東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

東京タウンウォッチング 銀座有楽町界隈がいいね! ロフト&無印が面白い。

2012-01-11 21:16:17 | 銀座・日本橋・人形町・東京・丸の内
東京タウンウォッチング 銀座有楽町界隈がいいね! ロフト&無印が面白い。
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~

               

 私にとって やはり銀座は肌が合う。地下鉄で数寄屋橋交番のヨコ地上に出て、向かい側のソニービル方面を眺め、銀座の灯りやネオンが目に入ってくると心なしか華やいだ気持ちになる。これが「銀座の夜」ってヤツですね。

 銀座の顔は何たって、4丁目交差点さ…という方は、古き良く伝統の銀座に郷愁を抱く方。今は、ルミネが出店した「有楽町」が伸び盛りの新興国みたいなもの。ルミネからマルイ、JR有楽町駅にかけて雨に濡れずに行ける地下道まで出来ちゃったことに驚きます。そして、いずれも旗艦店と位置づける「ロフト」、「無印良品」が加わり「マロニエゲート」から「松屋」へ続く「マロニエ通り」並木通り周辺専門店街…この辺りが光っていますね。中央通りのビルリニューアルによるファストファッションなどの新勢力の台頭と相俟って、銀座全体がイノベーションを続けているかのようです。

 さて、今日は「有楽町ロフト」の話題。東宝宝塚劇場の仮設建築があった場所に出店したもの。銀座地区は初出店で、渋谷、大阪・梅田に並ぶ新たな旗艦店として位置付ける。旗艦店とは、グループの中ですべてのフルアイテムの品揃えやブランドを店の思想として見て貰おうという最大規模の店のこと。

 約10万アイテムをそろえ、ヤング、OLからキャリア狙いの女性に力を入れ、「美容・健康雑貨」を充実させ、メーカー派遣のアドバイザーを置いたりしている。健康雑貨は今どきの“TVの街角情報室”に出てくるアイデア商品が満載という感じで男性客にも面白い。ビジネスマンの来店を見込んで「文具」の取り扱いも充実。イマドキ人気の「ほぼ日手帳」もフルにおいてある。それにしても手帳花盛り、完全にケイタイのスケジュール機能を追いやってしまったからニーズを捉え損ないの見本みたいなもので愉快。オリンピックにあやかったか、英国調文具や一格上のデザイン、品質のヨーロッパ文具雑貨、バッグなどしっかりコーナーをとって特長を出している。マロニエゲートの男性イメージの残る「東急ハンズ」と比較してみるとコンセプトの違いが見えてくる。

 店内は、グラフィックデザイナー廣村正彰のディレクションによって、高い天井と1フロアの巨大空間を生かした新空間を創造。インテリアデザインは米谷ひろし・君塚賢・原田圭、サインデザインは廣村正彰・藤井北斗という売れっ子が手がけたとのこと。商品だけでなく、空間のモダンなセンスを味わってみよう。

 建物の2、3階は「無印良品」で、いわば複合店舗。「無印良品」と「ロフト」は、いずれもセゾングループ出身。2つを合わせて、「有楽町インフォス」という。それぞれの個性を生かし、大型のライフスタイルショップとして面白い存在だ。
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