玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ハワイのトロリーバス

2013-03-14 12:58:20 | 旅行

トロリーバスとは、車輪がゴム製の路面電車だと理解していた。先日、初めてハワイに行ったが、トロリーバスがあると聞いて興味津々。ところが、ハワイのトロリーバスはワイキキを中心とした日本の各ツアー会社が運行する自社専属バスであった。したがって、ワイキキの通りには、ツアー会社の色とりどりのバスがひっきりなしに走っている。しかし、そのバスに乗るにはツアーの発行するカードが必要で、相互の互換性がない。つまり自分のツアーのバスしか乗れないのだ。

 

二日目あたりから、奇妙なことに気がついた。バスには屋根があるが、(実は屋根のない2階だてバスもある。)窓はなく素通しで外が見れる。乗客にとっては外が見れて、風も気持ちが良い。しかし、それは自分たちが外から見られているということでもある。歩道を歩く人には奇妙な集団に映ったに相違ない。こんな事をやっているのは日本人だけだろう。(正確に言うと、JCBの運行するバスもあり、それには外国人も少し乗っている。)

時には、このトロリーバスのシステムを知らない中国人や韓国人は、金さえ払えば乗れると勘違いして、乗り込もうとして断られている。不満そうな黄色い顔よりも、黙って見ている白い顔の方が恐いものがある。日本人以外は、決して気持ちは良いものではないだろう。

他国に来て、斯くもあっけらかんと自国民の観光サービスを追及してよいものだろうか。海外旅行に慣れていない国民だといっても、他国の地で日本人旅行者がトロリーバスで嬌声をあげる。まるで劇場バスのようだ。この日本人が繰り広げるハワイ観光なるもの、何か上手く言えないが、きっと恥かしいことのような気がしてならない。自分が降りてみて、歩道から行きかう派手なトロリーバスを見てると、南国なのに背筋にヒャとしたものが走る。とかく日本人は暗いといわれるが、いやいや底抜けに明るい国民だ。見ようによっては周りを気にしない阿呆な国民性である。それをほほ笑ましいと感じてくれる外国人は居るんだろうか。

トロリーバスに乗れなかった中国人や韓国人も、日本に見習って自国のツアー会社専属のトロリーバスを運行するようになるのだろうか?そうしたらハワイのワイキキはアジア系人種のトロリーバスでいっぱいで、いつも渋滞してしまうことになるかもしれない。また、南国ハワイでも、極東三国の対立の火種にならない事をせつに祈るばかりである。

  ワイキキ海岸


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1 コメント

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Don`t call me trolley (VAN ジャケット)
2013-03-14 15:06:35
1980年のS.Fのケーブルカー、運転手は胸に缶バッチをつけて抗議していた。trolleynの意味は隠語では気がくるっているというもので、運転手=黒人やメキシコ人などに対する侮辱後だった。
 成田発の飛行機はホテルのチェックインまでの時間稼ぎに無料のトロリーバスを考え出した。そうすれば迷子にならないかkらだ。羽田発は、午後着でチェックインしてから小休止して夜のワイキキに出かけられる。お薦めですね。

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