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北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

女王の愛犬轢かれる

2008-05-06 | デンマーク最新
デンマークの女王 マルガレーテ2世の愛犬は、
ダックスフンド「ヘイゲ」ちゃん(2歳)。

女王の誕生日に、夫のヘンリック殿下から
贈られたものであるらしいが、その名前は、
ゼウスの子守り女の一人「エイゲ」に由来している。

この「ヘイゲ」ちゃんが、車に轢かれた。
王室の夏の居城であるフレーデンスボーのお庭で。
ちなみに、フレーデンスボーは
コペンハーゲンの北、約30キロの地にある。

現在でも、夏の居城として使われ、
週末にも利用されている。

この「ヘイゲ」ちゃんは
コペンハーゲンの動物病院に運ばれ、
重症ではあるが、様態は安定しているという。

こういうニュースが新聞ネタになることがおもしろい。
とは、思われませんか?

デンマークは立憲君主国である。
「革命が起きても、王室の存続を希望するか?」との
質問には、95%がイエスと応える。

とくに、女王は人気があり、
王立劇場などには、ひょこっと現れて、
ボックス席から、手を振られる。

私もその現場に居合わせたが、
これ見よがしの警備はなく、
一人で、いとも自然にオペラを鑑賞されていた。

「ヘイゲ」ちゃんの、無事をお祈りします。


じゃがいもが主食?!

2008-05-05 | デンマーク最新
デンマークで暮らした(1997年)その頃は、
彼らの主食は「パン」であると思っていた。

料理好きな家庭の食事に招待されて、
ライス(飯)に野菜版ビーフストロガノフのような
ものをかけて食べるものもいただいたが、
その時にもパンが出された。

肉料理などの主菜に、じゃがいもが添えられている
こともあった。
しかし、その時にもパンは出された。

しかし!!

2003年ころに、デンマークに行った時、
外食つづきの中で、パンが出てこない食事を
何度か経験した。

「あれ?なんで、パンが出てこないの?」

「じゃがいもがパンの代わりよ」
との説明を受けても、
「じゃがいもは主菜の付け合せ」という固定観念のある
日本人には納得できないものであった。

しかし、小さいじゃがいもがてんこ盛りになった大皿が
でてきて、好きなだけ、自分でとれ、と言う。
そして、パンは出てこない。

1年の間にいろいろなデンマークの食を体験した
つもりであったが、じゃがいもが主食として
出てきたことはなかったので、
かなり驚きというか、
遅ればせながらのカルチャーショックを受けた。

さて、このことは私の脳の奥底に「なぞ」、
というか
「確かめてみたい事項」のひとつとして
しまいこまれていたが、
先日読んでいた本の中で、いい答えをみつけた。

林望さんの「イギリスはおいしい」(文春文庫)である。

ここには、
西洋には主食(Staple foods)の概念はなく、
イギリスにおいて、パンはジャムやチーズを乗せる
ものとして、その存在意義があることが書かれていた。

そして、主食の概念はないが、
しいて言えば、じゃがいもも主食と捉えることができる。
とのことであった。

「そうなんだ、やっぱり、じゃがいもが主食なんだ。
 イギリスも寒い国だからなあ。
 ドイツでも、ソーセージとじゃがいもの
 イメージだなあ」と、納得する。

いづれにしろ、デンマークの大地では、
今、じゃがいもがすくすくと育っている。

私がお邪魔虫している畑でも、、、

ちなみに、デンマークでは「芋堀休暇」
というのがある。

ストによる手術延期

2008-05-04 | デンマーク最新
デンマークで看護師、介護士、保育士などの
ヒューマン・サービス領域での大規模なストが続いている。

賃金アップが目的であるが、終結の方向は見えてきて、
組合としても妥協の用意があるとのことである。

しかし、これによって利用者が蒙る不利は
想像を絶するものがある。

私の友人も、5月初旬に予定されていた手術が
約1ヶ月遅れて6月になるとの連絡があったようである。

しかし、市民は怒りを爆発させることなく、
じっとガマンしている。

自分の権利を主張するには、
他人の権利の主張にも理解を示す。

コンセンサス社会の要件なのだろうか。

私にしてみれば
「よくガマンするなあ」という感想である。

4月28日の新聞報道によれば、
バス運転手もストライキをしているようで、
「650S」「550S」「250S」など「S」の付く主要都市を結ぶバス
を除いて、多くのバスがストップしているとのことである。

5月はストライキの季節。
デンマークに行かれる方は、注意が必要です。



大規模ストライキ

2008-05-02 | デンマーク最新
デンマークで、看護師、介護士、保育士などの
大規模なストライキが続いている。

賃上げ要求のストライキであるが、
利用者が困っているからといって、妥協するほど柔(やわ)
ではない、

市民がそのあおりを食っているのは明らか。
しかしまた、それをぐっとガマンしているのも事実。

しかし!でも!

「同じ働く者として、あんたの言っていることは
 よくわかるよ」と理解しているのだろうか。
高齢者施設にいるお年よりも、不満を爆発させることなく、
じっとガンマしているようである。

デンマークは不思議な国だ。

公共交通機関のストライキの時には、
納屋から自転車を出してきて、おっちらこっちら
自転車こいで会社へと向かう。

ほんに不思議な国だ。

しかし、最も困るのは、
人命に関わる医療サービスに滞りがでる場合だ。
事実、私の知人も、白内障の手術を控えて、
「本当にしてもらえるのかどうか」不安な毎日を
過ごしている。

日本で医療者がストライキをしたら
「人の命をあずかるものが、心得違いも甚だしい!」
という世論が起こるだろう。

でもね。

専門病院の先生の労働環境は人間の域を超えているよ。
医療者だって人間。
ゆたかな環境と給料が保障されて始めて、
よい医療が保障されるのじゃないだろうか。

働く者はみな人間だ!

一般市民も、そんな思いで、じっと我慢するのだろう。

デンマークは不思議な国だ。

コペンの地下鉄世界一

2008-05-01 | デンマーク最新
京都に行き、地下東西線に乗った。
この線は、プラットホームにもトビラがついており、
ホームでは2重トビラになっている。

「デンマークの地下鉄と同じだあ」と、懐かしく思い出す。

2001年に開通して、コペンハーゲンが北欧のメトロポリタン
であることを世界にアピールした、とコペンハーゲンっ子は言うくらい、
自慢に思っているらしい。

最初は、乗り方がわからず「戸惑っている」などとニュースが流れたが、
なに戸惑っているのか、こちらが戸惑ってしまった。

つまり、デンマークでは電車に乗るのに並ぶなんてことはまずあり得ない。
なのに、地下鉄のホームには人がかなり込み合って、
乗車の時に並ばざるを得ない。

はてさて、電車に対して直角に並ぶべきか、
平行に並ぶべきか、、、そんなことで戸惑ったようだ。
デンマークらしいのどかさに、思わず、微笑んでしまった。

そんな、地下鉄がオープンしてから年月が流れた。

最近のデンマークの新聞によれば、
「コペンハーゲンの地下鉄は、世界一」なんだそうな。

どういう基準で調べたのかは不明だが、
「快適性」において世界一なのだそうだ。

椅子は硬いし、社内にこれといってデンマーク・テイストの
工夫があるわけじゃなし。

しかし、DSB(デンマーク国鉄)の電車がしょっちゅう遅れている
現実を思えば、5分間隔くらいでやってくる地下鉄は
「あてにできる交通手段だ」。

実はこの日、デンマークで知り合った方にお会いしたのだが、
もちろん、この東西線の話題で盛り上がった。

世界一の地下鉄、こんど乗る時はその理由を考えながら、
乗ろう、っと。


納めすぎ税金には利子

2008-04-28 | デンマーク最新
さて、確定申告も終わり、そろそろ還付の時節となってまいりました。
すでに、還付金が振り込まれた方もおられるでしょう。

ところで、本日の話題は、
デンマークでは、「納めすぎた税金には利子がつく」というお話。

デンマークは、ご存知のとおり「高福祉高負担」の国であり、
かなりな額を税金として納めます。

通常、収入の50%近くを税金として納めている、と言われています。

これについて、厳密には収入の半分を納税しているのは高額所得者であり、
収入が少ない人は、25%の消費税を含めた上で、全納税額が収入の50%にあたる、
そのようなものであるということがわかりました。

詳しくは、以下より登録してご覧くださいませ。
http://www.yo.rim.or.jp/~ymat/magazine.html

そこで、税率は昨年の実績をもとに計算されるのですが、
納めすぎた人は、還付手続きをします。

その時!

なんと、納めすぎた税金には利子がついて戻ってくるそうです。
納めた税金の使い途は、市民・国民が厳しくチェックしている国。
お金の価値を厳しくとられている国だからこそ、
税務省といえども「もらいすぎには利子を払う」という
メカニズムが働くのですね。

というより、デンマーク人は実に節約家です。
節約して生活している国民だからこそ、
「とりすぎた税金には利子をつけて、返す」ということが
当たり前なのでしょう。

以上に、合理的なシステムです。
では、よい1週間をお過ごしください。


スパ・木の芽ーゼ

2008-04-24 | デンマーク最新
木の芽を大量に売っていたので、買ってきて木の芽和えをつくる。

我輩は、くさいもの、いやいや、香りの強いもの大好き。
バジルや、香菜、オレガノ、大好き。


木の芽和えペーストのつくりすぎ分は、冷凍に。
佃煮も作る。木の芽をいれたまま煮詰めると
真っ黒になるので、中味を取り出して汁を煮詰めよ、とある。
インターネットは便利だな。

まだ、余る。飾りようにとっておく。
外に出していたので、これは黒くなってしまった。

春の到来を、香りと味で味わうのに、
木の芽和えは最高ですね。
昔、ばあちゃんが茹でイカを入れて作ってくれたなあ。

木の芽和えペーストの余分は冷凍にしたけど、
まだまだ生のままの木の芽和えペーストがある。
そうだ!ジェノベーゼよろしく、スパゲティに和えてみよう?!

うん!いける!
茹でたてのスパゲティに、オリーブ油をぶっかける勇気はなかったけど、
竹の子を似た汁をほんのすこしばかり、とろ~り。
よく混ざる、よく混ざる。
名づけて、スパゲティ・木の芽ーゼ。

さて、ジェノベーゼ・ペースト、木の芽和えペーストにあたる素材。
デンマークでは、何だろう?
思いつかない。

バジルの葉っぱは、スーパーでも土付きで売っていたなあ。
バジルのような香りの強い香草。何だろう?

ルバーブという、赤い汁のでる「ふき」に似た植物があった。
あれは、ほのかな香りがあったなあ。
たしか、春のころ、お砂糖と一緒に煮て、
ジュースにして飲んでいたなあ。
でも、木の芽ほど、その香りにインパクトはない。

概ね、香りのきついもの、刺激の強いものは南の国に多い。
暑さに耐える抵抗力につながるのだろうか、香りもの、刺激ものは。

その点、北の国では味は淡白で、脂分が多くなるのだろうか。
寒さに耐える体をつくるために、、、

木の芽も初夏の暑気払いのようなもの。
じめじめとした夏を前にしているからこそ、
このさわやかな刺激がありがたいのだろうか。

日本のみなさま、
スパゲティ・木の芽ーゼ、お試しください。


ハーゲンダッツの謎

2008-04-23 | デンマーク最新
アイスクリームのハーゲンダッツの
「ハーゲン」は「コペンハーゲン」が由来であることを
ご存知でしたか?

うちのチビちゃんから聞いた情報なので真偽のほどは定かでないが、
チビ曰く
「アイスクリームは乳製品からできている。
 乳製品といえば北欧。
 北欧的な名前がつけたいということで、コペンハーゲンの
 ハーゲンをとって、ダッツは単に語呂の良さで決めたよう」

アメリカの会社ではあるが、何となくドイツ語的な語感
だなあとは、思っていた。

でも、でも、コペンハーゲン由来だなんて!
デンマークおばさんとしては、超ド級にうれしい!
しかも、ハーゲン・ダッツは大好きである。
高いからあまり買わないけど、、、、、

でも、梅田で食事をした後には
ハーゲンダッツでお口直しをしたくなる。

これからも、もっともっと、ハーゲンダッツを食べるようにしよう。
超ド級に単純なデンばあなのである。

ちなみに、コペンハーゲン København の Køben は商売、
havn は 港。コペンハーゲンは商業の港、という意味でございます。
英語標記では、Copenhagen となり、この hagen の語感が
アイスクリーム屋さんの琴線にふれたのでありましょう。

不確かな情報で申し訳ございません。
真偽のほどをご存知の方は、教えてくださいね。

新年度のはじまり

2008-04-22 | デンマーク最新
援助技術実習の授業が、先週から各領域別のクラスに別れて始ばった。

なんで高齢者福祉を勉強しようと思うようになったのか、、、
その陰には、かならずと言っていいほど、おじいちゃん、おばちゃんとの
忘れがたい思い出がある。

そんな話を聞きながら、
「高齢者と向かい合うとは?」という問いについて、
自分なりの言葉で語れるようにお手伝いしていきたいと思っている。

実習で高齢者領域を選択する学生が減り、
大学で福祉関係の学部に進学して、一般就職の学生が増えている。

こんな時代の現実を見ながら、いろいろと話し合っていきたい。
新年度のはじまりだ。

ツアー仲間

2008-04-21 | デンマーク最新
デンばあは、年に2回(または、1回)デンマークへの福祉・医療・住まい視察ツアーを実施している。

参加者のみなさんと同窓会をするのだが、
その会場は、決まって参加者の取り組みの現場である。

久しぶりに、参加者の一人であるKM子さんに電話をかけた。

「え?来てくれるの?うれしいい!!
 あのねえ、いよいよ立ち上げるよ!訪問介護」

この方は、拙著を読んで感じるところあり、デンマークの在宅24時間ケアの様子をこの目で確かめたい!と、ツアーに参加された。
そして、実際に在宅24時間ケアに同行してその様子を観察研修され、
「おらがまちにも、このシステムを!
 在宅のお年よりの生活を支えたい!それにはこのシステムだ!」との思いを強くされた、というより、確信を抱かれた。
そして、着々と実践に移されたのだ。

医療の知識も必要だからと、その資格取得の勉強も始められた。
 
「本当に、見てよくわかったわ。本当に良かった!」
と言ってくださるKM子さん。

こんな声を聞くと、わがツアーは実質的お役に立てているのかなあ、、、と、うれしくなる。

その人と話していると元気が出てくる人っているでしょ。
KM子さんは、そんな人。
そして、「おらがまちのお年寄りの生活を在宅で支えたい!」と、何かに
とり憑かれたように走り続けている人である。

走り出したら止まらない人。
私も元気をもらう。
ありがとう、KM子さん!


女王陛下のロールス・ロイス

2008-04-20 | デンマーク最新
イギリスの話ではありません。
もち!デンマークの愛すべき女王、マルガレーテⅡ世のお話。

マルガレーテ女王は、1958年製の
「Store Krone (偉大なる栄冠)」という名前をもつロールス・ロイスを
お持ちでございます。
「Store Krone」というだけあって、その色はずばり!クロ色(黒色)。

車種は「シルバー・レース」。
と言われてもわからんのですが、
デンばあとツー・カーな間柄にあるカー通によれば、

ロールス・ロイスの中でも「King of the Road」と言われる高級車種だそうな。


先週、この「Store Krone」が50歳のお誕生日を迎えました。

マルガレーテ女王の父君フレデリックIX世の時代に購入されたものですが、
今では、女王が個人的に乗ったり、公的な行事で高位な方を乗せるのに使われたり
しているようです。

50年も経ってるのに、走行距離はわずか14万キロ。
そして、その状態は新品同様なのだそうです。

デンマーク王室は、このロールス・ロイスの現在の価格、
50年前の購入価格は明らかにしていないようですが、例のカー通によれば、
現在「シルバー・レース」1000万円ほどの値がついているようであります。

しかし、この車。
ハンドルの重さなど、運転するには想像を絶する体力が必要でしょうねえ。
女王さま、お疲れがでませんように。

本日は、女王陛下のロールス・ロイスのお話でした。


コローニ・ヘーウ

2008-04-19 | デンマーク最新
本日、午前中に市民農園に行ってきた。
雑草とりが、主な目的。

我が家と親戚とで1区画を借りており、親戚のおにいさまが
植える野菜を決めて、指導をしてくださっておる。

自然に抱かれながら、身体を動かし、汗を流すのは
(暑くなかったでの、汗は出なかったが、、、、)
本当に気持がいいもの。

あと2週間でたまねぎの収穫。
じゃがいもがかわいらしい芽をのぞかせていた。
ひと畝がお休み状態で、デンばあは本日、その畝の草ひきと
畝づくりに集中的に取り組んだ。
畝づくり、得意なんだよね。


帰る時に、土手をみると、つくし、つくし、つくし、、、、
つくしがたくさん背伸び状態で群生している場所を見つけた。
土手でつくしを見るなんて、何年ぶりだろう。

農家のおばさんが、たけのこを茹でたのを売っていたので、
2つ購入。
しいたけも3袋購入。
赤米も売っていた。これ、白米と一緒に炊くと、色がついて
たのしい。

ちなみに、デンマークには「コローニ・ヘーウ」というものがある。
小さな家庭菜園が付いた住宅や、田園都市的な住宅を指している。
現在では、市民農園に小さな小屋を
つけたものも「コローニ・ヘーウ」と呼んでいるようでもある。

コペンハーゲンから南へ向かう電車からは、
かわいらしい小屋つきの農園が見える一角がある。
その様子は、日本の市民農園とよく似ているので、一見してすぐわかる。

都会生活からひととき離れ、土を耕して、野菜の成長を楽しむ。
いい、時間ですなあ。

不招請勧誘禁止法

2008-04-18 | デンマーク最新
突然自宅にやってくる訪問販売・宗教勧誘や、電話による不動産投資の勧誘。
誰も経験があると思う。

一日に数回電話がかかってきたり、
日曜日や夕食時にかかってくると
「もう、いいかげんして!」と言いたくなる。
電話帳片手に、地域を分割し、分担を決めて片っ端から電話をかけるやり方もあるようだ。


こちらから願ってもいないのに、
自宅を訪ねたり、電話をかけて勧誘することを「不招請勧誘」と言うそうだが、
それを禁止する条例についての議論が
秋田県議会で始まっているようである(朝日新聞朝刊4月15日)。

危険な金融商品を買わされたりする危険から、
高齢者などを守ることを目的としているようである。
関係業界からの反対が強いだろうと、その記事は結んでいたが、
こういう法律は是非必要だと思う。

自宅は究極のプライベートな空間であり、
赤の他人が、モノ・サービスの販売だけを目的に
他人の家を訪ねて来たり、電話をかけてくるのは異様な事象だ。

デンマークではどうなのだろう?

デンマークでは訪問販売は一切禁止されており、
電話勧誘も基本的に法律で禁止されている。

法律できびしくプロテクトされているからこそ、
個人情報の開示にはおおらかな印象を受ける。
電話番号帳が、
まっとうな目的で使う人のために便利な存在であり続けている感じ。

正当に情報発信して、消費者を引き寄せ来るプル(引く)戦略と言えるかな?
だからかどうかわらなけれど、
商品PRは、印刷媒体のポスト投げ込みに依存する確率が高いように思う。

スーパーの安売りチラシなどは、
週末に留守にしようものなら、郵便受けからすぐにあふれ出してしまうほどの量である。

ちょっと、困るよね、この量。
というわけで、こうしたポスト投げ込みチラシについて、
デンマークには、おもしろいシステムがある。
希望者には、個人のポストに「商業チラシお断り」というステッカーを、
郵便局が貼ってくれるのである。

なぜ、郵便局が?と思うが、
あふれかえるチラシのために郵便物が入りにくく
なることを防ぐためのサービスなのだろう。

相手の都合を考えずに、かけてくる勧誘電話。
宗教の訪問勧誘。
あまりの多さに、デンマークの大人社会を思い出した。

秋田県議会、しっかり議論してね

バターが消える日

2008-04-16 | デンマーク最新
スーパーの店頭からバターが消えつつあります。
デンばあがいつも利用しているKSスーパーからは、ほとんど姿を消しました。

何故これほどまでに早く?と、思われるでしょうが、ケーキ屋さんが一般消費者用バターを買いに走っているようです。
業務用バターが高騰して品薄になっているのです。

デンばあ家(ち)では、バターは贅沢品なのであまり使いませんが、
夜中に急に「あしたは、フレンチ・トーストが食べたい!」と無性に思ってしまう不思議な夜があるのです。
こういう夜には、卵と牛乳を混ぜて、これに食パンをつけ、朝にそなえるわけですが、フレンチ・トーストを焼くには、バターに限ります。それも、たっぷり、、、

こういう朝にバターがないと、どえらいことなので常にストックはあるのです。
早速、プチ買占めをしようと思いましたが、夜の買物時間には跡形もないのは当然。
そこで発想をかえ、「大豆も不足するらしい」と、バターの代わりに思わずしょうゆを買ってしまいました
ガソリンといい、バターといい、小麦といい、納豆といい、大変な時代がやってきそうです。

ところでデンマークはバターが比較的安くて、200gサイズが8クローナほど(約160円)で買えます。
日本のように銀紙+紙のパッケージ入り、と言うご丁寧な包装はしてありません。
銀紙のみです。日本はほんまに過剰包装ですな。

さて、有名なスミュー・ブロ。デンマークの黒パンのオープンサンドですが、
「スミョー」は「バター」の意味。「ブロ」はパン「ブレッド」です。
つまり、このスミュー・ブロは、黒パンにまずバターを塗ってから、ゆで卵や小えびやアスパラをのせてつくります。バターのことはあまり紹介されていません。

また、デンマークは国土が平らで、「平等」であることを重視する社会であることから
「パンケーキの国」なんて言われますが、パンケーキを焼くにもフライパンにたっぷりのバターをひきます。

バターの話から強引にデンマークに結び付けましたが、お宅のバター・ストックは大丈夫?

紅枝垂れ桜

2008-04-15 | デンマーク最新
日曜日は、デンマーク関連のつどいで京都に花見に参りました。

「とうりん」という豆腐専門店で豆腐料理をいただき、
平安神宮の桜を見て歩きました。

知らなかったのですが、平安神宮は「紅枝垂れ桜(べにしだれざくら)」という桜で有名なのだそうです。しかも「八重」のものが多く、非常に珍しい品種だとか。

「紅」というだけあって、ピンクの色が濃いのが特徴で、咲き始めにはもっと来いピンク色で、すでに色がさめておりました。
しだれ桜というと円山公園のそれが有名ですが、平安神宮には150本の「紅枝垂れ桜」があり、庭園内を歩いて鑑賞することができます。

デンマークには桜並木はなかったと思います。
が、コペンハーゲンから北に30キロほどいったベドベックという海沿いの町に、東海大学が「東海大学センター」というものを持っており、その庭に1本の桜がありました。日本人会のお花見会でその桜を鑑賞いたしましたが、寒かったのを覚えております。

ちなみにその家からは海に下りることができます。
コペンハーゲンから、北のヘルシンガーまでの海岸線沿いの一体はデンマークでも有数の高級住宅街となっています。