ホビット

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じゅうよんのに

2005-02-23 18:28:13 | 日記・エッセイ・コラム
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 そのあいだ僕を看護してくれたのは隣室の老人だった。彼は冷やしたタオルを取り替え、かゆ状の温かい食事を朝と夕方に運んでくれた。
 雨の降りしきる金曜日、僕がようやく意識を取り戻し始めたその午後、老人は窓際のソファーに座ってコーヒーを飲みながら古い思い出を語ってくれた。


じゅうよんのいち

2005-02-22 10:01:10 | 日記・エッセイ・コラム
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 その夜、高熱が僕を襲い、それは一週間ものあいだ続いた。熱は僕の体中の皮膚を水疱でおおい、僕の眠りを暗い夢で充たした。夢の大半は性交の夢だった。様々な女と僕は交った。顔見知りの女も居れば、全く見知らぬ女も居た。壁の中の街では僕はあらゆる女と交ることが可能だった。そして僕は何度も吐いた。柔かな乳房、熱い息、なめらかな脇腹、湿った性器、精液の匂い・・・・・・、そして交互に襲いつづける熱と悪寒。


じゅうさんのなな

2005-02-21 11:30:49 | 日記・エッセイ・コラム
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 忘れた方が良い。お前がそこから得るものは絶望だけだ。お前はこの街に来るべきではなかったのだ。外の世界に住むべき人間だったのだ。死ねば全ては終ったんだ。夢も苦痛も・・・・・・何もかもな。
 死ぬことは恐くはない、と僕は言う。無に帰することも、忘れ去られることも。僕が怖れるのは、全てが時という偽善の衣におおわれていくことなんだ。
 ことばだよ、と壁は笑う。お前の語っているのはただのことばだ。
 星が空にちりばめられる。厚い雲は既に何処かに消え去り、冷ややかな風が星をまたたかせる。
 そしてもう、何もかもが手遅れなのだ。何もかもがな・・・・・・


隔離政策

2005-02-21 06:09:17 | 日記・エッセイ・コラム
18歳が喫煙。世間では当たり前のことかもしれない。
大学に入学したら、飲酒・喫煙についてとやかく言う人はいなくなる。就職してもそうだろう。法的にはもちろん違法だけれども。
パチンコ店で喫煙していた高校生が、写真週刊誌に掲載される。このことで本人を寮に隔離し、軟禁することになった。
卒業式と新人研修以外は寮から出さないという。子どもでもあるまいし、隔離することで更正を図るつもりだろうか?世間の中に置くことで、自立を図るべきでは?
何かがおかしいのかもしれない。
喫煙した本人が一番悪いのだけれどもね。普通の高校生ならば、自宅謹慎・反省文コースだろうか?