じゅうさんのいち 2005-02-14 15:35:20 | 日記・エッセイ・コラム 古い夢を整理する以外の時間を、僕は街の地図を作ることに費した。はじめは暗闇の中での手持ち無沙汰な時間を潰すために始められたこの作業に、僕はすぐに没頭することになった。 最初の作業は街の輪郭を描き出すことだった。つまりは壁の形だ。しかしこれは思ったよりずっと困難な作業であった。何故なら誰ひとりとしてその正確な形を知るものはいなかったからだ。隣室の老人も、君も、そして門番も・・・・・・。