夫が久しぶりに書くというので、何を書くのかと思ったら
中国語って、ぶっきらぼうでぞんざいな言葉ではないか・・・・だそうです。
仕事以外のことを書くのは久しぶりだ。この間までは曾野綾子氏の
ことを書くのに疲れてきたのと、あわせてつまらなくなったこと、
そして尖閣諸島を巡って風雲急を告げるときに曾野氏のことに拘っ
てはいられなくなった。そうこうしているうちに、ひょんなことか
ら中国語を勉強し始めた。
きっかけは先の当ブログ「東日本大震災 曽野綾子氏と我輩の『厚
顔無恥』」で書いているが、日本語の発音や単語の表記に興味を持っ
たことが、そのはじまりだ。
尖閣諸島では中国のやりたい放題が続いているときに何事かとお叱り
を受けそうだが、中国を徹底的に批判するには、先ず言語から学ぼう
と思い、「スピードラーニングチャイニーズ」を月々4500円ほどで受
講し始めた。聞き流すだけというので当初は半信半疑だったが、毎日
30分以上聞き流しているだけで、なんとなく言葉が耳に残っていくも
のだ。
学習しているうちに中国語に対する疑問が沸いてきた。日本は中国
語語圏だから文法から敬語表現に至るまで中国の影響を受けているは
ずだ。以前のブログでも触れたことがあるが昔の役人は「巧言」だっ
たという記録があるので、日本に影響を与えたとすれば宮廷で働いて
いた官僚や高僧たちではないのかと思うが、習っている「北京語」即
ち「普通語」(プートンファ)つまり日本で言う「標準語」は文字を見
る限りスピードラーニングチャイニーズの意訳ほど中国人は丁寧に話
しているとは思えないのだ。たとえば「男の子の服は、どこですか」
と店員に尋ねると「在四楼(ザイスーロウ)」意訳は「四階です」。
でも文字を見る限り「四階にある」とぶっきらぼうに答えているよう
にしか小生には読めない。初心者がこんなことを言っては叱られるが
「です」をつけるのであれば「是在四楼(シーザイスーロウ)」になら
ないのか?それから「好的(ハウダ)」も「はい」から「いいよ」「そ
うです」場面によっては「さようでございます」と意訳がなっている
が、中国人は、そんなに丁寧に言っていないだろうと言いたい。「は
い」「そうだ」その程度だろう。またホテルに泊まって電話で呼んだ
ホテルマンが部屋のドアをノックした時、宿泊人が「誰(言偏が略字)
口牙(口偏に牙)」で「シェイヤ」と発音して「どなたですか?」とい
う意訳になっているが、当方には「誰だ!」と言っているようにしか
読めないし、そのようにしか聞こえない。この中国語の「ヤ」は同
級の者や年下の者を呼ぶときに名詞や固有名詞に付ける助詞で、日
本でも九州や関西で「誰や?」と言ったりしているし、古くは当方が
小学生のときに国語の授業で習った「安寿と厨子王」の物語で母親
が「安寿や!厨子王や!」と二人の子供の名前を呼びながら探し回っ
ている場面を記憶しているが、これは正に中国語の「ヤ」と同じだ
と思われる。従って「シェイヤ」は「誰だ!」と言っているのであっ
て「どなたですか?」などと丁寧には尋ねてはいないのだ。中国語
は表意文字といわれ一つ一つの文字を合成した文字が多く、「ヤ」
も口に牙と書くわけだから丁寧な言葉であるわけがない。喧嘩の場
面は習っていないが「こいつ!」「この!」の威嚇の言葉は中国では
「ヤッ」と言うのではないか?
それで、ある時、「スピードラーニング・チャイニーズ」の講師に
電話で質問したことがある。「先生!意訳のように丁寧に言っている
ようにはとても思えない。言語は国民性を表していると思うので、
中国人は本当はもっとぶっきらぼうな話し方をしているのではないの
ですか?反日運動で暴動を起こして日本企業を焼き討ちにしたり、日
本車とはいえ自国民の所有物を破壊するのは反日教育のせいばかり
ではなく国民性で言葉が粗暴だからではないのですか?」
実をいうと当方には日本に帰化された中国人のお客様がいる。日
本で15年ほど夫婦共働きで自己資金を貯めて安い中古戸建では
あったがご購入頂いてリフォームして住まわれている。契約当初、
売主側の不動産業者が売主側指定の司法書士を使ってほしいとの申
し入れがあったので承諾したのだが、その司法書士の見積書に位置
指定道路の3つの持分の所有権移転報酬が1箇所につき2万6千円、
3箇所合計で7万8千円となっていたので、当方は堪りかねて減額
を申し入れた。「位置指定道路の持分の所有権移転手続きも本体の
所有権移転手続きと同時にやるはずなのに、何ですか?この価格は
っ!文書作成と移転手続きに若干時間を要するくらいで一箇所2万
6千円ですか?べらぼうじゃないですかっ。」「いくらだったらー」
「いくらだったらじゃないでしょう。もう結構です、私どもの先生
に頼みますから!」腹が立って激昂していたせいもあって「他所で
頼んでも同じですよ」の言葉をさえぎるようにして電話を切った。
他国からはるばる日本に来て一生懸命働いて、やっとの思いで自宅
を購入しょうとしている人に、この仕打ちは許せない。おかげで当
方の司法書士に依頼したら位置指定道路の持分の所有権移転登記の
報酬は3箇所で一式2万円で済んだ。まじめで大人しく良いご夫婦
と素直で明るい子供たちだった。
だから先述の当方の解釈は、そのお客様には申し訳ないと思うが
尖閣諸島の一連の騒動で当方の考え方は変わってしまったのだ。
さて、話はまた中国語のことに戻るが、ネットで中国語の歴史を
調べると起源は3300年前に遡り、その後、紀元前221年に
中国を統一した秦の始皇帝が文字も統一したという。唐の時代の
後半に木版印刷が行われ楷書の一つといわれる宋朝体(964年~
1279年)が完成し現代でも使われている明朝体は1368年~
1644年の明朝時代に完成。その後、簡体字は1960年に
中華人民共和国が制定し今日に至っている。文字は8万5千字か
らすべてを入れると15万字ほどもあるらしい。こんな膨大な数の
文字を覚えるのは不可能のように思えるが、太平洋戦争以前の中国
の国家公務員試験(科挙)では受験者は少なくとも8万5千字は覚え
ていたらしい。しかし文盲率は8割以上だったと言われている。
この識字率の低さに危機感を抱いた現在の中国は1960年に、それま
で俗字としてあった簡略化した文字を含めて約2,300字を簡体字と
して制定したようだ。秦の始皇帝が漢字を統一してから約2,200年
もの間、日本のように「ひらがな」を考案することもなく漢字だけ
で、表現し続けたのはなぜか?不思議でならない。
お隣の韓国は1446年に李氏朝鮮王朝の第四代国王の世宗(セゾン)
がハングル文字を考案して公布したという。世宗は若い頃に護衛を
連れて市場を初めて視察した時、市民がほとんど漢字を読めないこ
とに衝撃を受け、それから13年間、文盲の市民でも読める字を造ろ
うと研究しハングルを完成させたが当初は貴族の抵抗を相当受けた
ようだ。ハングル文字はよく観ると文盲の人たちでも解るように口
の開けた形や声の発する位置が示された文字通りの表音文字だ。
暗殺された朴大統領以前は日本と同じようにハングルと漢字を併用
していたようだが朴大統領がすべてハングルにしたせいで子供には
読ませたくないような字も同じハングル文字になっている。さらに
面白いことに文法は日本に似てはいるが妙なところで中国の返り点
を使ったような表現をしている。たとえば「食べない、食べたくな
い」は「モゴ(食べる)オプソ(ない)」になるのかなと思ったらさに
あらず「アンモゴ」と言っているようだ。つまり文法が不完全で、
これが韓国らしさかも知れない。
一方、日本はどうだったか?ウィキペディアを見るとまず片仮名
は8世紀のはじめに、それらしいものを使い始め9世紀の奈良時代に
は学僧たちが使っていたらしい。そして12世紀には現在に近いもの
になったという。ひらがなもほぼ同じ時代のようで漢字の草書体か
ら独立して平安朝時代から使っていたようだ。1000年以上も前から
漢字だけに頼らずに表現力を文章として現してきた日本人は想像力
が豊かで柔軟性に富んでいたということだ。
それに控え中国は60年前にようやく簡体字を制定した程度だ。こ
れは中国の国民性が大きく影響しているのではないか。つまりプラ
イドが高く頑固で融通性がない。秦の始皇帝が漢字を統一してから
2200年もの間、為政者は国民のことなど考えてはいなかったと思わ
れる。漢字を読み書きできないものは家畜同様の扱いではなかった
のか?朝鮮王朝の世宗のような為政者はいなかったのだろうか?
簡体字はおよそ2200字ほどあるようなので日本の常用漢字と数の上
では、ほぼ同じだが日本は50音字のひらかなだけでも全文表現でき
るのに、中国は全文漢字でなければ表現できないという決定的な違
いがある。ちなみに現在の中国の国語教育では小学6年生までに読
める漢字を3,000字、書ける漢字を2,500字にしているようだ。また
最近の識字率の調査では15歳から40歳までの国民が1,500字から2,
000字を読書きできるかを基準にしているらしい。国語教育に力を
注いだ甲斐あって中国政府の発表では識字率が96%になったという。
もっともこの発表に疑問符をつける人は多いようだ。中国で働い
ている日本の駐在員たちの間では地方に行くと2/3は読み書きでき
ない人たちらしい。もっとも13億人からの多民族国家の教育なん
て相当の困難を伴うものだろうことは容易に察知できるが、要は
プライドのみが高く2000年もの間、人民のことは考えず、その気
もなかったというだけのことだ。
このブログを書いている時に中国のフリゲート艦から海上自衛隊
の護衛艦が射撃用レーダー照射を公海上で受けたとのニュースが流
れて国会の質疑でも取り上げている。これに対し中国は「聞いてい
ない。報道で知った。」と外務省の報道官が言うかと思えば、中国
メディアは「レーダー照射なんて小さなことなのに大げさに騒いで
いる」とか「日本の艦船が我々の領域に異常に接近したから警告し
たんだ」と報道していたかと思えば、今度は中国外務省は「日本は
危機をあおり、緊張を作り出し、中国のイメージに泥を塗るような
ことをしている。 関係改善の努力に逆行するものだ」と批判しだ
したようだが実に支離滅裂で厚顔無恥だ。前にも当ブログで書いた
ことがあるが、「衣食足りて礼節を知る」という中国の賢人の言葉
は貧乏な時だけの飾り言葉で、経済力がついた今は傍若無人という
わけだ。
去年、尖閣諸島を巡って中国は国際的な場で日本を名指しで非難
したため、日本と激しい応酬となった時のことを当方は他のブログ
で野田さんらに注文したことがある。次がその全文だ。
「日本政府は尖閣に関する中国とのディベイトを練り直せ!
ASEMでの尖閣に関する野田首相や官僚の中国との論戦は精彩を欠い
ている。野田首相の「いかなる紛争や主義主張の違いも、国際法に
従い平和的に克服すべきだ」「尖閣諸島が我が国の固有の領土であ
ることは、歴史的にも国際法上も疑いがなく、解決すべき領有権の
問題はそもそも存在しない。我が国は戦後、一貫して平和国家の歩
みを堅持してきた」早稲田の雄弁会で弁論を鍛えたのではなかった
のか。これでは中国の楊外相の批判を粉砕できない。
その後、斎木外務審議官が「中国の発言に同調する国はない」と発
言したようだが、同じく日本との領土問題を抱える韓国の首相が
「法規を乱用することで、領土を侵害することがあってはならない」
と中国へのフォローを行なって、日本の反論がぼやけてしまうと言
う始末だ。野田首相や官僚たちは何をやっているのか
中国の楊外相が「釣魚島について、我が国は包括的に説明している。
反ファシズム戦争の成果が否定されてはならない。戦後の世界秩序
に挑戦すべきではない」
野田首相や日本の官僚たちは、この楊外相の反ファシズム云々を、
どうして聞き逃したのか?
ここはすかさず楊外相の揚げ足を取るべきところだ。
「反ファシズム、世界秩序」と中国が言ったからには、もってこ
いの反論の機会だった。
野田首相や斎木審議官は「日本は第二次世界大戦の敗戦国として
国連の決定に従い、領土を返還し、その後、世界の平和に少なか
らず貢献してきた。中国は1970年になって領土的野心を明らかに
したもので、これは国連の決定に挑むものだ。しかも中国の主張
は国連の常任理事国である中国自らが国連憲章に挑戦するもので、
これこそが戦後の世界秩序に挑戦している。」
なぜ、そのように反論できないのか
アホ、バカ、マヌケ
反論にもならないような主張だけで中国との論争には勝てない。
ディベイトの特訓をして出直せ」と書いたが、今回の「国
連憲章」をもちだした安部政権の中国に対する対応は全く当を得
ていて、国際社会に大人の対応を見せつけた。よい事だ。
これも言語の違いがもたらすものか
中国よ
もっと大人になれ
※余談だが、講座では教えないが日本語の「ちんぷんかんぷん」
中国語を習っているうちに妙な共通点に気が付いた。中国語の
「チンブドン」聞いても理解できないという意味。「カンブドン」
読めないの意。これを続けて言うと「チンブドンカンブドン」
「ド」を抜いて約めると「チンプンカンプン」なんか元は中国語
なのか
日本の年寄りで自分のことを「わし」という人はかなりいる。
中国も自分のことを「わし」いや「我是(ウォシ)」私は~です。
ますます面白くなりそうだ。
中国語って、ぶっきらぼうでぞんざいな言葉ではないか・・・・だそうです。
仕事以外のことを書くのは久しぶりだ。この間までは曾野綾子氏の
ことを書くのに疲れてきたのと、あわせてつまらなくなったこと、
そして尖閣諸島を巡って風雲急を告げるときに曾野氏のことに拘っ
てはいられなくなった。そうこうしているうちに、ひょんなことか
ら中国語を勉強し始めた。
きっかけは先の当ブログ「東日本大震災 曽野綾子氏と我輩の『厚
顔無恥』」で書いているが、日本語の発音や単語の表記に興味を持っ
たことが、そのはじまりだ。
尖閣諸島では中国のやりたい放題が続いているときに何事かとお叱り
を受けそうだが、中国を徹底的に批判するには、先ず言語から学ぼう
と思い、「スピードラーニングチャイニーズ」を月々4500円ほどで受
講し始めた。聞き流すだけというので当初は半信半疑だったが、毎日
30分以上聞き流しているだけで、なんとなく言葉が耳に残っていくも
のだ。
学習しているうちに中国語に対する疑問が沸いてきた。日本は中国
語語圏だから文法から敬語表現に至るまで中国の影響を受けているは
ずだ。以前のブログでも触れたことがあるが昔の役人は「巧言」だっ
たという記録があるので、日本に影響を与えたとすれば宮廷で働いて
いた官僚や高僧たちではないのかと思うが、習っている「北京語」即
ち「普通語」(プートンファ)つまり日本で言う「標準語」は文字を見
る限りスピードラーニングチャイニーズの意訳ほど中国人は丁寧に話
しているとは思えないのだ。たとえば「男の子の服は、どこですか」
と店員に尋ねると「在四楼(ザイスーロウ)」意訳は「四階です」。
でも文字を見る限り「四階にある」とぶっきらぼうに答えているよう
にしか小生には読めない。初心者がこんなことを言っては叱られるが
「です」をつけるのであれば「是在四楼(シーザイスーロウ)」になら
ないのか?それから「好的(ハウダ)」も「はい」から「いいよ」「そ
うです」場面によっては「さようでございます」と意訳がなっている
が、中国人は、そんなに丁寧に言っていないだろうと言いたい。「は
い」「そうだ」その程度だろう。またホテルに泊まって電話で呼んだ
ホテルマンが部屋のドアをノックした時、宿泊人が「誰(言偏が略字)
口牙(口偏に牙)」で「シェイヤ」と発音して「どなたですか?」とい
う意訳になっているが、当方には「誰だ!」と言っているようにしか
読めないし、そのようにしか聞こえない。この中国語の「ヤ」は同
級の者や年下の者を呼ぶときに名詞や固有名詞に付ける助詞で、日
本でも九州や関西で「誰や?」と言ったりしているし、古くは当方が
小学生のときに国語の授業で習った「安寿と厨子王」の物語で母親
が「安寿や!厨子王や!」と二人の子供の名前を呼びながら探し回っ
ている場面を記憶しているが、これは正に中国語の「ヤ」と同じだ
と思われる。従って「シェイヤ」は「誰だ!」と言っているのであっ
て「どなたですか?」などと丁寧には尋ねてはいないのだ。中国語
は表意文字といわれ一つ一つの文字を合成した文字が多く、「ヤ」
も口に牙と書くわけだから丁寧な言葉であるわけがない。喧嘩の場
面は習っていないが「こいつ!」「この!」の威嚇の言葉は中国では
「ヤッ」と言うのではないか?
それで、ある時、「スピードラーニング・チャイニーズ」の講師に
電話で質問したことがある。「先生!意訳のように丁寧に言っている
ようにはとても思えない。言語は国民性を表していると思うので、
中国人は本当はもっとぶっきらぼうな話し方をしているのではないの
ですか?反日運動で暴動を起こして日本企業を焼き討ちにしたり、日
本車とはいえ自国民の所有物を破壊するのは反日教育のせいばかり
ではなく国民性で言葉が粗暴だからではないのですか?」
実をいうと当方には日本に帰化された中国人のお客様がいる。日
本で15年ほど夫婦共働きで自己資金を貯めて安い中古戸建では
あったがご購入頂いてリフォームして住まわれている。契約当初、
売主側の不動産業者が売主側指定の司法書士を使ってほしいとの申
し入れがあったので承諾したのだが、その司法書士の見積書に位置
指定道路の3つの持分の所有権移転報酬が1箇所につき2万6千円、
3箇所合計で7万8千円となっていたので、当方は堪りかねて減額
を申し入れた。「位置指定道路の持分の所有権移転手続きも本体の
所有権移転手続きと同時にやるはずなのに、何ですか?この価格は
っ!文書作成と移転手続きに若干時間を要するくらいで一箇所2万
6千円ですか?べらぼうじゃないですかっ。」「いくらだったらー」
「いくらだったらじゃないでしょう。もう結構です、私どもの先生
に頼みますから!」腹が立って激昂していたせいもあって「他所で
頼んでも同じですよ」の言葉をさえぎるようにして電話を切った。
他国からはるばる日本に来て一生懸命働いて、やっとの思いで自宅
を購入しょうとしている人に、この仕打ちは許せない。おかげで当
方の司法書士に依頼したら位置指定道路の持分の所有権移転登記の
報酬は3箇所で一式2万円で済んだ。まじめで大人しく良いご夫婦
と素直で明るい子供たちだった。
だから先述の当方の解釈は、そのお客様には申し訳ないと思うが
尖閣諸島の一連の騒動で当方の考え方は変わってしまったのだ。
さて、話はまた中国語のことに戻るが、ネットで中国語の歴史を
調べると起源は3300年前に遡り、その後、紀元前221年に
中国を統一した秦の始皇帝が文字も統一したという。唐の時代の
後半に木版印刷が行われ楷書の一つといわれる宋朝体(964年~
1279年)が完成し現代でも使われている明朝体は1368年~
1644年の明朝時代に完成。その後、簡体字は1960年に
中華人民共和国が制定し今日に至っている。文字は8万5千字か
らすべてを入れると15万字ほどもあるらしい。こんな膨大な数の
文字を覚えるのは不可能のように思えるが、太平洋戦争以前の中国
の国家公務員試験(科挙)では受験者は少なくとも8万5千字は覚え
ていたらしい。しかし文盲率は8割以上だったと言われている。
この識字率の低さに危機感を抱いた現在の中国は1960年に、それま
で俗字としてあった簡略化した文字を含めて約2,300字を簡体字と
して制定したようだ。秦の始皇帝が漢字を統一してから約2,200年
もの間、日本のように「ひらがな」を考案することもなく漢字だけ
で、表現し続けたのはなぜか?不思議でならない。
お隣の韓国は1446年に李氏朝鮮王朝の第四代国王の世宗(セゾン)
がハングル文字を考案して公布したという。世宗は若い頃に護衛を
連れて市場を初めて視察した時、市民がほとんど漢字を読めないこ
とに衝撃を受け、それから13年間、文盲の市民でも読める字を造ろ
うと研究しハングルを完成させたが当初は貴族の抵抗を相当受けた
ようだ。ハングル文字はよく観ると文盲の人たちでも解るように口
の開けた形や声の発する位置が示された文字通りの表音文字だ。
暗殺された朴大統領以前は日本と同じようにハングルと漢字を併用
していたようだが朴大統領がすべてハングルにしたせいで子供には
読ませたくないような字も同じハングル文字になっている。さらに
面白いことに文法は日本に似てはいるが妙なところで中国の返り点
を使ったような表現をしている。たとえば「食べない、食べたくな
い」は「モゴ(食べる)オプソ(ない)」になるのかなと思ったらさに
あらず「アンモゴ」と言っているようだ。つまり文法が不完全で、
これが韓国らしさかも知れない。
一方、日本はどうだったか?ウィキペディアを見るとまず片仮名
は8世紀のはじめに、それらしいものを使い始め9世紀の奈良時代に
は学僧たちが使っていたらしい。そして12世紀には現在に近いもの
になったという。ひらがなもほぼ同じ時代のようで漢字の草書体か
ら独立して平安朝時代から使っていたようだ。1000年以上も前から
漢字だけに頼らずに表現力を文章として現してきた日本人は想像力
が豊かで柔軟性に富んでいたということだ。
それに控え中国は60年前にようやく簡体字を制定した程度だ。こ
れは中国の国民性が大きく影響しているのではないか。つまりプラ
イドが高く頑固で融通性がない。秦の始皇帝が漢字を統一してから
2200年もの間、為政者は国民のことなど考えてはいなかったと思わ
れる。漢字を読み書きできないものは家畜同様の扱いではなかった
のか?朝鮮王朝の世宗のような為政者はいなかったのだろうか?
簡体字はおよそ2200字ほどあるようなので日本の常用漢字と数の上
では、ほぼ同じだが日本は50音字のひらかなだけでも全文表現でき
るのに、中国は全文漢字でなければ表現できないという決定的な違
いがある。ちなみに現在の中国の国語教育では小学6年生までに読
める漢字を3,000字、書ける漢字を2,500字にしているようだ。また
最近の識字率の調査では15歳から40歳までの国民が1,500字から2,
000字を読書きできるかを基準にしているらしい。国語教育に力を
注いだ甲斐あって中国政府の発表では識字率が96%になったという。
もっともこの発表に疑問符をつける人は多いようだ。中国で働い
ている日本の駐在員たちの間では地方に行くと2/3は読み書きでき
ない人たちらしい。もっとも13億人からの多民族国家の教育なん
て相当の困難を伴うものだろうことは容易に察知できるが、要は
プライドのみが高く2000年もの間、人民のことは考えず、その気
もなかったというだけのことだ。
このブログを書いている時に中国のフリゲート艦から海上自衛隊
の護衛艦が射撃用レーダー照射を公海上で受けたとのニュースが流
れて国会の質疑でも取り上げている。これに対し中国は「聞いてい
ない。報道で知った。」と外務省の報道官が言うかと思えば、中国
メディアは「レーダー照射なんて小さなことなのに大げさに騒いで
いる」とか「日本の艦船が我々の領域に異常に接近したから警告し
たんだ」と報道していたかと思えば、今度は中国外務省は「日本は
危機をあおり、緊張を作り出し、中国のイメージに泥を塗るような
ことをしている。 関係改善の努力に逆行するものだ」と批判しだ
したようだが実に支離滅裂で厚顔無恥だ。前にも当ブログで書いた
ことがあるが、「衣食足りて礼節を知る」という中国の賢人の言葉
は貧乏な時だけの飾り言葉で、経済力がついた今は傍若無人という
わけだ。
去年、尖閣諸島を巡って中国は国際的な場で日本を名指しで非難
したため、日本と激しい応酬となった時のことを当方は他のブログ
で野田さんらに注文したことがある。次がその全文だ。
「日本政府は尖閣に関する中国とのディベイトを練り直せ!
ASEMでの尖閣に関する野田首相や官僚の中国との論戦は精彩を欠い
ている。野田首相の「いかなる紛争や主義主張の違いも、国際法に
従い平和的に克服すべきだ」「尖閣諸島が我が国の固有の領土であ
ることは、歴史的にも国際法上も疑いがなく、解決すべき領有権の
問題はそもそも存在しない。我が国は戦後、一貫して平和国家の歩
みを堅持してきた」早稲田の雄弁会で弁論を鍛えたのではなかった
のか。これでは中国の楊外相の批判を粉砕できない。
その後、斎木外務審議官が「中国の発言に同調する国はない」と発
言したようだが、同じく日本との領土問題を抱える韓国の首相が
「法規を乱用することで、領土を侵害することがあってはならない」
と中国へのフォローを行なって、日本の反論がぼやけてしまうと言
う始末だ。野田首相や官僚たちは何をやっているのか
中国の楊外相が「釣魚島について、我が国は包括的に説明している。
反ファシズム戦争の成果が否定されてはならない。戦後の世界秩序
に挑戦すべきではない」
野田首相や日本の官僚たちは、この楊外相の反ファシズム云々を、
どうして聞き逃したのか?
ここはすかさず楊外相の揚げ足を取るべきところだ。
「反ファシズム、世界秩序」と中国が言ったからには、もってこ
いの反論の機会だった。
野田首相や斎木審議官は「日本は第二次世界大戦の敗戦国として
国連の決定に従い、領土を返還し、その後、世界の平和に少なか
らず貢献してきた。中国は1970年になって領土的野心を明らかに
したもので、これは国連の決定に挑むものだ。しかも中国の主張
は国連の常任理事国である中国自らが国連憲章に挑戦するもので、
これこそが戦後の世界秩序に挑戦している。」
なぜ、そのように反論できないのか
アホ、バカ、マヌケ
反論にもならないような主張だけで中国との論争には勝てない。
ディベイトの特訓をして出直せ」と書いたが、今回の「国
連憲章」をもちだした安部政権の中国に対する対応は全く当を得
ていて、国際社会に大人の対応を見せつけた。よい事だ。
これも言語の違いがもたらすものか
中国よ
もっと大人になれ
※余談だが、講座では教えないが日本語の「ちんぷんかんぷん」
中国語を習っているうちに妙な共通点に気が付いた。中国語の
「チンブドン」聞いても理解できないという意味。「カンブドン」
読めないの意。これを続けて言うと「チンブドンカンブドン」
「ド」を抜いて約めると「チンプンカンプン」なんか元は中国語
なのか
日本の年寄りで自分のことを「わし」という人はかなりいる。
中国も自分のことを「わし」いや「我是(ウォシ)」私は~です。
ますます面白くなりそうだ。