コンピュータ用語学び塾

外国語の基本は英単語、パソコンやインターネットも“コンピュータ用語”が大事ですね。初心者向けに分かりやすく紹介します。

【ツボ11】音楽をパソコンなどで聴く場合のデータ形式(MP3、AAC、WMA)とは

2012-06-03 20:44:24 | 【ニュースが分かる!IT用語のツボ】
音楽をパソコン、携帯プレーヤー、スマートフォン・携帯で聴く場合、どのようにCDの音楽データを取り込むのでしょうか? 音楽CDの音を、影響のない範囲で間引きして(圧縮して)取り込んでいます。このときの音楽データの形式がよく聞く、「MP3」、「AAC」、「WMA」という形式です。

パソコンに音楽CDのデータを取り込む際、そのまま取り込むとデータサイズが大きくなるので、聴く際に影響のない範囲で、音の一部を取り除いて、データを圧縮しています。通常、これらのデータ形式は、音楽CDのデータサイズの約1/10で、記憶できます。

このときの、圧縮する方法の違いで、MP3、AAC、WMAというデータ形式があります。


なお、MP3は著作権を管理する情報は含まれないため、音楽配信サイトには向かず、iTunes Music StoreではAAC、それ以外ではWMAの形式を採用している音楽配信サイトが多いようです。

CDの音楽を、MP3、AAC、WMAの形式でパソコンに取り込むと、3~5分の曲で1曲あたり5MB(メガバイト)前後と、CDに記録されている音楽ファイルの約1/10程度に小さなファイルサイズになります。

私の携帯プレーヤーは記憶容量が8GBですので、この小さなボディに約1600曲(アルバム 約100枚分)も記録できるので大変便利です。



■ 音楽データ形式、MP3、AAC、WMAて何?


MP3、AAC、WMAは形式は、CDに記録された音楽データを圧縮し、サイズを小さくしたものです。

音楽CD並の音質を保ったままデータ量を大幅に小さく(圧縮)することができ、そのことで、より多くの音楽がパソコンや携帯プレーヤーに記憶できます。

  CD上の音楽データサイズはアルバムの場合で通常約700MB程度、1曲で約50MBものサイズ

このまま、パソコンに記憶していたら、1GBで20曲ぐらいしか記憶できません、これでは不便です。そのため、人間の感じ取りにくい部分のデータを間引くことによって、音楽データを圧縮し、データサイズを小さくしています。

ポップスCDのアルバム(16曲 約65分)を実際にパソコンに取り込んでみたら、データサイズは以下になりました。CDに記憶されている音楽データの約1/10の大きさ程度で記憶できます。

 音楽CD上のデータサイズ      710MB
 
 パソコンに取り込んだデータサイズ  65MB
 
   *MP3(128kbps)、AAC(128kbps)、WMA(128kbps)で取り込んだ場合
    各ファイル形式でサイズはほとんど変わらず



■ CDを取り込む(インポート時)のビットレートとは、音の再現性


よく家電量販店にいくと「MP3 128kbpsの場合」とか見かけたことありませんか?

MP3は圧縮形式のことで、次に続く128kbpsがビットレートといわれる部分です。これは "音楽を1秒間あたりどれぐらいの音質に変換するか" の指標です。

 数値が高ければ音質は良いですが、変換後のデータサイズが大きくなります
 数値が低ければ音質は悪いですが、変換後のデータサイズは小さくなります

なお、一般的に、MP3 でCD並みの音質を確保するには、ビットレート128kbpsが良いと言われています。
ただし、音質を重視する場合は、それ以上のビットレート160kbit、192kbit 他 が必要です。

このビットレート128kbpsも絶対的な判断基準ではなく、自分で聞き比べて最適なものを見つけたらよいと思います。

人間の可聴周波数は20kHz と言われていますので、

  ポップは歌を楽しむので「128kbps」
  クラッシックは曲を楽しむので、1段階ビットレートをあげて「160kbit」 または 「192kbit」
  
で良いかもしれませんね。


MP3 の標準ビットレートの128kbitは、15~16kHz 以上の高い周波数 が出ていません。人間の可聴周波数は、20kHz と言われています(通常は 17kHz まで)。従って、CD-DA を MP3 変換する場合は、160kbit または 192kbit に設定すれば音が歪みなく高音質で再生できます。

(注)CDからMP3化した場合、ビットレートにより次のように高音帯域が制限されます。
    128kbps :15~16KHz
    160kbps :20KHz程度
    192kbps :20KHz以上

以下のホームページには、ビットレートでどのように音が変化するか波形分析があり、とても分かりやすいです。

不可逆圧縮音源の音声波形を見て性質を理解する - パソコン初心者講座 ~道すがら講堂~
http://michisugara-aud.sakura.ne.jp/convert/mp3_aac.html



■ 代表的な音楽データ圧縮方式


携帯プレーヤー、スマートフォン、携帯電話等で音楽を聴くためには、これらの機器が、以下のどのデータ形式をサポートしているか事前に確認しておく必要があります。


◆MP3(MPEG1 Audio layer3)

このMP3は、以前から広く普及しています。MP3 は MPEG-1 という映像圧縮技術の音声部分を利用しています。

MP3は、国際的に標準化されている音声圧縮方式の1つで、ほとんどのプレイヤーが対応。ただし、著作権を管理する情報は含まれないため、音楽配信サイトには向かない。


◆AAC (Advanced Audio Coding)

MP3の後継といえるもので、全ての圧縮率において高音質を実現するべく作られています。MP3はMPEG-1という映像圧縮技術の音声部分を利用していますが、AACは、より新しい MPEG-2 の音声圧縮技術を利用しています。

国際的に標準化されている音声圧縮方式の1つで、iPodが採用。iTunes Music Storeから配信される曲もこの形式です。


◆WMA(Windows Media Audio)

Microsoft社が開発した、Microsoft社製品の標準の音声圧縮方式です。Microsoft社の開発した音声圧縮方式の為、ウインドウズとの相性は良いが、マックでは一般的に未対応。音楽配信サイトでは、iTunes Music Store以外の多数のサイトで採用されています。


◆ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding)

ソニーが開発した音声圧縮技術で、ソニー製品を中心に、音楽配信サービスやソニーのMDフォーマットに主に使用されている圧縮規格です。



■ 音楽CDのデータを取り込むソフト 「CDリッピングソフト」


リッピングソフトウェア【ripping software】とは、音楽CDからデータを読み込み、パソコンなどで使用できる形式に変換するアプリケーションソフト。単に「リッパー」(ripper)とも呼ばれます。

音楽CDのデータを、MP3、AAC、WMAなどの形式に変換(エンコード)して取り込みます。ソフトにより、変換可能な形式が異なりますので、注意ください。なお、代表的なソフトを以下に紹介します。


■Windows Media Player

Windowsに標準で付いているソフトで、初心者の方にはこのソフトを使うのが一番簡単だと思います。音楽データ形式の基本はWMAで、MP3も可能です。

 Windows Media Player のダウンロード
 http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windowsmedia/download/default.aspx

以下に使い方が分かりやすく紹介されています、少し古い内容ですが、2012.6月の時点でも役立つと思います。

 Windows Media Player10で音楽CDをMP3に変換する
 http://www.xucker.jpn.org/pc/wmp10_mp3.html


■iTunes

iTunesは、iPodに曲を転送するソフトです(iTunes Music Storeで曲やビデオの購入も可能)。なお、iTunesは、主要な音楽データ形式のMP3、AAC、WMAに対応し、CDから曲を取り込んだり、整理したりするのにも、とても便利なソフトです。ただし、高機能なため、操作が多少面倒です。

iTunesはアップルのホームページから無料でダウンロード出来き、iPodを持っていない人でも無料で使えます。

 iTunesのダウンロード
 http://www.apple.com/jp/itunes/download/



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