引きずり出す

昨日に比べ、明らかに水量が減っている。こうなれば淵に潜んでいるのか？
そう考えながら川を歩き出す。朝の川はまだひんやりとして心地良い。
１時間半歩いて戻り道、気になる場所を見つけた。

今回のミノーはサビアユ５Ｓ。



泳ぎは完璧。問題は岩だらけなので、すぐに傷だらけになると言うこと。

そして淵から引きづり出したのが２５センチ。





貴婦人の姿はほれぼれしてしまう。

真夏の川

雨が上がると暑くなる。川はぎらつき、魚は元気になる。



２２センチの貴婦人は、可愛らしく姿を現した。
一直線にミノーを追い、食らいついた。



ピンクヤマメは岩との闘いで傷つき、ボロボロだ。

夏休み

今日から夏休み。
台風が近づいてきて、波が高い中、音もなく雨が降っています。

こんな特はこれ。
何度も読み返したくなる本です。若手の作品の中では秀逸な作品だと思います。
まじめの働くのが馬鹿に思えてくる。夏休みなのです。

今年の初物

やっとヤマメに出会えることが出来た。
溜まりを丁寧に探ってみたら出てきた。
出したのは、チップミノー・サビヤマメ。
この実力はなかなかだ。





どちらも２４センチ。ほれぼれする姿態だ。

にじゅういちのさん

　僕にはそこに何らかの意味や方向性を読み取ることはできなかった。まるで部屋中を飛びまわる出鱈目なアブストラクトのオブジェを眺めているような気分だった。僕がそこから感じとることができたのは限りない哀しみとその暗さだけだった。しかし、何がそれほどに哀しく、何がそれほどに暗いのかは、理解できなかった。
　僕に理解できぬままに様々な形と様々な色あいの古い夢の埃を落とし、手のひらで温め、その夢の世界を追いつづけた。そして何ヶ月かそんな作業の末に、僕は僅かながらも彼らの波長を感じられるようになってきた。彼らは確かに何らかのメッセージを僕に向けて送りつづけているようであった。僕は日を追うごとに彼らの発する声なき叫びを耳もとに感じられるようになった。まるで人知れぬくらい牢獄に閉じ込められた魂の叫びのように、その声なき声は僕の心を揺さぶりつづけた。
　しかし僕にいったい何をすることができただろう？そのことばに一片をさえ理解することのできぬこの僕に？