日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

学費値下げ・無償化に向けて(1)

2008年06月25日 22時03分33秒 | 国際・政治

昨日は、調布駅の早朝宣伝を終えて日本民主青年同盟東京都委員会と日本共産党東京都委員会による「大学生の学費負担軽減を求める要請行動」に参加してきました

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会場は、30名ほど集まったメンバーで座りきれないほどの熱気!




「毎日一日一食 寝れない 就職活動時期つらい」

「水道代が払えません!電気が止まって暖かい風呂に入れません」

「〔バイトづけで〕サークルのイベント、飲みなどに行けず、交友関係が築けていない。課外活動をやりたくても電車賃などがかかるため控えている」

これらの実態は、東京の学生中心に結成された「学費ZEROネット」の早稲田メンバーが200名から集めた実態調査の声の一部…

「学費を下げてほしい」と回答した人は82・5%に及び、「困っていること・不安なこと」のトップは「親や兄弟に苦労をかえていてつらい」、2位は「食費を削る」…

「長男の自分は大学に行けたけど弟や妹は家計が苦しく行けなかった」という話も紹介されました

小選挙区6区・世田谷で活動する佐藤なおき予定候補からは、「区内の学生に聞くと、下宿できずに片道3時間・往復6時間以上かけて通っている人が多い。中には、群馬県・高崎、山梨県・甲府、静岡県・清水市から通っている人も」という話も…




私も、民青同盟で活動していた時期も含め、高学費で苦しむ多くの学生の皆さんの実態に触れてきましたが、要請で紹介された実態はさらに深刻さを増していると痛感しました

大学学費は、1970年と比較すると、私立大学で5・7倍(約130万円)、国立大学で51・1倍(約82万円、いずれも初年度納付金)にもなります

この間の物価上昇率は約3倍…

いかに異常な上昇かが分かります。学費値下げは待ったなしです

(明日に続く)

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患者さんのための熱い医師の思いに触れて

2008年06月24日 22時30分05秒 | 国際・政治

狛江市長選のうれしい結果から一夜あけ…。多くの喜びのメールや電話をいただきました

保育園に息子を迎えに行ったときにも「よかったですね!」と声をかけてくださる方が…

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さらに、今朝の調布駅前の恒例の早朝宣伝でも、「うれしい勝利ですね」と笑顔で握手を求めてくる方の姿が何人か見られました

ちなみに、昨日・今日のこのブログアクセスは通常の日の5倍にもなりました。いかに全都・全国の皆さんが注目した選挙だったのかが分かります




さて、ちょっと遅くなりましたが、実はワタクシ、狛江の選挙応援の合間をぬって、調布で医師の方々と交流・懇談する場に参加しましたので、そのご報告…

以前、三鷹で医師の皆さんと懇談したことはありましたが、それに続く医師の方々との懇談!

日々の忙しい医療業務を終え、8時から時間をとっていただいての交流となりました

話題は、後期高齢者医療制度の問題から、特定検診(いわゆるメタボ検診)、在宅介護、医師不足、小児医療から薬価問題、さらには医療費財源問題に至るまで、1時間の予定を30分もオーバーするものに…

「医師の中で、今回の後期高齢者医療制度をいい制度だと思っている人はいないのではないか?75才で医療内容を区別するという発想自体が間違っていると思う」

「日本の発想は『医療費を減らせ』。国民にとって必要な医療を保障する観点がない。もっとヨーロッパのやり方を見習うべきではないか?」

「病院から在宅への流れが国によってつくられているが、在宅医療を見てもその受け皿があまりに貧弱。これでは大きな苦難を患者に強いることになる」

80年代以降、国がすすめてきた医療費削減路線、それを加速・悪化させた小泉首相の構造改革路線…

医療現場の最前線でがんばっていらっしゃる方々のお話、どれも生々しく、深刻さを実感させるものばかりでした



私が感動したのは、医師の皆さん、日々、患者さんに接しているだけあって、その命と健康を守るために何が必要なのか?次々と医療環境が悪くさせられていく中で、必死の努力や工夫をはらっていらっしゃることでした

参加された方の中には、政党支持がまったく違う方々も多くいらっしゃいます

しかし、「今のままでは日本の医療には未来がない」との思いは、深いところで共通のものがあると実感させられました

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狛江市長選挙、矢野ゆたかさん勝利!

2008年06月23日 01時17分04秒 | 国際・政治

いや~、やりましたっ!

昨日、狛江市長選・市議補欠選挙の投票日、矢野ゆたか市長が4期目の当選を果たしたのです!

私も、告示後は岡村しん市議候補の宣伝カー応援弁士、電話の支持拡大、訪問、メガホン宣伝、棄権防止電話活動など、やれる限りのすべてのことをやってきました

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昨夜、投票箱のふたがしまってから矢野ゆたか市長をささえる「豊かな狛江をつくる市民の会」の事務所をおとずれると、ちょうど、最終の開票結果が張り出されていたところでした

矢野ゆたか候補は13396票!

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自民党系の高橋候補9727票、民主党系の伊藤候補の7173票をそれぞれ大きく上回る大差の結果に、事務所は歓喜の渦に包まれました

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会場に訪れた矢野市長は、万歳三唱をしたあと、これまた事務所を大挙して訪れたマスコミに囲まれてインタビュー

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私も、ダルマをバックに握手&記念撮影してもらいました♪

今回、市長選挙には、高橋候補や伊藤候補の応援には、自民党・民主党の著名な幹部や国会議員が次々とやってきました

一方、矢野ゆたかさんは終始、市民弁士が応援演説に立つ、選挙でも市民参加を貫いた…

市政だけでなく、選挙戦でも市民が主役!

このことも、党派の支持を大きく超えた結果につながった気がします




岡村しん候補は、残念ながら当選には届きませんでしたが、7053票を獲得

昨年の狛江市議選で獲得した共産党候補6人分の得票(6688票)、

参院選の共産党比例票(4300票)をそれぞれ越える大健闘!

短期間の選挙でこの結果はすばらしいと思います



この数週間、私も狛江中を駆けめぐってきましたが、切実さを増すくらしの状況、そのもとで幾多の福祉施策を前進させ財政再建をすすめてきた矢野市政のすばらしさ、そのことへの市民からの信頼の深さなど、実感させられることの連続でした

そして、もう1つ…。地方交付金の削減や住民税増税、後期高齢者医療制度など、地方自治体に対する国の悪政のひどさも実感された選挙でもありました

やはり、国政を変えることがどうしても必要っ!

さあ、次は衆議院選挙・都議会議員選挙!

私もさらにがんばります!

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吉岡インタビュー(8)~日本国憲法を指針に

2008年06月22日 07時49分00秒 | 国際・政治

(つづき)

吉岡さん

もう1つ。私の好きな言葉は、「日本国憲法を指針に」です

私は、次の世代に二度と戦争を体験させないと誓った第9条も好きですが、それ以外の条項にもすばらしい内容があるのです

憲法では、「第三章 国民の権利及び義務」の最初の部分で「基本的人権」を高らかにうたっています

「第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」

その具体的内容は何か?最初に出てくるのが第13条です

「第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」

「公共の福祉に反しない限り」とは、他の人の権利をじゃましない限り、という意味です。無駄な大型公共事業をすすめるためではありません(笑い)。他の人の幸福追求も最大限尊重しながら、自身の幸福追求もまた、最大限尊重されなければならない、国はそのための政治をすすめなければならない…。すばらしい文章です

松本さん

「生命、自由及び幸福追求」…。「学力追求」なんて書いてありませんね(笑い)

吉岡さん

そのために国は何をしなければならないのか?第25条の生存権、第26条の教育条項が出てきます

「第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公共衛生の向上及び増進に努めなければならない」

「第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。すべて国民は、 法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする」

生存権の実現のために教育が必要だ、という位置づけなんですね。「能力に応じて」の「能力」も「学力」ではありません(笑い)。成長・発展・環境に応じ、全世代の国民が教育を受けることができる、ということです

松本さん

「教育は人間を豊かにする」ということですね。すると社会だって豊かになる

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吉岡さん

だから、義務教育は無償だとわざわざ憲法の中で定めているのです。でも、実際は教育予算は貧困で、教材や副読本などお金がかかりますよね?給食費をめぐる議論もさかんですが、私は給食費負担を親にさせることもおかしいと思います。給食のおばさんや学校の栄養士さんいわく、「給食だって教育です」(渡辺さん:その通り!)。義務教育の段階で貧困世帯は苦しめられてしまっています




第27条には勤労の権利・義務が出てきます

「第27条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める……」

別の法律で定める、とされていますが、その法律が「労働基準法」です。なんと、この冒頭の部分にもう一度、第25条の「生存権」が出てくるのです

「第1条 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない」

最低限度の生活を保障する賃金や労働条件が必要であって、そのために国も使用者も努力しなければならない(松本さん:これはすごい!

日本国憲法の立場に立てば、今のひどい働かせ方も、教育のあり方も、その本来のあり方に違反してしまっていることが分かるし、もっと教育も労働環境も豊かで人間らしいものにできるはずなのです




「財源どうする?」と自民・公明の皆さんはいいます。憲法の立場に立てばちゃんと財源だって出てきます。例えば、自民・公明政権によって次々と大企業・財界むけに減税が行われ、10年前の制度のもとで税金を納めれば年間7兆円という規模になります。今、全国的にすすめられている米軍再編のためには私たちの税金3兆円をポーンと出す。自民・公明政権は国民主権というより、アメリカ主権・大企業主権ではないでしょうか?

日本共産党は、戦前からこうした日本国憲法の精神にたった主張をしてきました。国民主権、8時間労働制、労働三権の完全実施…。国民に権利があると主張すれば命を失いかねない時代、私たちの先輩が訴えた中身が憲法にも結実しています。私たちが、他の党と違って戦前から同じ名前で活動できているのにはこうした理由があるのです。私も、"日本共産党"という名に誇りを持っています

この党の候補者として、比例議席を増やすため、私自身も国政への挑戦を実らせるため、全力でがんばります

松本さん

「人々とともに」~ いい言葉ですね。僕は「今を生きる」という言葉が好きなのですが、吉岡さんなら、今を生きる多くの人々と成長しながらがんばれると思います。「美しい国」なんて安倍前首相は言っていたけど、僕はやさしくてあたたかい国こそつくってほしい。ぜひがんばって下さい

渡辺さん

子育てのことも真剣に考えていて、改めてすばらしい人だと思いました。ぜひ国会に送り出したい!期待しています

編集部

皆さん、今日はありがとうございました

(インタビュー終わり)


吉岡インタビュー(7)~つねに人々とともに

2008年06月21日 21時31分44秒 | 国際・政治

(つづき)

渡辺さん

子どもたちの休みがどんどんなくなっています。夏休み短縮の話も持ち上がって、私が子どもの時には休みだった開校記念日も授業です。週休二日だけど土曜日だって塾通いの子ばかり…。「塾に行ったほうがいいのかな?」って親もとても焦ります

吉岡さん

以前、触れる機会のあった小学校5年生の"詩"があるのですが、忘れられません



「ぼくの一週間」

月曜日は、おけいこがないからスキ

火曜日は、塾があるからきらい

水曜日は、英語があるからきらい

木曜日は、塾があるからきらい

金曜日は、塾があるからきらい

土曜日は、休みの時は七時から野球があるからスキだけど、休みじゃないときは、いつも塾があるからきらい

日曜日は、七時から、野球があるからスキ



この男の子は、1週間のうち好きな日が2日しかないのです

親も子どもも成績競争にあおり立てるやり方はあらためるべきです。自民・公明政権のやり方は、教育内容に口出しはするけど予算はつけない最悪のやり方です。しかもその発想は"遺伝論"。子どもたちの無限の可能性を生まれた時点で切り捨てる人たちに教育を語る資格があるのか?と思います

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松本さん

これは、いじめや自殺の問題にもつながる気がします。子どもも焦っているんじゃないかな?子どものときから学力競争、そして選択…。子どもなりに「自分の生きる道は学力によって決まる」と悟ってしまうのではないでしょうか?成績に関係なければ、文化にも健康にも目は向かなくなるだろうし…

吉岡さん

同感です。子どもたちはとても敏感で、今の大人社会や自分たちの将来などを割に冷静に見ていると思うのです。テレビもワーキングプアの実態を報じるようになったけど、それを見て「このままの成績では自分も路上生活になるのではないか?」と思う中学生も生まれるのではないでしょうか?

本来、学ぶことは人間らしさを豊かにするワクワクする営みのはずです。しかし、現実は、勉強に追い立てられ、クラスメート同士で比較され、点数のみがすべてのような世界でストレスいっぱい…。しかも教育環境でさえ親の収入で左右される。そして「勝ち組」「負け組」というすみ分けが子ども時代から支配する。貧困と格差を子どもたちに宿命づけるような社会構造があるような気がしてなりません

この面でも、人間らしく働ける社会づくりと子育ての問題はリンクしてくると思います




渡辺さん

いよいよ時間が終わりに近づいてきました。吉岡さんの好きな言葉があったら教えて下さい

吉岡さん

これも難しい質問ですね(笑い)。いろいろあるのですが、いつも私の中にある言葉は「つねに人々とともに」でしょうか?今、立場の違いを超えて全国民的に生活が苦しくなっている。そういう人々とともに生きる。常にそういう人々のために全力を尽くす。これは私が日本共産党に入った原点でもあります

自民党や民主党の皆さんも、同じ言葉を問われれば「私もです」と言うかもしれません。選挙の時にも、「全身全霊で国民の皆さんのためがんばる」「生活第一」なんて演説もします。しかし、選挙が終われば平気で公約違反もするし、約束もしていない増税・福祉切り捨てをやったりしますよね?それには理由があると思います。彼らは、結局、アメリカ・大企業優先に政治をすすめる流れのなかにいる、ということです。自民党も、民主党も、大企業から献金を受け取ってしまっています。だから大企業を裏切れない。憲法よりも「日米同盟」を優先する立場でも変わりません

私たちは違います。政治活動に必要なお金も、党費・読者からの機関紙代など事業収入・個人カンパで支えられています。公約違反などしようものなら活動が土台から崩壊します(笑い)。政治資金は支持いただく方々によって支えてもらう~私たちは近代民主主義の当然の姿だと思っているのですが、こういう活動をしているのは日本共産党以外にありません

もう1つ。私たちは保育園や小学校、郵便局の数に匹敵する2万を超える支部を持ち、日々、国民の皆さんの実態に触れながら、そしてともに要求実現の運動もしながら活動しています。自民党も民主党も、政治資金を集める基礎としての支部はあっても、国民の声に根ざしたこうした組織は持っていません

渡辺さん

吉岡さんのブログ、毎日更新していてすごいと思いますが、いつも出会った方々の実態や人生がつづられていますよね

吉岡さん

「やるからには毎日更新だ!」とがんばっています。日付が変わりそうになったとき、慌ててネットカフェに駆け込んで書いたときもあります(笑い)

私が毎日、ブログを更新しているのは、単なる活動報告のためではないのです。出会った方々の実態や人生を忘れないようにするためです。書くことで、出会った相手の方々に対し責任が生じるでしょ?これも、「つねに人々とともに」ありたいと思う私のモットーが背景にあります

(つづく)