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(昨日からの続き)
会の皆さんの活動で心を打たれたのは、道路建設賛成の方も含め、多様な声を交流しあうことを何よりも大切にしている、ということ…
会メンバーのお一人が、「『道路建設に反対の声をあげるのは地域エゴだ』という声もありますが、あえてそう言われても、この森のかけがえのなさにふれるたび、緑にふれあう子どもたちに出会うたび、声をあげる必要性を感じるのです」とおっしゃる姿には、この運動の苦労を感じさせました
私は、今回「若葉の森」に足を運んでみて、この地域の環境を守ることは、地域エゴどころか、調布や東京の宝を守ることそのものだと思いました
私もはじめて知ったのですが、この森を含む国分寺崖線は、関東平野西部・荒川と多摩川にはさまれた広大な武蔵野台地の都内西側の境目にあたり、東京で言えば立川市から大田区まで、2区8市にまたがる緑のラインです
崖線に沿う緑地の数々は、まさに都民の宝物 ~ 武蔵野台史跡公園、野川公園、深大寺周辺の緑地、等々力渓谷などなど、数え切れないほどの緑のベルトが続く、まさに“緑の生命線”!しかも、武蔵野台地から運ばれる地下水がこの崖線から多くの湧き水・名水として湧き出ています
ヒートアイランド現象の危険が指摘され、地球温暖化対策が求められているいま、あえてこの地の環境を破壊することが必要なのか?私は、こうした真剣な吟味を“地域エゴ”の言葉で吹き飛ばしてはいけないと思います
もう1つ、今回、参加してみて分かったこと…。それは、外環道路の建設計画が、3・4・10号線の延長計画、そしてこの地域の環境にも重大な影響を与える関係にあった、ということ!
北多摩3区(調布・狛江)の志摩和寿・都議予定候補は、調布市に出向いて行われたレクチャーで「この道路延長は外環道ジャンクションに車を流すために行う」と説明されたことを紹介しました
調布市長は、外環道建設のため周辺自治体首長を集めて行われた意見交換会の席上、「外環とあわせて都市計画道路の整備もすすめてほしい」と発言…
つまり、3・4・10号線の建設計画も、外環道建設計画と表裏一体の関係にあるのです
こちら、国分寺崖線沿いの貴重な湧き水の1つ、実篤公園の湧水…。一定の雨が降ったことも影響しているかもしれませんが、豊富な水量に驚かされました
大深度に2本の巨大トンネルを通す外環道は、武蔵野台地の地下水の動きを食い止め、これら崖線の湧き水を枯渇させることにもつながりかねません
21世紀は、環境の世紀…。道路建設は、徹底して地域住民の声から出発し、自然環境を守る視点を幾重にも重視しなければ、人類と地球環境の共生が成り立たなくなってくる世紀です
会の皆さんは、自分たちで周辺道路の交通量調査を行い、3・4・10号線の延長なしで交通問題を解決させる様々な対案を提示していますが、市側はこうした声を受け止めず、いかに道路を通すか?ばかり優先させている…
この森で、「緑を大事にしていきましょう」と立て看板を立てているのに、です
ヨーロッパでは、小学校近くに道路を通すなら、その生徒の知恵や意見も受け入れながら建設しているそうです。日本の道路行政も、世界、そして地球の変化に応じて変化することが求められます
外環道建設、そして3・4・10号線延長も食い止め、かけがえのない緑と環境を守らねば!
その思いを強くした行動、そして21世紀の日本のあり方も考えさせられた調査行動となりました
◆ 吉岡正史 東京22区事務所 ◆
【住所】 調布市布田2-47-5
【電話】 042-442-6320
【Fax】 042-442-6321
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