健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

funeral ceremony

2009-06-27 10:33:16 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、病院から家に戻ると、ある”お告げ”がありました。両親の墓参りへ行く時に持って行く、線香などをまとめた袋が、いつも置いてある場所から落ちたのです。普通は落ちるような場所ではないのですが。

そして今朝、会社の後輩I君が夢の中に出てきて言うのです。


『手術で切り取られた右脳の供養をしてあげた方が良いですよ!』


そうか、昨日の出来事は、そういうことをしておきなさいとの”お告げ”だったのか、と目が覚めて、奥様に相談しました。

そうは言っても物体はありませんし、我が家には仏壇などもありません。暑いし、まだ身体がしんどいので、お墓やお寺へ行くのも躊躇します。そこで、両親の遺影にお花をお供えし、お線香を立てて簡単な供養式の準備をし、お経を唱えることで、私の右脳とのお別れを済ませまることとしました。5分程度の短い儀式でしたが、きっと、両親が快く迎えてくれたことでしょう。

自分が自分の分身を見送る、と言うのも妙な気分でしたが、これで何となく気分がすっきりしました。。。


----------------- sent from W-ZERO3


頼りになるのは。。。

2009-06-26 18:55:07 | 日記・エッセイ・コラム

今日は一旦、病院に戻り再び外泊許可届けを提出して家に戻って来ました。奥様はそのまま出勤、私は自宅で気分転換。

この機会に、病院で使っていたアドエス(携帯)が、病院でのネットやメール使用などで少々無理がきていたのでメモリ解放のため、メール整理を行ないました。そうすると、近所に住んでいる姉からのメールが多く、何気ない励ましや、足になってくれたり、何度も病院に足を運んでくれたりと、あぁ、そうだったんだ、と思うことがいっぱいありました。姉だけではなく、お義兄さんも手術当日は仕事もあるのにクリーンルーム直前まで見送ってくれたり、帰りに寄ってくれたり、私だけではなく、私の奥様を支えてくれました。

いつも「ありがとう」、としか言わず、なかなかうまく言えないのですが、感謝の気持ちで一杯です。


サーカデイアンリズム

2009-06-26 18:54:34 | 健康・病気

夜眠れなくてレンドルミンの助けを借りてしまうことがあることは前にもお話しました。
眠れないと余計なことを考えます。余計なことで良いことを考えること人はまずいないのではないでしょうか。
そうなると負のスパイラルに陥っていきます。だから。レンドルミンが必要なのです。

でも、夜中の2時、3時に目が覚めてしまいます。で、2時、3時の感覚があれば良いのですが、感覚としては朝の5時半か6時半のつもりです。先週の今頃はそれが何日か続きました。それで先生に、右脳を取ったことでサーカデイアンリズム(概日リズム:おおよその時間を感じる体内の働き)が崩れてしまったことはないだろうか、と聞いたことがあります。

その答えは、それはまずない、と。。。

ただ、ガン患者(そうなんです、あらためて、私はがん患者なんですね)は精神的に悩むことが多くて睡眠障害で出ることは珍しくなく、睡眠薬を使うのは問題ない、とも。。。

まぁ、そのように考えるのが普通なのかも知れません、考えすぎなのかも知れません。負のスパイラルに陥ると、余計なことも考えてしまいます。

家に帰って2泊、夜中の2時頃に目が覚めるのは変わりないですが、入眠に問題はありません。これは、環境の問題が大きいのではないかと思います。病院は明るい、うるさい、独特の雰囲気、あれで普通に消灯時間が来て寝れるわけがないです。


結局、原因は何だったんだろうか?

2009-06-26 18:53:50 | 健康・病気

昨年、「東大のがん治療医が癌になって 加藤大基、中川恵一著、ロハスメディア」という本を読みました。
著者が某生命保険会社のTV/CMにも出演されていたのと、タイトルに惹かれたのですが、この本の中で加藤先生は、まさか自分が、という表現を何度もされていました。それを読みながら、私自身も、まさか自分がねぇ、と思いながら読んだものです。そして、読み返していて手が震えた部分がありましたので、抜粋します。

「チェーンメールの脅しの文言のようで少々恐縮であるが、次がこの本を読んでいるあなたの番でない保証はどこにもない。」

まさか、でもね。偶然と言うのは怖いです。私にはピッタリと当たってしまいました。

加藤先生は、誰だって可能性はあるよ、と、ただそれだけをおっしゃりたかっただけだと思いますが、私の場合、ちょっと洒落になりません。

因果関係も何もない、あるはずもありません。全くの非科学的です。
しかしこのままにしておくと、このブログを読まれた方が、加藤先生を口撃しかねません。

私も研究者ですから、科学的な論拠を示さなければなりません。

では、何故、脳腫瘍になってしまったんでしょうか?

食生活、化学物質にストレスなどの様々な要因が重なって腫瘍へのスイッチを押してしまったと考えられます。

まずは食生活。
食生活には気をつけてきた方だと思います。インスタント食品やファーストフードは出来るだけ控える。タバコは全く吸いません。お酒は嗜む、よりは多いかも知れませんが、まぁ、そんなに多い方ではないと思います。野菜も出来るだけ多く摂り、しかも、自宅の菜園で採れた旬の野菜をね。この辺りは、加藤先生も書かれていたことと似ている部分です。

一般的に言われる無茶な生活はしてきませんでした。

私は仕事上、化学物質に触れる機会が一般の方よりも多いです。ですから、手袋着用は勿論、ドラフト(強制排気装置)内での使用を心掛けてきたつもりではいます。

腫瘍へのスイッチを押してしまうリスクが高いのは確かではありますが、今更検証のしようがありません。科学的な論拠を示すことはできません。

主治医は増殖速度から考えると、5、6年単位で発生したものかも知れませんね、ということでしたが、例えば、5年前のことを考えてみました。

5年前と言えば、ちょうど私が管理職となって、ストレスを感じ始めた頃です。その頃の友人へのメールのログを見ると、疲れた、などの表現が多いです。

その頃は母親の介護も重なって、休日にストレス発散できない日が続いた、というのもあります。ストレスがあったとしても、それを跳ね返す、発散できる自分の時間があれば良かったのかも知れません。

ここでも、今更検証のしようがありません。結局、元に戻って、科学的な論拠を示すことはできません。

ふと考えると、私の奥様が、5年前の私の状況に置かれていることに気づきます。管理職、夫の介護(看護)。。。
ストレスを上手に発散して下さい。5年後に何かなったとき、私は何もしてあげられないかもしれないから。。。

結局、何が悪いとか、誰が悪いとか、何を責めるとか、誰を責めるとか言うのではありません。
なってしまったものは仕方ないのです。その原因を突き止めたって仕方ないという結論に達しました。


釘を刺す

2009-06-26 18:49:00 | うんちく・小ネタ

「釘を刺す」とは、「語源由来辞典」によると「あとで問題が起きないよう、あらかじめ念を押す。」という意味としてよく使われます。
私の場合、手術中、まさに、頭に釘を刺されていました。
開頭するために残った傷とは別の傷があり、主治医に問い合わせたところ、頭を固定するために、「釘を刺していた」とさらり。。。

奥様と二人、目が点になり、「釘を刺す」という言葉の別の使い道(本来?)を知りました。別の担当医に聞いてみると、特に左の釘の刺さっていた部分には動脈があって出血したため、”ホッチキス”で止血したので、その痕が残ってしまったということらしいです。確かにネ。手術中に頭がちょっとでも動いたらあとで大変なことになりますからね。

クワバラクワバラ。。。