地震被害からの回復がままならぬまま、新学期が始まります。本日はまず宗像の日本赤十字九州国際看護大学で教育学の初講義をいたしました。教室が満員で立ち見席がでる状況です。来週は変えて貰うことになりそうです。今日は第一回目で最初の様子見授業なので「看護大学で教育学を学ぶ意味」について講じました。「役に立つこと」とは何か、「役に立たない」とはどういうことかがメインの話となりました。「教育学は役に立たない」と言うとザザーッとみんなひきましたが、ふたたび波は寄せてきました。この辺がおもしろいところだよな。
ともかく昨今は「役に立つこと」ばかり追いかけたがる。しかし、役に立つというのはそういう目先のことではないのだ。例えば学級崩壊に陥ったベテラン教師がそうであるように、優れた技術がズレ始めたときたちどころに役に立たなくなる。そしてそれは取り返しがつかないのだ。
目先の役に立つ研究ではない、根源的に役に立つ研究をしよう。さてこれからオリエンテーション。目先の役に立つことしか考えてない新離職希望者の集まりじゃ。あーあ。
と思ったら、今年の新入生は教育系に関心を持っている学生がかなり多かった。なかなか先行きが楽しみだなあ。犬好きさん、一年生を開拓だね。