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玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

健康の賞味期限

2014-09-24 01:07:00 | 雑感

先月の事だが、送られてきた健康診断結果の封書を開ける時の重い気持ちは、遠い昔に、似たような経験をしたことがあったと思った。それは入社試験の採否を告げる封書だ。そろそろ来る頃だと思って、朝から何回も郵便箱を覗いたものだ。「残念ながら、貴殿の御希望に沿えず、誠に申し訳なく、…貴殿の御発展を心からお祈りして、…」とか書いてあったような、あの気分悪い採用通知結果を開けるときのドキドキ感に似ていた。何言ってんだ、あんな会社なんか希望してないよ、と独り言を言うだけ。そんな厭な通知を二十代で何通貰ったことか。

癌マーカーの結果を病院に聞きに行くときの重苦しさは、大学入試の結果を見にいく当日の朝の重苦しさに酷似している。面白いものだ。採用されれば、受かれば、前途に明るく新しい世界が開ける。しかし、これからの私が手にする通知や結果は、何か病気が見つかれば、地獄のような暗い入院生活が待っているだけだ。同じ重苦しいドキドキ感なのに、貰う結果が全く正反対なのには恐れ入るばかりである。運よく病気の採用や合格を逃れても、今の不十分な健康に取りあえずとどまって居られるだけの事である。まあ、結局、健康の怪しい賞味期限が少し伸びるだけのことかな。

 タイ・スコータイ遺跡の煉瓦の壁


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命の消費期限 (VAN ジャケット)
2014-09-24 10:53:07
 健康の賞味期限が来ても、命の消費期限が来るとは限らない。それを味気ない日々ととらえるか、命のあることに感謝すかは、生き方そのものになる。「面々の御計らいに候」とは、言えないかもしれないが、現在から将来を見る視点から、将来から現在を見る視点に転換できるか、ではないだろうか。
 なしてきたことではなく、なしたいことをリストにして、今日を生きる「最高の人生の過ごし方」を、技術として実践する時が来たのかもしれない。優先順位が高いのは健康が賞味期限のうちにしたいこと、スポーツ、旅行、それとも「恋?」か。
 今、自分がしているのは「次世代の人向けの遺書」づくりだ。これが健康なうち、目が使えるうち、記憶力が維持できるうちの作業だ。もうすぐ、その1/4ほどまとまる。これが、次の作業につながる。私の今日は、そのために与えられている。
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