日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

「若葉の森」は、調布、そして東京の宝(2)

2009年06月20日 00時47分00秒 | 国際・政治

毎日、毎日、更新中!~ 565日め

昨日からの続き

会の皆さんの活動で心を打たれたのは、道路建設賛成の方も含め、多様な声を交流しあうことを何よりも大切にしている、ということ…

会メンバーのお一人が、「『道路建設に反対の声をあげるのは地域エゴだ』という声もありますが、あえてそう言われても、この森のかけがえのなさにふれるたび、緑にふれあう子どもたちに出会うたび、声をあげる必要性を感じるのです」とおっしゃる姿には、この運動の苦労を感じさせました

私は、今回「若葉の森」に足を運んでみて、この地域の環境を守ることは、地域エゴどころか、調布や東京の宝を守ることそのものだと思いました

私もはじめて知ったのですが、この森を含む国分寺崖線は、関東平野西部・荒川と多摩川にはさまれた広大な武蔵野台地の都内西側の境目にあたり、東京で言えば立川市から大田区まで、2区8市にまたがる緑のラインです

崖線に沿う緑地の数々は、まさに都民の宝物 ~ 武蔵野台史跡公園、野川公園、深大寺周辺の緑地、等々力渓谷などなど、数え切れないほどの緑のベルトが続く、まさに“緑の生命線”!しかも、武蔵野台地から運ばれる地下水がこの崖線から多くの湧き水・名水として湧き出ています

ヒートアイランド現象の危険が指摘され、地球温暖化対策が求められているいま、あえてこの地の環境を破壊することが必要なのか?私は、こうした真剣な吟味を“地域エゴ”の言葉で吹き飛ばしてはいけないと思います



もう1つ、今回、参加してみて分かったこと…。それは、外環道路の建設計画が、3・4・10号線の延長計画、そしてこの地域の環境にも重大な影響を与える関係にあった、ということ!

北多摩3区(調布・狛江)の志摩和寿・都議予定候補は、調布市に出向いて行われたレクチャーで「この道路延長は外環道ジャンクションに車を流すために行う」と説明されたことを紹介しました

調布市長は、外環道建設のため周辺自治体首長を集めて行われた意見交換会の席上、「外環とあわせて都市計画道路の整備もすすめてほしい」と発言…

つまり、3・4・10号線の建設計画も、外環道建設計画と表裏一体の関係にあるのです

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こちら、国分寺崖線沿いの貴重な湧き水の1つ、実篤公園の湧水…。一定の雨が降ったことも影響しているかもしれませんが、豊富な水量に驚かされました

大深度に2本の巨大トンネルを通す外環道は、武蔵野台地の地下水の動きを食い止め、これら崖線の湧き水を枯渇させることにもつながりかねません



21世紀は、環境の世紀…。道路建設は、徹底して地域住民の声から出発し、自然環境を守る視点を幾重にも重視しなければ、人類と地球環境の共生が成り立たなくなってくる世紀です

会の皆さんは、自分たちで周辺道路の交通量調査を行い、3・4・10号線の延長なしで交通問題を解決させる様々な対案を提示していますが、市側はこうした声を受け止めず、いかに道路を通すか?ばかり優先させている…

この森で、「緑を大事にしていきましょう」と立て看板を立てているのに、です

ヨーロッパでは、小学校近くに道路を通すなら、その生徒の知恵や意見も受け入れながら建設しているそうです。日本の道路行政も、世界、そして地球の変化に応じて変化することが求められます

外環道建設、そして3・4・10号線延長も食い止め、かけがえのない緑と環境を守らねば!

その思いを強くした行動、そして21世紀の日本のあり方も考えさせられた調査行動となりました




◆ 吉岡正史    東京22区事務所 ◆
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「若葉の森」は、調布、そして東京の宝(1)

2009年06月19日 22時28分04秒 | 国際・政治

毎日、毎日、更新中!~ 564日め

6月16日は、外環道の現地調査に続いて、北多摩3区(調布・狛江)の志摩和寿・都議予定候補日本共産党調布市議団の皆さんと、調布都市計画道路である3・4・10号線の建設延長予定地を訪れました。「国分寺崖線の緑を守り、調布3・4・10号線を考える会」の皆さんが行っている、各都議予定候補者への要請をお受けするためです

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会の皆さんの要請は、会議室ではなく、建設予定地を実際に見て回りながら行うというもの…。「この地域の環境に触れてもらってこそ」との趣旨ですが、とても大事なとりくみだと思いました

私も、3・4・10号線の延長計画が貴重な緑と住環境を破壊する計画だとは知ってはいましたが、本格的に建設予定地に足を踏み入れるのははじめてのこと…。こういう機会を持っていただき、会の皆さんには、感謝、感謝、デス



3・4・10号線の延長計画は、つつじが丘駅の南側付近から品川道をのばして、若葉町にある国分寺崖線をつっきるように通す計画…。外環道ジャンクションの予定地同様、とても16m道路を通すことが考えられない、閑静な住宅街がその予定地となっています

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住宅街をさらにすすんで目の前に現れたのが、地元で緑のトンネルとして親しまれている「若葉の森」!

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ちょうど、若葉小学校の裏手にあるこの森、この小学校の校歌にもなっているとのこと…。森に足を踏み入れたとたん、ひんやりと涼しい空気に包まれました

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ちょっと見にくいですが、この写真は付近の地表温度分布…。若葉町は地表温度が他の調布市街地に比べ10度近くも低いのだとか…。夏場には、カブトムシやクワガタも取れるそうで、地元の子どもたちの貴重な遊び場にもなっています

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こちら、森に面して立てられた調布市の立て看板…。この土地が市に寄付された場所であること、高い相続税などにより貴重な緑が次々と失われていることなど紹介し、「みんなで寄付された方々のご意志を引き継ぎ、自然を守り、緑を大事にしていきましょう」と呼びかけています

この森を横切るように3・4・10号線が通り、森は寸断・多くが消える!

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いまは、この森も含め緑で覆われている若葉小学校の裏手には、高低差15mほどの国分寺崖線を乗り上げるように、道路がつくられます

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こちら、下の写真は会の皆さんがつくった道路建設後のイメージ画像。小学校に吹き込む涼しくおいしい森の風は、上り坂へ向かう自動車の排気ガスに置き換えられ、小学校めがけて襲いかかる形状です

子どもたちからも、「学校の校歌にある森をなくさないでほしい」という声があがっている…。しかも、小児ぜん息を抱えているために、わざわざこの小学校を選んで通う子どもたちもいる!

会の皆さんが調べた資料でも、市街地に比べ、二酸化窒素は4分の1~2分の1という濃度。調布市内でも有数のきれいな空気に包まれているのが、この地域です

明日につづく



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調布側から外環道建設予定地を現地調査…

2009年06月18日 22時20分19秒 | 国際・政治

毎日、毎日、更新中!~ 563日め

6月16日、午前中は非常に学ばされる充実した行動となりました。この日、調布市内で大問題となっている2つの大型道路予定地を視察したのです

まずは外環道路のジャンクション建設予定地を、調布市側(緑ヶ丘1丁目)から視察しました

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行動に参加したのは、北多摩3区(調布・狛江)の志摩和寿・都議予定候補、そして日本共産党調布市議団の皆さん…

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建設予定図を地図の上に重ねながら現地を歩くと、「まさか、こんな閑静な住宅地区に…」と、改めて驚かされます

さらに驚いたのは、「外環道現地調査」のノボリを掲げたとたん、現地の方から次々と声がかかったこと…

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通行人、そして庭先・玄関先から、次々と声がかかります

建設予定地にかかる住宅では、「長くこの地に暮らしてきて、この年齢で別の地に引っ越さなければならないと思うと、不安で、不安で…」

逆に、予定地ではないものの、自宅の目の前にジャンクションがつくられる予定というお宅からも声がかかりました。地図を見ると、まさに家の前で地下から道路が生えてくるような場所…

「いまでさえ排気ガスで健康が不安なのに、ジャンクションができたら、大気汚染や騒音がどうなるか…。とても不安です」

建設予定の地図を見ながらやりとりする中で、数百m先に15mの高さの排気塔ができることを伝えると、「そうなんですか!」と、はじめて知った様子…

この地域では、東京都や調布市の担当者が個別訪問をしているとのことですが、すべての情報をきちんと伝えながら合意を得る努力が行われているのか?私も、これまで様々な場面で地元の意向を真剣に聞くことなく「そこのけそこのけ」と道路建設計画を強行する情景を見てきただけに、改めて疑問を感じました



さらに、建設予定図と地図を重ねて歩いてみて驚いたのは、この地域を流れる仙川をせき止めるように地下から道路をのばす形になっていたこと…

しかも、この緑ヶ丘1丁目は、この仙川に沿う形で南側から入る大事な通行ルートがあります。地図を見ると、このルートがジャンクションによってせき止められるような形状に…

今回のジャンクション建設で、仙川ののどかな情景を守ることができるのか?この地域の生活道を狭めたりはしないか?様々な懸念を感じさせるものとなりました




「外環道問題で一番真剣にがんばっているのは共産党だよな。がんばれよ」~ ノボリを見て声をかけてきた男性の方がおっしゃった言葉です

そもそも、1m1億円もかけてこんな道路をつくる必要があるのか?改めて、そのことを痛感させられた行動となりました



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温暖化対策まで大企業いいなりとは…

2009年06月17日 22時02分20秒 | 国際・政治

毎日、毎日、更新中!~ 562日め

6月15日は、14日に続き、狛江で宣伝カーやハンドマイクで宣伝行動を行いました

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保育園で散歩中の子どもたちからも、車の中からも、通行人からも、次々とうれしい手ふりが…。路地裏に入ってのハンドマイク宣伝でも、「がんばって!」の声が次々と寄せられました




最近、私がよく訴える問題…。地球温暖化対策の問題デス

麻生首相が、温室効果ガス削減のための中期目標 ~ 2020年までの削減目標を発表…

「2005年比15%削減」!はじめ、このニュースを聞いたとき、私はあまりのことに唖然とさせられました。なぜなら、いまの世界は、はじめて温室効果ガスの削減目標を定めた京都議定書で決められた1990年を基準にしているからです

日本は、この会議の開催地であるにも関わらず、2013年までに6%の削減目標どころか、逆に7%も増大…。つまり、麻生さんの「15%削減」という目標は、「90年比8%削減」という数字を大きく見せるごまかしとも言えるやり方です



しかも、麻生さんは目標発表の記者会見で、「国民の皆さんに負担をお願いすることになる」と、国民や家庭の責任をことさら強調しました

これも、温暖化ガスの大幅削減をごまかすやり方!なぜなら、国内の排出量の8割を占めているのは、産業界!どんなに国民1人ひとりが努力しても、再生可能エネルギーへ発電方法を転換したり、大企業の工場などが抜本的な対策を講じない限り、大幅な削減目標は達成できないのです



昨日(6月16日)、参議院環境委員会で市田忠義書記局長が、この中期目標決定に大企業・産業界が関与していたことを明らかにしました

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この質問で、政府は今回の中期目標が経済産業省の総合資源エネルギー調査会需給部会がまとめた報告書をベースにしていることを認めました

この部会長は、財界の総本山と言われる日本経団連の三村副会長。なんと、三村氏は「京都議定書は外交上の失敗」という発言を行っています

さらに部会メンバーには石油連盟会長、東京ガス会長、日本自動車工業会会長など、国内の温暖化ガス排出の多くを占める業界の代表者がズラリ…

何のことはありません。今回の中期目標は、最初から大企業・財界が許容する範囲のものでしかなかったのです

しかも、市田さんは国立環境研究所の試算を紹介。ここでは、温暖化ガスを25%削減しても国民負担は大きくならないことが明らかにされています

温暖化ガスの主要な産業界の削減努力を避けるため、目標を低くし、さらに国民に責任を転嫁する!

麻生さん、これでよく、「未来を救った世代になる」(メールマガジンから)といえたものです



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宣伝、公園対話と充実のひととき…

2009年06月16日 23時27分21秒 | 国際・政治

毎日、毎日、更新中!~ 561日め

6月14日は、狛江で田辺良彦市議と宣伝・対話を重ねました

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この日も、うれしい反応が次々と…。川沿いでの宣伝では、通り過ぎるランニング中の方や散歩中の方から次々と手ふりや声援が!

そして、この日も公園対話を実行!途中、立ち寄った団地の公園では、シールボードを囲んでの交流が盛り上がりました

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「孫の出産が難産で、特別な病室、費用が70万円もかかった。共産党は応援しています。がんばって」

「民間保育園にしか入れなくて、毎月の保育料は7万円…。収入のほとんどが保育料で消えてしまう。安心して入れる保育園を増やしてほしい」

「家賃が高くて大変。安価・安心の住宅をもっと増やしてほしい」

私が、「実は、東京都は石原都知事になってから、安心して安く住める都営住宅を1戸もつくっていないのです」と伝えると、相手の方はビックリ!対話してくれた全員が、都議会アンケートに協力してくれました

宣伝、そして公園対話!なかなか楽しい行動デス



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