11月29日 キングクリムゾン のコンサートに行って来ました。
場所はオーチャードホールです。
いや〜凄かった。
この音の厚み、重厚感 は何でしょう。
それでいて、クリアでタイトな響きは!
そして、とにかく、圧が・・・・凄い!
音の波が半端なく押し寄せる。
ドラムが3台もあるんですよ。
まるで、巨大な重機がメリメリとゆっくりと動きだすような感じ。
あるいは、大きな戦車が地響きをさせながら近づいて来るような。
私はアルバムの中では「クリムゾンキングの宮殿」とか「レッド」が好きで、特にレッドは凄く好きなので、そのあたりからやってくれると嬉しいなあ、と思っていました。
セットリストは完全な日替わりのようなので、これはもう運を天に任せるしかないなあという思いで行ったのですが、なんと、そのレッドから5曲中4曲もやってくれました。
嬉しい!
レッド、フォーリンエンジェル、赤い悪夢と続いた時は涙目。
ジョン・ウェットンの声を思い出す。
アンコールが スターレスだったし、言うことありません。
でも本当は、21世紀の精神異常者かエピタフか、どっちか聴きたかった。
でも、そうなったら、立ち直るのに相当時間かかりそうな感じだから、無くてちょうどよかったかも。
なんせ、つい先日までジャージーボーイズでしたから。
キングクリムゾンの音楽は、ジャージーボーイズのようなポップス系とはまさに対極、真逆の音楽。
モーツァルトに対してマーラーの交響曲のような感じでしょうか。
リーダーのロバート・フリップは、バルトークがお好きなようですが。
そのフリップ先生は御歳71歳。
椅子に座ってギター弾くスタイルで、背筋がピッとして、微動だにせずプレイする姿はもうまさに先生、修行僧の趣きです。
「すべての音楽は新曲だ。それがいつ書かれたとしても。」
50年のキャリアでこう言えるロバート・フリップ大先生。
常に前に向く気持ちが凄いと思う。
休憩20分を挟んで3時間、MC一切なし。メンバー紹介もなし。
照明もアンコールの時だけ赤くなったけど、後は一切変わらず。
そして、観客席のおじさま率が半端なかったです。かくいう私もいいおばさんですが。
とにかく、会社帰りのスーツ姿の方、それも部長クラスの感じの方が多かった。
アンコールが終わった後、写真タイムがありました。
席が2階の2列目で、こんな感じ。
とにかく圧倒されました。
疲れた。
でも、また行きたくなってしまう。
今回聞けなかった曲も聴いてみたい。
そんな中毒性のあるコンサートでした。
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