今の歌声は

ohtaと申します。M!初演の中川晃教さんに感動してこのブログをはじめました。ゆるゆると更新中。よろしくお願いします。

ミュージカル『KEAN』

2007-09-17 21:11:29 | takarazuka
200709121806000


先週12日、日生劇場 『KEAN』 を観にいきました。

地下鉄の駅を上がった時、素晴らしい夕焼けでした。
日比谷交差点付近です。
もう、思わず立ち止まって、携帯で撮ってしまいました。
自然の作り出す色って不思議で素敵。
しばし、時を忘れて眺めてました。







ということで、キーンです。

宝塚歌劇団、専科轟悠主演、星組選抜メンバーによる、ブロードウェイミュージカル。
19世紀に実在した天才的シェークスピア役者、エドモンド・キーンの生涯を描いた物語です。
ロンドンでのキーンの人気は凄いものだったようです。
その人気は、しかし、キーン自身というより、彼の演じるオセローであり、リチャード3世であり、ハムレットであり、キーン自身ではないのです。
キーンが心底願う、彼自身への愛は得られない…

エドモンド・キーンの死後、アレクサンドル・デュマが「キーン、或いは狂気と天才」として戯曲化し、その後更に、ジャン・ポール・サルトルが「狂気と天才」として潤色したものを、ブロードウェイでミュージカル化した、という作品。
宝塚作品とするには、ちょっとサイズが違うかな、と。
もう少し小さなサイズの方が合う作品かな、と思いました。
なんと言っても、キーン役の俳優がしっかりシェイクスピアの台詞を言えて、演じられることが重要だと思いました。
そして、役者としての喜び、悲しみ、苦悩、を表現するのが難しい。
自分の感情をユーモア、皮肉の蔭に隠し、役者という身分の低さを感じながらプリンス・オブ・ウェールズとも対等な関係を築く。
その人間的魅力、懐の深さを出さなくてはならない。
轟さんは大熱演でした。
シェイクスピアはよく判らないけれど、マクベスとかハムレットとか、たくさんのシェイクスピア作品の台詞があったみたいです。
きっと、シェイクスピアが大好きな人なら、とっても面白かったのではないでしょうか。

役者とは?
役を演じるとは?
そして役者の人気とは?
いろいろなことを考えました。

プリンス・オブ・ウェールズ役のれおんくん。
颯爽として落ち着きがあって、素敵なプリンスでした。
エレナ役の南海まり、アンナ役の蒼乃夕妃ちゃん、はじめ、下級生達が頑張ってました。
私的には水輝涼くんがちょっと目立ってて嬉しかった。
歌も上手いし、これからもっと目立ってくるといいんだけどなあ…
頑張れ~