玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

戦争の反省がない憲法草案

2019-11-04 20:19:17 | 憲法

G党の憲法草案の前文の二行目は以下のとおりである。

我 が 国 は 、 先 の 大 戦 に よ る 荒 廃 や 幾 多 の 大 災 害 を 乗 り 越 え て 発 展し 、 今 や 国 際 社 会 に お い て 重 要 な 地 位 を 占 め て お り 、 ・・・

今の憲法の前文では、

政 府 の 行 為 によ つ て 再 び 戦 争 の 惨 禍 が 起 る こ と の な い や う に す る こ と を 決 意 し・・・」となっている。

G党改正草案は、先の大戦は誰の行為によって起こしたことを触れていない。ただ国際社会で重要な地位を占めたと自賛している。

戦争を忘れたいのか?それとも、戦争を起こしたのは、実は政府でなく、国民だったのか、それとも欧米諸国の包囲網だと言いたいのか?それなら、満州事変も日華事変もそうだったのか!

歴史を視ず、ただ忘れたい、知らんぷりをするという姿勢は困ったものだ。これじゃ、広島と長崎のことも忘れているといわれてもしょうがない。

国連で「核兵器禁止条約交渉のための会議を開催する」決議が賛成多数で採択された。日本は何故だか反対した。唯一の被爆国であるのに、日本は核兵器保有国のように反対した。これが国際社会に重要な地位を占めたことなのか?

決して、現政権は、歴史修正主義なんて言うほどのご立派なものではない。学者や野党の論客たちは、権力側を忖度し過ぎている。単なる健忘症の政治家たちのご都合主義に過ぎない。

かつての自民党は、左翼から右翼まで幅広く、その奥深さという面では評価していたが、この憲法草案を決定した平成24年4月24日時点とは、西暦では2012年で民主党政権下にあった。

こんな程度の事実しか視ない文章の前文しか作れなかったとは、…。また、今の自民党の右傾化は、野党に落ちた時から用意されていたという事が分かった。

 久しぶりの東京ラーメン

 

 


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1 コメント

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Unknown (横浜市磯子区Y)
2019-11-05 19:36:24
理想も理念も無い人が作ると、こういうものしかできないのかもしれません。
終戦直後は、ほとんどの人が戦前、戦中、終戦直後を経験し、何かしらの反省や希望をもっていたと思いますので、それが米国占領軍の担当官であれ、日本の政治家であれ、そうした心の状態が憲法の一つ一つの言葉に現れているのではないでしょうか。

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