解体した民家から出た灯籠を処分することになった。
『勿体ない、ビオトープに据えたら、カモが入るんじゃないか?』
ミッちゃの提案で、銭亀ビオトープに据えることにした。
小さく見えるが石は重い、一番下の台は80キロぐらいはあろうか、
三人がかりでようやく運搬車に載せ、池の真ん中まで運んで、
事前に用意してあった基礎の上に据えた。
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甲斐あって、なかなかの存在感だ。
『こりゃあ、立派すぎてカモが入りにくくないか?』
「これに似合う品のいいカモが入るラ・・・」
何れにせよ銭亀ビオトープに芯が出来たことは確かだ。
■2021-05-02;長篠堰堤・花の木公園
コロナ自粛中だが、とりあえず近場でと長篠堰堤に来客多数。
大勢の人が来てくれるのは嬉しいことではあるが、
観光地ではないので、すぐにキャパオーバー。
駐車場が少なく、一台止まると次々と・・道路の片側が駐車帯に。
寒狭峡に駐車場と遊歩道が整備できればと願う。
■2021-04-18_1227
銭亀のビオトープで、菖蒲の葉にぶら下がって羽化中の水蠆(ヤゴ)を発見。
泥の中から這い出して、美しく変身する姿には何度見ても感動する。
コロナ禍で閉塞感が募る身には、
大空を自由に飛べる翅を与えられたヤゴが少し羨ましい。
コロナ禍で自粛中でも、来年の役員は決めねばならぬ。
今年の賦選は密を避けるため書面投票で行うことになり、事前に各戸に
配布し回収した投票用紙を、選考委員が集計し新役員が決まった。
鮎滝保存会の会長は、先日亡くなられた久栄さんの代わりに、
区長が兼務することになった。
【三人寄れば文殊の知恵】
人は集まり、話し合い、協力して事を成して来たのに、
コロナはそれを許さない。ソーシャルディスタンスをとっていては、
言葉は伝わっても心は通じない。
予想外に長引き、心折れるコロナ禍だが、
過去に克服出来なかった災厄はない。
今はただ只管我慢し、春を待つのみ。
■2021-02-07;出沢公民館
.能書き
「松は千歳を契り、竹は万代を契る。
一年中葉を落とさない松は、
永遠の命を象徴しており、年神さまが降臨し宿る。
竹は半年で成長し、まっすぐにスクスク育つ様が生命力があふれていて・・・、
南天は難を転じ・・・、」
「はいはい、能書きはよくわかったけど、今年はどうする?」
「やっぱり今年も立てるか。コロナはおそがいけど、屋外だから大丈夫だら。」
ミッチャの一言で、今年も公民館に門松を立てることになった。
粛々と門松を立て、年神さまにおいでいただいて、
恐ろしいコロナから、出沢の高齢者を守ってもらおう。
.準備
門松とは言うが、竹取りが一番の大仕事だ。
あちこちの竹藪を見て回ったが、程良い竹が見当たらず、
今年は拙宅・橋詰の竹を使うことになり、24日にミッチャと伐り出した。
松・梅・南天・センリョウ・シダ・クマザサは
近くの山や畑で八平会員が適当に集めてきた。
寒村の出沢だが自然の恵みだけは豊富だ。
.門松立て
負けるな、負けるな、コロナに負けるな、
松よ、竹よ、梅よ、ナンをテンじコロナを封じ、衆生の縁を取戻し給え。
「来年は大笑いできるように、口を大きくしまい」・・
粛々と三時間、心を込めた八平会員。
甲斐あって今年も立派な門松が立った。
『門松は冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし』
一休禅師のこの歌が、今年は特に心に滲みる。
それにしてもコロナがこんなに長引くとは思わなかった。
来年は普通の年でありますように。
■2020-12-27;公民館;八平会一同
.久栄さん急逝
去る13日、鮎滝保存会会長の海野久栄さんが逝去された。
大正14年2月14日生まれ、95歳、
大正・昭和・平成・令和と激動の時代を生き抜いた大先輩。
つい最近まで元気で、年齢的にも大往生ではあるのだが、
運悪く、コロナが猛威を振るう最中の旅立ちとなってしまった。
.コロナ渦中の葬儀
コロナ渦中の葬儀は淋しい。
一昔前なら、米寿を過ぎて亡くなれば、
天寿を全うしたお祝いに、皆で花篭を振り賑やかに送ったものだが、
コロナ渦中、親族以外葬儀に参列することすら許されぬ。
悲しみの涙や、鼻水さえ垂らすわけにいかず、
マスクを付け、声も出せず、ソーシャルディスタンスを守り、
順次、静かにお別れするのみ。
神の試練か、悪魔の所為か
コロナが悪いのではないのは解っているが、
この鬱憤をどこで晴らせばいいのか。
人の縁を絶ち切ってしまうコロナが恨めしい。
.B29
声をかければ、答えてくれそうな、安らかな死に顔がわずかな救いだ。
「ホイ、久栄さん、元気かのん?」
『まんだ、ビー29が飛んできたら撃ち落とせると思うがのん』
・・・確かに久栄さんの声を聞いた。
戦争で高射砲の砲手だったと話してくれた久栄さん、
鮎滝の言われを教えてくれた久栄さん、
イノシシの捌き方を手ほどきしてくれた久栄さん、
まだ、まだ、聞きたいことがいっぱいあったのに、
別れも告げず、ふらりと旅立ってしまった。
もしかしたら、何処かの畑が荒らされたと聞いて、
安いっちゃと猪を獲りに行ったのかもしれぬ。
大物を仕留めたら呼んでください。手伝いに行きます。
すみません久栄さん、こんな送り方しかできずに。。
添えられた鮎滝の法被に気がつき、涙せんが決壊。
・・・ご冥福をお祈りします。
底冷えの帰途は落涙、運転ままならず。
2020-12-14_1830;通夜;やすらぎ鳳来
.交付金を活用
長年の懸案だった、橋詰線の側溝改良工事が完了した。
橋詰は戸数は少ないが、中部電力長篠発電所の取水堰・長篠堰堤を
抱えていて、発電用施設の立地地域である。
この工事は、水力発電所周辺地域の影響緩和事業等を目的とする
電源立地地域対策交付金を活用して整備して頂いた。
.増えた観光客
マスコミはコロナ禍ばかり煽るが、コロナ果もある。
此処は新型コロナの影響で、長篠堰堤を見に来る人が増え、
休日は今まで見たこともないほどの盛況だ。
何か事故が起きなければよいがと心配をしていたが、
これで少しは安心できる。
リニアの夢も見たいが、
毎日お世話になる生活道路が整備されるのは嬉しい。
いつの間にか団塊世代も70代、
若い人が居ないと嘆いていても始まらない。
高齢者しか居ないのだから、
『高齢者の高齢者による高齢者のための出沢』
にするために
草を刈り、ゴミを拾い、花を植える。
親に仕え、子につかえ、残った時間はボランティア
労働は美徳の時代に育った団塊世代が世を支える。
■2020-11-08
本日、区の環境整備(草刈り)。
中心は70代、
政治の舞台では主役を張れても、草刈ではそうも行かず、
『精より根だ』と鞭打っても、年毎衰える体力に抗えぬ。
「まんだ、五年ぐらいは何とかなるか」と、
進まぬ世代交代に半ば諦め。
右肩下がりの世の中に、希望を見出すのは難しい。
七十八歳で世界を動かすバイデンさん、
九十過ぎて尚、元気に草刈機を振り回す恒三さん、
を目標にもう少し頑張ってみるか。