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北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

じゃがいもが主食?!

2008-05-05 | デンマーク最新
デンマークで暮らした(1997年)その頃は、
彼らの主食は「パン」であると思っていた。

料理好きな家庭の食事に招待されて、
ライス(飯)に野菜版ビーフストロガノフのような
ものをかけて食べるものもいただいたが、
その時にもパンが出された。

肉料理などの主菜に、じゃがいもが添えられている
こともあった。
しかし、その時にもパンは出された。

しかし!!

2003年ころに、デンマークに行った時、
外食つづきの中で、パンが出てこない食事を
何度か経験した。

「あれ?なんで、パンが出てこないの?」

「じゃがいもがパンの代わりよ」
との説明を受けても、
「じゃがいもは主菜の付け合せ」という固定観念のある
日本人には納得できないものであった。

しかし、小さいじゃがいもがてんこ盛りになった大皿が
でてきて、好きなだけ、自分でとれ、と言う。
そして、パンは出てこない。

1年の間にいろいろなデンマークの食を体験した
つもりであったが、じゃがいもが主食として
出てきたことはなかったので、
かなり驚きというか、
遅ればせながらのカルチャーショックを受けた。

さて、このことは私の脳の奥底に「なぞ」、
というか
「確かめてみたい事項」のひとつとして
しまいこまれていたが、
先日読んでいた本の中で、いい答えをみつけた。

林望さんの「イギリスはおいしい」(文春文庫)である。

ここには、
西洋には主食(Staple foods)の概念はなく、
イギリスにおいて、パンはジャムやチーズを乗せる
ものとして、その存在意義があることが書かれていた。

そして、主食の概念はないが、
しいて言えば、じゃがいもも主食と捉えることができる。
とのことであった。

「そうなんだ、やっぱり、じゃがいもが主食なんだ。
 イギリスも寒い国だからなあ。
 ドイツでも、ソーセージとじゃがいもの
 イメージだなあ」と、納得する。

いづれにしろ、デンマークの大地では、
今、じゃがいもがすくすくと育っている。

私がお邪魔虫している畑でも、、、

ちなみに、デンマークでは「芋堀休暇」
というのがある。

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