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【ツボ 5】拡大する高速モバイル通信 :Wi-Fi・WiMAX・LTEとは -ニュースが分かる!IT用語のツボ-

2012-03-24 21:10:28 | 【ニュースが分かる!IT用語のツボ】
Wi-Fi(ワイファイ)、WiMAX(ワイマックス)、そして、次世代の携帯電話向け高速無線通信LTEなど、便利で高速なモバイル無線通信が続々登場しています。

これらのサービスは、ノートパソコンやスマートフォンで、無線でどこでもいつでも、高速でインターネットが使えるサービスです。
今回は、これから盛んになる高速無線通信の内容を簡単に紹介し、その違いも説明したいと思います。

しかし、これらの用語は専門的で難解ですので、説明不足や誤解もあるかと思いますが、お許し下さい。

高速のインターネット接続というと、これまでは、FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATVなどの有線接続が主でした。無線接続は、これまでは通信速度が遅く、インターネット利用では不便でしたね。

しかし、「Wi-Fi」、「WiMAX」などを使えば、ノートパソコン、スマートフォンなどの携帯機器で、どこでもいつでも、高速な無線接続のインターネット活用ができます。

そして、携帯キャリアの方でも、スマートフォンの普及と共に、「3.9G」(第3.9世代)と言われる、次世代の高速通信サービス「LTE」が出てきています。
この「LTE」は、NTTドコモの高速通信サービス「Xi」(クロッシィ)に採用されています。

 2012/02/24 ついにスタート、50メガを超えるモバイルデータ通信 :ITpro
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120223/382776/?leaf_rcmd

2012年02月、モバイルデータ通信に関して重要な発表が二つありました。

 ・ソフトバンクモバイルがTD-LTE方式のサービス「SoftBank 4G」を2月24日開始と発表
 ・イー・モバイルがLTE方式のサービス「EMOBILE LTE」を3月から開始と発表

2サービスの速度は、SoftBank 4Gが下り最大110Mビット/秒(サービス開始当初の端末では下り最大76Mビット/秒)、EMOBILE LTEが下り最大75Mビット/秒で、全面的に50Mビット/秒を超えるスピードをうたうモバイルデータ通信がいよいよ登場してきました。

今後は、高速な無線通信サービスで、ノートパソコンやスマートフォンなどで、”どこでもいつでもインターネットが使える” 環境が整備されるので、日常活用でのインターネット活用がますます活発になると思います。



■ まず初めに、基本用語の「LAN」と「無線」とは


■LANとWAN

ネットワーク(Network)とは、「網の目のように張り巡らされた組織や系列、繋がりのこと」で、コンピュータの世界では、複数台のコンピュータを互いに接続することを「ネットワーク」といいます。

ネットワークは、通信する対象の範囲、以下の2つに分かられます。

  LAN (Local Area Network)(呼び名、ラン): 狭いネットワーク(構内ネットワーク)
  WAN (Wide Area Network)(呼び名、ワン) : 広いネットワーク(広域ネットワーク)
  

LAN(ラン)は物理的に近い距離でのネットワークで、建物内や家庭内だけの狭い範囲でコンピュータ通信を行うネットワークです。

これに対して、WAN(ワン)は広域のネットワークを指し、日本国内や世界中と通信するためのネットワークです。


■有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)

また、ネットワークは、つなぐ形態で、有線(ワイヤ)と無線(ワイヤレス)に分けられます。

  有線(ワイヤ)  : 線でつなぐ方式
  無線(ワイヤレス): 線でつながず無線(電波)でつなぐ方式


有線の場合は”有線”という言葉はつけず、無線の場合だけ「無線LAN(ワイヤレスLAN)」というように呼ばれることが多いです。



■ 無線LAN : 家庭や企業内の狭い空間での無線通信を使ったLAN


無線通信を使ったLANシステムのことで、家庭や企業の狭い空間で、パソコン間やプリンターなどの通信に利用されています。

最近では、パソコン以外にも携帯ゲーム機、携帯電話、デジタルカメラ等の家電製品にも、無線LANでの接続が拡大しています。なお、無線LANは「IEEE 802.11」という接続規格で実現されています。

無線LANは電波を利用するので、設置場所などの制約がなくネットワークに接続しながら移動できるという非常に大きなメリットがあります。



■ Wi-Fi(ワイファイ): 国際的な認証を受けた無線LANのブランド名


Wi-Fi(ワイファイ)は、国際的な業界団体「Wi-Fiアライアンス」から、無線LAN機器間の接続を保証し、認証されたことを示す名称、ブランド名です。

「安心して、無線LANに接続できますよ!」というシンボルです。


最近では、パソコン以外にも、スマートフォン、携帯ゲーム機、音楽プレイヤー、デジタルカメラ等にもWi-Fiが搭載されており、Wi-Fiのお陰で、無線で安心して相互に接続出来ます。

また、Wi-Fi機能が加わったSDHCメモリカードもあり、撮った写真を無線LAN経由で自動的に転送し、写真共有サービスやパソコン上に画像を転送することができます。


(注)Wi-Fiのような無線LANの場合、電波の出力が小さく近距離でのみ利用可能なので、設備設置に、国から“免許”を必要とせず、自由に設置できることが一般的です。



■ 公衆無線LAN(ホットスポット、Wi-Fiスポット)


無線LANスポットを街中に設置し、無線LANを使用し、ごく限られたエリアでインターネットへの接続ができるサービスです。

公衆無線LANはWi-Fiで接続されており、ホットスポット、Wi-Fiスポットなどと呼ばれます。


空港、駅、ファーストフードなどにおかれ、街中でブロードバンド環境でインターネットが利用できます。



■ WiMAX(ワイマックス)、モバイルWiMAX : 高速無線ネットワーク


無線LANの技術を拡張して規格化され、広範囲でインターネットなどの通信ができる高速ワイヤレスインターネットです。無線LANとは異なり、広いエリアで利用可能で、外出中や移動中も高速の通信が可能です。

ひとつの基地局でカバーできる範囲が、無線LANに比べて広く、技術的には最大半径3kmまでアクセス可能です。

“無線LAN”の延長線上に生まれた規格であり、元々は光やADSLなどの敷設が難しい地域に向け、無線による固定ブロードバンド通信網を提供するための技術としてスタートしたものです。

また規格策定には、パソコン向けのCPUで知られるインテルが大きく関わっていることから、現在多くのノートパソコンに、モバイルWiMAXによる通信機能が内蔵されるようになってきています。



■ LTE :携帯電話の高速通信サービスの規格 「3.9G」(第3.9世代)


LTE(Long Term Evolution)は、次世代の携帯電話向け高速無線通信規格のこと。国内では「3.9G」とも呼ばれてきたが、最近は海外を中心に「4G」と呼ぶことも増えてきています。

NTTドコモの高速通信サービス「Xi」(クロッシィ)に採用されるなど、いま注目を集めている新しい通信方式の1つが「LTE」です。


LTEは携帯電話のデータ通信を高速化した規格で、家庭向けのブロードバンド回線にほぼ匹敵する高速なデータ通信が可能です。

従来と異なりすべての通信をパケット通信として処理するため、音声通話はデジタルデータに変換されてパケット通信に統合されます。


■LTEとモバイルWiMAXの違いは

LTEは、3G携帯電話方式の延長として生まれたもの。モバイルWiMAXは無線LANの技術を拡張して生まれたもので、料金プラン、対応エリアなどが違います。

なお、LTEは、携帯電話キャリアが導入しやすいよう、従来の携帯電話の規格と共通化、あるいは互換性を持たせる仕組みを用意しているのが特徴です。

3G携帯電話は日本ではNTTドコモやソフトバンクモバイルが採用する「W-CDMA」と、au(KDDI/沖縄セルラー)が採用する「CDMA-2000」の2方式に分かれています。

なお、3.5G(第3.5世代)では、データ通信速度を高度化したHSPA/HSDPAおよび1X EV-DOをとして展開していますが、次の世代3.9Gでは両陣営ともLTEを導入する見通しとなっています。



■ その他の豆知識



■モバイルWiFiルーター

モバイル通信回線を用いて、インターネットに接続する可搬型のルーター。WiFi機能を利用し、複数機器の無線インターネット接続を可能にするルーター機能を持ちます。

このルーター機能で、パソコン、ゲームなど、Wi-Fi接続可能な機器を、複数台同時にインターネットに接続することができます。

固定回線用の光回線やADSL回線では、複数の機器をインターネットに接続することが可能な、ブロードバンド・ルーターが一般的ですが、これのWiFi(無線LAN)版が、モバイルWiFiルーターです。


■テザリング(携帯通信網の回線を他機器で共有する機能)

スマートフォンを通信機器として利用し、パソコンなどをインターネットへ定額常時接続させることです。

スマートフォンの「テザリング」機能は、簡単にいえば、モバイルWi-Fiルーターが、スマートフォンの中に入ったようなものです。

スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター代わりにして、パソコンなどの複数機器をインターネットに接続できます。



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