続・弓道の極意

私が一生をかけて極めようとしている弓道について、日々の気づきを積み重ねていくブログ

高度な稽古法②

2010年09月03日 | 積み重ね
では、どうすれば、身体で引く(=身体で圧を受ける)ことができるのだろうか?

それには単純に手先の力を抜けばよい。手先の力が抜ければ、圧は、身体の内側に移動し、最終的には身体の幹(みき)で圧を感じることができるようになる。

ただ、これは言うは易しで、実際にやろうとすると非常に難しい。

なぜなら、手先の力を抜こうとすると、往々にして身体の力まで抜けてしまうからである。

ここに日本武道の極意がある。つまり、手先は緩み、脱力していながらも、下半身や縦線、背中、肩根など、いわゆる体幹に当たる部分は、しっかりと力が満ちていなければならない。

しかも、これらの体幹の筋肉は全て伸筋であるから、ぎゅっと縮こまるような力(りき)みではなく、伸び伸びと張り詰めるようなイメージを持つことが大事である。

これを目指して稽古を積むことこそが、極意に近づく道である。