手の内は、弓手詰合いの延長であり、したがって肩根からまっすぐに伸びる「中押し」が基本となる。
では、「中押し」とはどういうことを言うのであろうか?
結論から言えば、中押しとは、弓手の肩根、下筋、肘、前腕、とつながる伸筋を、途切れさせることなく手首、手指へとつなげることをいう。
これも実際にやってみた方が理解は早いと思われる。
剣道を思い出し、徒手でいいので竹刀を(持っているかのように)腰の前で構えてみよう。あまり難しいことは考えず、肩を落とし、背筋、首筋を張り、顎(あご)を引く。腕はリラックスしつつ、円相(※)をつくり、最大限伸ばしていく。弓道と同じである。
これができたら、手の内に注目してほしい。
まず、腕の円相に合わせて、手首をやや内側に丸め、手の中が顔を向くようにする。この状態から、雑巾を絞るようにゆっくりと手首を外側に曲げていこう。
このとき、肩根、腕からつながる伸筋を意識しながら、その伸びにつながるように手首を外側に伸ばしていく。感覚を最大限高め、ちょうど腕の伸びに手指の伸びがぴったりと一体となる手首の角度を見つけてもらいたい。
どうだろうか?
おそらく、普通思うよりもやや外側に手首が返っているところで、ちょうど前腕とまっすぐに伸び合うことができるのではないだろうか。(もちろんそれより外側に手首が返ってしまうと、伸びが重ならない感じがするはずなので、ちょうどよいところを見つけてほしい)
そして、もう一つ。
上記の状態から、ほんの少しずつ上押しをかけていこう。上押しとは、手の内の一番上に来ている親指を下に向けていく(親指の筋を伸ばしていく)ということで、結果として手首が下を向いていく。
これは先ほどよりもさらに微妙な感覚が必要であるのだが、少しずつ上押しを加えて、さらに前腕と手指とが一体となる角度を探ってみよう。
これもおそらく、無意識に構えたところから、若干上押しをかけた方が、より強い一体感が得られるのではないかと思われる。
この状態が剣道でいうところの中段の構えである。そして、このときの手の内の状態こそ、弓道における中押しである。
つくる過程でよくわかるように、中押しは決して外観により定義されるものではない。内的に、伸びが手指に至るまで延長されているか否かによって決まるものである。
※円相とは、ほぼまっすぐであるが、少し丸みを帯びている様をいう。円形と捉え、肘を張らないように注意。
では、「中押し」とはどういうことを言うのであろうか?
結論から言えば、中押しとは、弓手の肩根、下筋、肘、前腕、とつながる伸筋を、途切れさせることなく手首、手指へとつなげることをいう。
これも実際にやってみた方が理解は早いと思われる。
剣道を思い出し、徒手でいいので竹刀を(持っているかのように)腰の前で構えてみよう。あまり難しいことは考えず、肩を落とし、背筋、首筋を張り、顎(あご)を引く。腕はリラックスしつつ、円相(※)をつくり、最大限伸ばしていく。弓道と同じである。
これができたら、手の内に注目してほしい。
まず、腕の円相に合わせて、手首をやや内側に丸め、手の中が顔を向くようにする。この状態から、雑巾を絞るようにゆっくりと手首を外側に曲げていこう。
このとき、肩根、腕からつながる伸筋を意識しながら、その伸びにつながるように手首を外側に伸ばしていく。感覚を最大限高め、ちょうど腕の伸びに手指の伸びがぴったりと一体となる手首の角度を見つけてもらいたい。
どうだろうか?
おそらく、普通思うよりもやや外側に手首が返っているところで、ちょうど前腕とまっすぐに伸び合うことができるのではないだろうか。(もちろんそれより外側に手首が返ってしまうと、伸びが重ならない感じがするはずなので、ちょうどよいところを見つけてほしい)
そして、もう一つ。
上記の状態から、ほんの少しずつ上押しをかけていこう。上押しとは、手の内の一番上に来ている親指を下に向けていく(親指の筋を伸ばしていく)ということで、結果として手首が下を向いていく。
これは先ほどよりもさらに微妙な感覚が必要であるのだが、少しずつ上押しを加えて、さらに前腕と手指とが一体となる角度を探ってみよう。
これもおそらく、無意識に構えたところから、若干上押しをかけた方が、より強い一体感が得られるのではないかと思われる。
この状態が剣道でいうところの中段の構えである。そして、このときの手の内の状態こそ、弓道における中押しである。
つくる過程でよくわかるように、中押しは決して外観により定義されるものではない。内的に、伸びが手指に至るまで延長されているか否かによって決まるものである。
※円相とは、ほぼまっすぐであるが、少し丸みを帯びている様をいう。円形と捉え、肘を張らないように注意。