パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

World Cup~Campione del Mondo

2006-07-09 23:50:18 | サッカー
 とうとう頂点が来てしまいました こうなってほしくないと思っていたPK戦の結果、世界王者になったのはイタリアでした。NYは移民の街(しかもアストリアです)、早速フェスタが始まってまだクラクションが聞こえます。
   

○イタリア1(5PK3)1フランス 
 肝心の試合ですが、いろんなドラマはあったにせよ特に60分以降は決していい試合とは言えませんでした。かかったものの大きさ、激闘の一ヶ月の疲労、お互い精神力だけで試合をしているようになるのは決勝戦の常か? 
 
 強いて言うならこの試合に限っては実はフランスの方がいい内容だったかもしれません。いや前半はそうでもなくて、胡散臭いPK取った後早速引いてしまい、「またこれかよ」と思うような低調なサッカーを始めようとしてて、マテラッツィが汚名返上のヘディング(ビエラの上から!)を決めてその後はお互い拮抗した感じで、むしろセットプレーで何度か際どいチャンスを作ってたのはイタリアのほう。実は一番ビックリしたのは後半開始からのフランスの猛攻で、前の4人だけじゃなくて、ビエラやアビダルがどんどん上がって、迫力満点。マルーダが初めてといっていいぐらい?効果的なプレーをしてたし、ザンブロッタのスライディングはPKだったようにも思う(逆に前半のPKは違う)。フランスにとっては不幸でしたがこれが流されて、そうこうしていると60分前ぐらいにビエラが負傷して、結局その猛攻は10分強しか続かなかった。ここから途端にフランスの攻めに迫力がなくなったし、逆に凌ぎきったイタリアにも反撃する力は残っていなかったよう。

 何度も絶賛しているリッピの采配ですが、反撃力がないのを見たのかイアクィンタとデ・ロッシを入れて活性化させようとするあたり流石の状況判断とまたうなってしまった。特にトッティはアドリアーノが入る前のロナウジーニョ以上に孤立していました。でも今日に限っては機能したとは言いがたい(流れを取り戻したとは思うけど)。ビエラがいなくなってもマケレレがいたし、デ・ロッシは4試合も休んで元気だけど代わりに試合勘がなかったように見えた。
 対するドメネクは相変わらず(の見るも無残な采配ぶり)で、唯一おぉっと思ったのはトレゼゲを入れたことだけ(でも何で延長に入ってから?)。キレのある動きをみせて、試合が動きそうな予感を漂わせたのもつかの間、アンリが動けなくなって交代、そしてジダンのヘッドバッド 神様に1%混じっていたピッコロのように、ジダンに1%混じるシリル・アビディ(マルセイユつながり)。こんな結末が待ってるとは。ジダン・ビエラ・アンリのメガ・クラック達が最後までピッチにいられなかったのが何とも結果を象徴していますね。

 PK戦は(特に決勝戦のそれは)罪なもので、6年前(Euro2000)のGolden Goalのヒーロー、トレゼゲに辛い役どころが回りました ブッフォンが全部逆をつかれるという意外な展開だったけど、マテラッツィ&グロッソのインテルコンビ含めて全員が決めてワールドカップはイタリアへ! PK戦ではあったけど、最初にいいと思った初戦の時からずっと、イタリアはチャンピォンに相応しいプレーを続けてきたと思います。カモラネージの断髪式にチームの一体感が表れていましたね。

 おめでとう、イタリア。
 Congratulazione, Campione del Mondo!