ちょっと前になりますが、10月に 映画 メイキング・オブ・モータウン を見てきました。
アメリカ 自動車産業の中心地として有名な街 デトロイト。
そこで生まれたレコード会社、音楽レーベルだから モータウン です。
創設者のビリー・ゴーディとスモーキー・ロビンソンの二人が、過去を振り返るドキュメンタリーです。
いや〜、この二人がとっても元気。
もう、相当な年だと思いますが、覇気があるというか、見ていてこっちが元気を貰えました。
二人とも仲良くて、何でも言い合える感じが、微笑ましくて素晴らしい。
とにかく、楽しそうに話すんです、この二人。
とってもアクティブ。
特にゴーディは、小さな時から苦労して働いていたようで、でも、頭がいいというか、
機転が利くというか、力強く生き抜いてきたことが感じられて感銘を受けました。
アイデアマンだし、とにかく話ぶりが生き生きとしています。
自動車工場で働いていた経験から、モータウンを立ち上げるのですが、人種関係なく
スタッフに起用したり、会議に誰でも参加できるようにしたり、みんなが切磋琢磨して
音楽を、ヒット曲を創り出す意欲、雰囲気が伝わってきました。
スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソンの10歳くらい?の時のステージの様子や、
フォートップスの熱いステージの様子など、貴重な映像もあって、フォートップス好きだったので
嬉しかったです。
時代は公民権運動が始まったころ、まだまだ黒人差別が激しかったころなので、ツアーも命がけの
厳しい場面もあったようで、緊迫感が胸に迫りました。
いろいろなスターがいたけれど、特に感じたのが、ダイアナ・ロスの素晴らしさです。
シックで、おしゃれで、ゴージャス。
ゴーディが目指した、シックで上品なアーティストの代表のような存在です。
他にもいろいろなアーティストがインタビューで出てきますが、ニール・ヤングも
登場します。
彼が売れる前、モータウンに所属していた時があるんですね。
何曲か録音して、振り付けも受けたとか。
ニールがステップ踏みながら歌っている場面なんて、ちょっと想像できません(笑)
ところで、話は変わりますが、アッキーがやっている、ミュージカル ウィズですが、
アッキーがやっているのは、映画版のウィズで、その映画の製作をユニバーサルと共同
でしているのが、モータウンです。
アッキーのウィズのCDの解説で、青井陽治さんも書いていますが、出演者が
オールブラックキャストで舞台ができ、それが元となってブラックパワーの
祝祭感溢れる映画となったのですね。
その映画版ウィズをアッキーがやっているということで、ちょっと繋がりを感じてます。
創設者のゴーディ、スモーキー・ロビンソン始め、ミュージシャン達の熱い思いが伝わってくる
映画でした。
その思いが新しい道を切り開いてきたんだな、と思うし、素晴らしいアーティストを生み出して
きたのだと思います。
昔、ラジオで聴いて親しんでいたモータウンサウンド。
その音楽が生み出されてきた背景を知ることができて、とても興味深い映画でした。
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