続・弓道の極意

私が一生をかけて極めようとしている弓道について、日々の気づきを積み重ねていくブログ

「詰合い」による引分け ~大三から会~

2008年10月03日 | 極意探求
大三で詰合いが完成したら、あとは会へと向かうだけである。

ここで重要なことは、引いたり、押したりする意識は必要ないということである。むしろ、こうした意識は型を崩す原因になりかねない。

弓を引こうと思えば、馬手が先行してしまい、馬手離れの原因になる。一方、それを避けようと弓手で押そうと意識すれば、肩が入りすぎたり、上半身が的の方向に傾いたりする。これはいわば自然の動作である。

そうではなくて、詰合いだけに意識を集中し、弓に負けて詰合いが抜けてしまわないように気をつけながら、ゆっくりと収めるべき場所に収めるべきものを収めていけばよいのである。

特に気をつけたいのが、いわゆる「五部の詰め」と言われるところである。

教本などでは、横のラインとしてこれを扱っているので、弓手手の内、弓手肩、胸の中筋、馬手の肩、馬手の肘、となっているが、私は詰合いそのものを重視して、以下のように「六部の詰め」として捉えている。

六部の詰め=「弓手手の内(手首)」「弓手の肘」「弓手の肩」「馬手の肩」「馬手の肘」「馬手手の内」

このように捉えるのは、弓手と馬手を同等に捉えていることと、詰合いは上記6つの間接で実際には得られることからである。

実際、低段者の方に多いのが、このポイントでの緩みであり、これらが全て詰めあっていて、さらに収まるべきところに収まっていれば、深い「会」となる。

次回以降、これをどう実現するかを考えていくことにしよう。