日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

「戦争のない世界」をスローガンで終わらせないために

2008年03月29日 23時23分17秒 | 国際・政治

昨日、訪問行動で立ち寄った事務所に、ある方が「宣伝で使うから」と、東京大空襲の写真パネルセットを持ってきました

私もその場でパネルを見せてもらいました

東京大空襲…。1945年3月10日、300機のB29爆撃機が2000トンもの焼夷弾・ナパーム弾を投下。一晩で10万人を越える死者を生み出しました

パネルの中に、とても衝撃的な写真がありました

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必死に子どもを背負って逃げていたためか、背中だけ焼け焦げず、白くなっている親子の焼遺体…

私が学生時代、広島で出会ったある女性の被爆者の方を思い出しました

その方の背中にも、人間のやけどの跡が残っていました

子どもを背負った背中から原爆を浴び、自分だけが生き残った…

「わが子を犠牲にしてしまったのではないか?」「生きていてよかったのだろうか?」

戦後、半世紀という長い間、ずっと悩み苦しんでこられた方でした



今日、NHKが「探検ロマン世界遺産スペシャル ~ “記憶の遺産”」を放送しました

取り上げた遺産は、“アウシュビッツ強制収容所”、“広島・原爆ドーム”

アウシュビッツから決死の脱出を試みて、村民にかくまわれて生き延びた86歳の男性が登場していました

この方が体験した1時間半に及ぶ拷問。その場にいた男性は「おふくろ、なぜオレを生んだんだ!」と言って気絶したそうです



戦争体験を聞くたびに、いつも思います

戦争は、人の命を奪うだけじゃない

家族の絆、人間性、人生…

あらゆるものを奪い、傷つけ、おとしめる。それが戦争だと思うのです



先の被爆者の女性は「悲惨な戦争体験者は私を最後にして」と言いました

アウシュビッツから生き延びた方は「記憶の継承をスローガンにしてはいけない」と、死ぬまで自身の体験を語り続けようと世界中を飛び回っているそうです

戦争で奪われた幾千万の命。そして、それを繰りかえしてはならないと誓った幾千億という方々の思い

その思いすべてがつまった宝物、それが、「二度と戦争しない」と誓った憲法9条ではないでしょうか?


私の祖父は、父方・母方、ともに兵士として戦場に出向いています

今を生きる私の存在にも、戦火をかいくぐり、生き延び、手渡されたバトンがあるように思えてなりません

「次の世代に戦争を体験させない」~この言葉をスローガンで終わらせないこと。それは、私にとっても大事なテーマです

見聞したすべての戦争体験を、そして憲法9条を次の世代につなぐため、私もゆるがず、この歩みを止めずにすすみたい、

そう思います

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