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玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

戦争に負けた事がない國

2023-05-09 17:16:36 | あれこれ

日本は不敗神話を造って太平洋戦争に飛び込んでいった。実際はノモンハンで陸軍は負けていた。それを隠蔽し、不敗神話を継続させるために、失敗参謀(服部卓四郎・辻正信)を生き残し、また次に同じ轍を踏ませた。

他方、海軍は、日露戦争後は敗戦がないので真珠湾奇襲に突っ込み、ミッドウェ―海戦で大敗を喫した。そして、陸軍と同じにこれを隠蔽をした。

ふり返れば、戦前の此の國の軍隊は四つの頭の大蛇(陸軍省・参謀本部・海軍省・海軍軍令部)であったのだから、国家・国民一丸となって戦う総動員体制の近代戦争に合致する筈がない。

この国の「不敗神話」なんてモノは、そもそもが「創られた神話」と思うべきだろう。

片や、アメリカは敗戦の経験のない國である。9・11の教訓か、過剰防衛か、2003年に国連無視のイラク侵攻をやってのけた。

ところで、プーチンは、アメリカの直近の暴挙を罵らず、昔のヒロシマ・ナガサキの事を言う。思えば、ロシアもソ連邦以降、負けた事がない國ではないだろうか。二つの大国に敗戦の経験がないとは困りものだ。

もう一つの大国の中国は敗戦経験はあるのだろうが、中国共産党国家には、これまた敗戦の経験がない。これら大国の端の隅にある此の圀はどうなることやら、…。

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スマホの電池は気まぐれ

2023-05-08 18:03:06 | ブツブツ

かれこれ5年ほど使っていたスマホの電池が昨年の暮れあたりから充電してもほんの数時間しか持たなくなった。メールと電話ぐらいしか使っていないのに電池のあまりの消耗の速さに厭気がさして、新年早々に乗り換えた。

今度は話し放題で料金格安の格下モバイルにしたが、それで数カ月過ぎた。

ふと戯れに、前の携帯をWi-Fiだけの検索専用に使ってみようと思った。

電池を充電したら、勝手にアプリの一つが稼働していて電池が消耗された。だから必要のないアプリを消したら、それから電池は2~3日持つのである。

何となく得心が行った。かつて、ソニー製品は何年間すると壊れるよう造られていると囁かれていた。我々ネット音痴はネット企業に常に翻弄され、結局コントロールされているのではないか。

中國はスマホ社会であると聞いている。当然政府が介入できない自由なネット空間が生まれて、共産党独裁は崩壊すると思った。実際はアリババが潰されそうだとか。ロシアもプーチン戦争の大義の怪しさがネットで知れ渡ると思いきや、どうも成らない。

インターネットは人類に自由空間をもたらさないようだ。むしろ支配の側に都合の良い道具となりえることもあるのではないか。

気まぐれな充電時間の変化を見て、これがいつまで続くものやら、…。

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既得権社会

2023-05-07 17:33:10 | 直言

既得権が守られる社会は一見太平の世のように静かであるが、どこか見えない処で歪みができていて、ある時に突然に個人の憤怒となって噴出することがあります。去年の7月以降、その種の事件が多いように見受けられます。

昨今は、そうした事件を殊更に無視し、自己の既得権は守り、他者の自己責任論に帰着させる冷たい社会となった気がします。

既得権と云えば、老舗野党の共産党までも代表選出に党員以外の人間を一切関与させないという旧態構造を内在していることが解り、これも執行部役員という地位の既得権化と見られてもしょうがない、と思います。

今回の件で、日本共産党は世間には非民主的で独裁的党首のいる政党のイメージを一般市民に植え付けたのではないでしょうか。

政党は民衆の眼を見ずに進んで行けば、必ず崩壊するか、小党化するでしょう。

政治が社会の底辺を見ず、既得権層ばかりを擁護し、マスコミは経営保身から世相の歪みを伝えない。そうなれば、政治というモノの魅力が失せ、単に権力の奪い合いになってしまいます。今この国の政治はそう成りつつあるのかもしれません。

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ワン・フレーズ社会

2023-05-06 18:10:14 | ブツブツ

野党第一党の立民党執行部は自党議員の「サル」発言に一切の擁護もなく、与党のお株を奪うような強い口調で非難をしている。これは現執行部のサル山に加わりたいという影の姿勢のような気がしてならない。

憲法改正に否定的な公明党に対して、巷間で噂される自公の連立解消を切に願っての与党への摺り寄りと感じてしまう。近く、この党は割れるような気がする。

不思議に「サル」というのが今の議員たちに真に相応しい喩えか、そうでないかのまともな議論がマスコミでも国会でもされていない。結局、みんなサル山なんだ。

そしてまた、国会やマスコミでは、岸田総理の爆弾事件の時にある大臣が「うな丼を食べていた」のを問題視している。

それ程、マスコミや議員は国民を脳タリンと思っているのか、議員や記者が低能なのか判然としないが、小泉政権以来、随分と幼稚なワン・フレーズ社会に進化したものだと思う。

「サル」「うな丼」などの空騒ぎは、マス・メディア自身が「放送法」の真実から自らの目を塞いで、姑息にも政府に擦り寄って生き残ろうとする迎合の意図があるのかもしれない。

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ドライブ・マイ・カー

2023-05-05 14:37:08 | 映画

評判の高い映画と聞いていた。4,5回に分けて、昨晩寝る前にやっと見終えた。

広島の街に入る風景が東京オリンピックの頃の東京の街によく似ていた。

くだんの自動車はどちらかと云うと野暮ったい赤色の古い車だ。

一口で言って、劇中劇のような映画だった。材料や小道具を観客に宛がわれて、「さあ、あなたの生き方を自分で考えてください」と投げかけられ、結論は「どんなに苦しくても、自分の望むモノでなくても、人は自分の車を自分なりに運転していくのが人生です」と云っているような気がした。

そのようなことは何となくこの年になれば誰もが行き着く処で、殊更に感動もしないが、こういう面倒くさい映画を観る人が多いというのは、まだこの社会が汚れ切っていないということなのだろう。

原作が村上春樹だそうだが、もうここまで生きてしまった老人としては行き先は決まっているので、小説を読む気力はない。

 

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