能などをサポートしています。
・圧縮 : 7z, zip, gzip, bzip2, tar
・解凍 : 7z, zip, gzip, bzip2, tar, rar, cab, iso, arj, lzh, chm, z 他
・対応OS : Windows 2000/XP/Vista/7
・ダウンロード : 7-Zip Portable | PortableApps.com
http://portableapps.com/apps/utilities/7-zip_portable
7-Zipは”2画面分割で使うと操作が便利になります、また、圧縮形式ZIPにパスワードを付ける方法は下記を参照下さい。
ZIPにパスワードを付ける方法
http://sevenzip.sourceforge.jp/howto/zip-password.html
7-Zipについては、下記のホームページを参照下さい。
7-Zipのホームページ(日本語)
http://sevenzip.sourceforge.jp/
【補足】日本語化方法
1.7-Zip を起動し、メニューの「Tools」→「Options」をクリック。
2.「Options」画面が表示されるので、「Language」タブをクリック。
3.Language プルダウンに「English (English)」が選択されているので、「Japanese (日本語)」を選択して「OK」ボタンをクリックすると日本語化されます。
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■ 暗号化圧縮形式Zipの使い方
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圧縮形式Zipは、圧縮するだけでなくパスワードを付けて内容を保護するという機能も用意されており、「パスワード文字列」を指定するだけで、簡単に暗号化/復号化(解凍)できます。
暗号化方式には、一般的には、下記がありますが、Vista以前のWindows標準のZIP解凍機能や古いツールではAESに対応できていません。重要なファイルをやり取りする場合は、AES-256がお勧めです。ただし、解凍する側にもAES-256に対応したツールが必要になります。
(1) ZipCrypt:昔からある一般的な方式。弱い
(2) AES-256:比較的新しい方式。強い
また、パスワードを見破って暗号を解除してしまうツールも出回っているので、簡単なパスワードを避け、最低でも8文字、可能なら10文字以上のパスワードを付けることが望ましいと言われています。
(注)現在の高速なCPUを利用すれば、5~6文字程度のパスワードならば、総当り攻撃で数時間~数日で解析可能と言われています。辞書にあるような安易な単語も使用しないことが大事です。