健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

三密はどこへ行った?

2024-07-23 17:15:12 | 日記

最近、コロナが増え始めているという報道を目にするようになりました。5類になったことで気にも留めない方も増えているかも知れません。いやいや、ちょっと気を緩め過ぎではないですか?

現在がどんな状況なのか探ってみましょう。

7月19日の厚生労働省の発表によると「”新型コロナ感染症の定点当たり報告数の推移”は、沖縄、九州、四国を中心に、報告数が第10波のピークを上回る地域が続出している」とのこと。また、東京都によると、7月18日時点では、全体の87%をKP.3(JN.1系統)が占めているらしいです。しかも、KP.2やJN.1を合わせると、JN.1系統が98.7%とのこと。KP.3という変異株は親株のJN.1よりも1.2倍感染が拡がりやすく(実効生産数)、免疫を回避する能力も強い(中和力価が2.1~2.8倍低い)というデータがあります。

なるほど、

ウイルスに子孫を残そうという意思はないと思いますが(そもそも生命体ではない)、遺伝子は自分自身を残していこうという本能があると、私は思っています。本能によれば、病原性を弱くして感染力を強くする、というのが鉄則なので、新型コロナウイルスは順当な進化を遂げていると言えます。

新型コロナの流行が始まって、ウイルスという微生物?(遺伝子の塊)が注目されるようになったと思いますが、そもそもウイルスは子孫?を残すには、他生物の細胞に入り込む(感染)必要があるので、ウイルス撲滅は他細胞に入らないようにする(感染しない、させない)こと、これが基本なのです。その基本に加えて、感染してしまった時に備えて免疫をつけておくことが大切なのです。感染がなければ、ウイルスの進化もありません。

流行初期に、”三密回避”という言葉が盛んに使われたのは、この基本を守るためですが、第11波になるかと言われている最近の流行は、三密(密閉、密集、密接)の回避(距離、マスク、換気)が忘れ去られているのが原因の一つではないか、と感じています。

猛暑続きの昨今、マスクを付けるのは熱中症の観点から良くないですが、エアコンで閉めきった部屋に大人数で、長時間いるときくらいはマスクを付けて、少しでも感染リスクを低くする方が良いと思います。1mくらい離れて、というのが理想ですが、そんなことできないですよね。それよりも時々の換気です。

マスクの効果について、飛行機(密室)での新型コロナ感染リスクを調べた論文(The Risk of Aircraft-Acquired SARS-CoV-2 Transmission during Commercial Flights: A Systematic Review:Int. J. Environ. Res. Public Health 2024, 21(6), 654)によると、マスク強制のないフライトでは、短距離よりも長距離で25.93倍も感染リスクが増加(フライト時間が1時間長くなるごとに、罹患率が1.53倍)し、マスク必須の長距離では感染はなかったそうです。

密室でのマスクは有効のようです。

私は普段はマスクを着用していませんが、公共交通機関に乗るときやスーパーでの買い物では、マスクを着用しています。周囲にもそんな人が多いですが、街中へ行くほど少ないように感じます。田舎ほど感染に気をつけているのかなぁ?集団の多い都会ほど気をつけるべきだと思う今日この頃です。

人を思いやる心ですね。

 

 

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座りっぱなしより、寝ている方が良い?

2024-07-17 17:13:03 | 日記

 長く座ったままでいるのは身体に良くないから動きなさい、というのは分かっているけど、高齢者にはどんな影響があるの?座る代わりに何をしたら良いの? 中国で行われた研究がヒントになりそうです。

 中国温州医科大学が先月、6月11日にJAMA Network Openという科学専門誌に「Sedentary Behaviors, Light-Intensity Physical Activity, and Healthy Aging」というタイトルで研究成果を発表しています。

 論文によると、慢性疾患(癌、糖尿病、心筋梗塞、うっ血性心不全、脳卒中、腎不全、慢性閉塞性肺疾患、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など)のない50歳以上を対象にして、70歳になるまで最長20年間70歳を過ぎても健康だった人の調査で、座る代わりになるものとして、軽い強度の運動と、睡眠時間が短い人では睡眠も効果があるかも、らしいです。

 健康的な加齢具合(主観的記憶障害、身体機能障害、精神的健康に問題がない)について、座っている時間(SB座ってテレビを視聴する、SB-W座って仕事する、SB-Hテレビ以外の目的で家で座っている)状態と、軽い運動(LPA-H自宅で立っているか歩く、LPA-W仕事で立っているか歩くいている)、中強度の運動(MVPA)や睡眠時間と比較しています。

 SBが1週間に1時間以下の女性を基準と比較して、時間が長くなるほど健康的ではなくなり、SBが41時間以上では、オッズ比が0.55(つまり、健康具合が55%に減ったということは45%悪くなったということ)でした。SB-WやSB-Hでも同様の傾向があった、つまり、仕事であっても、テレビ以外であっても座りっぱなしというのは老化が進んでしまう、ということです。

 一方で、LPA-Hでは、LPA-Hが1週間に1時間未満の人を基準とすると、LPA-Hが41時間以上の人はオッズ比は1.59(つまり、健康具合が59%増えたということは59%良くなった)でした。

 1時間のテレビ視聴(SB)をLPA-Hに置き換えると、健康具合がオッズ比で1.08になり、LPA-Wならば1.10になり、さらにMVPAなら1.28で、運動が強くなるほど健康的になる、ということですね。

 逆にMVPAを他と置き換えた場合には、全てにおいて健康的なオッズ比は有意な低下、つまり健康的ではなくなったということです。

 睡眠については、睡眠時間が1日に7時間以下の人は、1時間のテレビ視聴時間(SB)をに睡眠に置き換えることで、健康的なオッズ比が1.11に増加、つまり11%健康度が上がったという結果だったようです。

 以上をザックリまとめると、テレビを視て座っているくらいなら寝た方が良い、それよりも軽い運動、できれば自宅ではなく仕事で動く、さらには中強度の運動が健康的に老化できる、ということになります。

 スマートウォッチを付けていれば、1時間くらい座りっぱなしにしている「立ち上がりなさい」と警告がでます。

 梅雨時期は歩くのが億劫になるし、梅雨が明ければ猛暑、酷暑で家の中で涼しくということで億劫になるし、それを言い訳にしないで、熱中症に気をつけて身体を動かすように心掛けましょう。

 

 

 

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2ヶ月毎の眼科受診

2024-07-13 17:45:04 | 日記

 今日は緑内障の治療で近所の眼科を受診してきました。

 診察券を提出後、マイナカードの読み取り、機器に置いて顔認識。いろいろと同意を求められますが、全てOKで進み、最後は高額医療費で、利用しなければカードを取る、との案内でカードを取ります。

 昨日の大学病院は、やっとマイナカードに対応できるようになって(4月は未対応)、受診受付時に読み取らせました。個人病院では、今日の眼科と同じく、「高額医療費使いますか、使わなければ抜いてください」の表示の通り進めますが、大学病院のシステムは、「使わなければ・・・」が表示されません。「ん?」と一瞬戸惑っていたら、横にいた案内係りの方が、OKを押して下さい、と。「えっ?、高額は使いませんが」と言ったら「じゃあ、抜きとってください」と。高額医療費が何か分からない人だったらままOkKしてしまうような勢い。個人病院に比べて大学病院は高額制度を使う人が多いのかも知れませんが、如何なものでしょう。

 本題に戻り、本日の眼科。いつものことなのですが、最初の受付時に看護師兼事務の方が「薬はどうされますか?1本で良いですか?」と聞かれます。「おい、診察前なのに、おかしいだろう。1本って、どれのことや!」と厚切りジェイソンのごとく心の中で叫びます。

 前回は、「3種類どうしますか?」と聞かれ、「2本のかゆみ止めは必要ないです」と答えたら「かゆみ止め?どれのこと?」と聞いてくるので、薬の名前を言ったら「あぁ分かりました」って、まぁ、カルテには薬の名前は記載しても効能効果なんて記載しないわな、そこで「医師以外が処方するのは、おかしいだろう!」と再び厚切りジェイソンが心のなかで叫びます。

 で、いつもの通り、眼圧、視力検査、眼底撮影、視野検査を受けます。いずれも異常なく、と言うより、緑内障の進行は認められず、今の薬を続けましょう、で終わり。

 おそらく、ここで眼科医がカルテに書き込むのだろうから、事務処理上は問題ないけど、リフィル処方箋のようなだから眼科医が手を抜きたいのかもしれないけど、違法行為ではないだろうか。

 ここの眼科医はプライドが高くて、一応、薬剤師の端くれとして質問しようものなら、素人は口出すな的なことを言われたことがあるので、黙ってますが、受付している他の患者さんを観察していると、「薬どうしますか」と聞かれて戸惑う人、特に高齢者が多いです。患者ファーストであるべきだと思うのですが・・・。

 

 

 

 


3ヶ月毎の経過観察

2024-07-12 17:05:11 | 日記

本日は、経過観察で通院でした。

 広島駅から病院までは健康のため、約36分(2.4km)のウォーキングです。当然、買ったばかりのRAIZAP-ASICSを履きました。梅雨の晴れ間で爽快です(そうかい?)。

 広島駅ビルは大改装中で、名物の市内電車のルートが変更になり、来年の春には猿猴橋駅は廃止となるので、ウォーキング中にパチリと記念撮影。

 通勤・通学の時間帯で自転車が多く、しかも皆さん、歩行者優先区域を超高速でぶっ飛ばすので、周りをキョロキョロしながら安全確認しながらでヒヤヒヤものです。中にはスマホを見ながらのチョー危ない人もいます。ヘルメットを被っている人なんてほぼいません。おまわりさん、何とかして下さいよ-。

 で、診察ですが、いつもの通り、「何か変わったことありますか?(医)」、「いえ、特に何もありません(私)」、「ではいつも通り3ヶ月分の薬を出しておきましょう(医)」のやり取りをした後で、「この薬はいつまで続ければ良いですか?(私)」と質問。

 ドラマ「アンメット」の、抗てんかんの予防投与はしないのが標準、ということが背景にあったからです。

 「うーん、難しいですね。車の運転を止めるなら(投薬を)中止しても良いですが(医)」、「いえ、車はまだ運転します。止めた場合、以前と同じように運転免許を警察に預けるということになあるのでしょうか(私)」、「この病気(乏突起神経膠腫)の手術後は、痙攣発作が起きる確率が高いのですが、どうしても止めたいということであれば、一度止めてみて様子をみても良いですが。止めたからと言って、運転免許を取り上げられることはないです(医)」、「6年前の出張で、大雨で帰れなくなったことがあって、3日間ほど飲めなかっった時、痙攣は起きなかったのですが(私)」、「ラミクタールは、血中濃度がダラダラと続くので、3日間程度なら効いていたのだと思います。ただ、止めて何ともなかった人が急に発作が起きた例を見てきましたので(医)」

 うん、5月22日の投稿した(乏突起神経膠腫はてんかんリスクが高い、車運転するなら予防投与した方が良い)という澤村先生のコメントの通りでした。

 ということで、運転免許を返納するまでは続けようかな、と今回も3ヶ月分の処方箋を出してもらいました。

 以上のやり取りがあっても3分診療です。そのために、片道1時間かけて(ウォーキングではなくバスを利用してもほぼ同じ)の通院は辛い。抗てんかん薬はリフィルできないので、診察が必要であれば、近所の脳外科で経過観察・処方でも良いのではないかなぁ。

次は3ヶ月後の10月にMRIを撮ります。その時に、今後は近所の脳外科で経過観察にできないか、を聴いてみようと思います。

 

 

 

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シン・腸活時代 3 「運動は菌相を良くするのか?」

2024-07-10 15:49:34 | 日記

 マイキンソー判定の結果について、改善ポイントとして食生活が挙げられていましたが、その他に”運動”もありました。運動で改善できるのは酢酸産生菌(ビフィズス菌)、酪酸産生菌(フィーカリバクテリウム)、エクオール産生菌(スラキア)、やせ菌(クリステンセネラ科)だそうです。

 運動と言っても、いろいろござんす、ということで、特に私のようなジジイ(高齢者)で、ウォーキングが菌相に影響するかを調べてみました。

 ちょっと寄り道しますが、昨日、菌相は人相みたいなものと書きましたが、運動も人相に関係がありそうですよね。エビデンスは調べていませんが、健康長寿の四原則(食事、運動、睡眠、笑顔)で健康的な顔(人相)になると思いませんか!

 さて、Google Scholarという論文検索サイトで「walking exercise elderly gut microbiome」をキーワードに検索すると、高齢者に限定すると研究は少ないようです。その中で、アメリカの研究でピッタリな論文がありました。

 論文タイトルは「An exercise intervention alters stool microbiota and metabolites among older, sedentary adults」、つまり、「高齢者は座ってばかりではなくて運動することで腸内環境を変えることができるよ」、というものです。(Ther Adv Infectious Dis, 2021, Vol. 8: 1-11

どんな運動をしたらどんな効果が現れたのか(菌相の何が変わったのか)

運動:有酸素運動(毎週5分の少しきつめのウォーキング)とレジスタンス運動(少しきつめの筋トレ:ベンチプレス、レッグプレス、ラテラルプルダウン、関節可動域運動)の組み合わせを24週間

効果:ビフィズス菌(酢酸産生菌)、オシロスピラ菌(酪酸産生菌)、アナエロスティペス菌(酪酸産生菌)などの健康有用菌が増加し、プレボテラ菌やサクシニビブリオ菌などの炎症を起こす菌が減少(プレボテラ菌は多いとフレイルリスクが低いので、一概に悪玉菌とは言えません)

週1回の有酸素運動と筋トレか・・・、それもやっているんだけどなあ。

 ただ、運動がジジイの乱れた腸内環境を改善してくれるということが分かったので、運動の良さを再認識しながらウォーキングと筋トレを真面目にしようと思います。

 タイミング良く、先日、靴屋さんで見つけたRAKUWalkという、ライザップとアシックスが共同開発したウォーキングシューズを買ったところです。値段も手頃(6000円くらい)でした。




膝の負担も少ないようで、少し速く歩くこともできるようになりました。

 土踏まずの辺りにウレタンの出っ張り(HAZUPインナーソールと言うそうです)があって「歩けば足指グーパー」の効果があるみたいです。

筋トレも真面目にやって、菌相を変えることができるか?

 それにしてもマイキンソーって、健康長寿おたく心理をくすぐるビジネスだなぁ、良い商売してるなぁとつくづく思います。判定結果を見て、いろいろ試してみて数ヶ月後に変化があったか気になれば(いや、気になります)もう一回受けてみよう、となると渋沢栄一が2人飛んで行ってしまうわけです。

 

 

 

 


 

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