「命どぅ宝」人間が人間らしく生きられる社会へ
無実で獄中44年 星野文昭さんの獄死・国家犯罪を許さない
■戦争と改憲に突き進む菅政権を今すぐ倒そう
星野文昭さんは、1971年、佐藤内閣の沖縄の基地固定化の返還協定に反対して闘いました。72年の返還後も、沖縄では基地撤去を求め、辺野古では新基地建設に反対し、「命どう宝」のハチマキをしてたたかっています。
今、日本政府は、中国への侵略戦争をあおり、奄美大島、宮古島、石垣島に陸上自衛隊のミサイル部隊を配置、今年9月~11月にかけて、島しょ部の有事を想定した陸上自衛隊14万人(ほぼ全員)を動員した大演習が計画されています。戦争になれば、基地のある沖縄が真っ先に標的化されるでしょう。再び沖縄が「矢面」に立たされています。
今、「命よりも金もうけ」の新自由主義が全世界で破産しています。日本では、オリンピックを強行し、コロナで医療崩壊を生み出したあげく、検査態勢を強化せずにワクチンの事実上の強制で乗り切ろうとしています。今こそ団結して、「生きさせろ」の声を上げるときです。それが星野文昭さんがめざした、「人間が人間らしく生きられる社会」の第一歩です。労働者市民の皆さん、「もう一度生まれても 〝星野文昭〟 で生まれたい」という生き様と暁子さんの愛をご覧下さい。
■星野絵画展とは
1987年最高裁で無期判決が確定し、以後30年間、徳島刑務所に収監されました。 星野さんは、徳島刑務所で絵画クラブに入り、水彩画を学び、約10年かけて自分の独房に水彩画の道具を入れる権利を勝ちとりました。2000年から月一枚のペースで、獄中結婚した連れ合いの暁子さんに、愛と反戦・反核のメッセージとして絵を宅下げし、暁子さんが詩をつけました。
星野暁子さんの絵、暁子さんの詩は、全国各地で絵画展が開催され、延べ10万人以上動員し、大きな反響を呼びました。「星野さんは無実だ!」の声が高まる中、2017年四国更生保護委員会に仮釈放の申請を行いました。8月作業中に倒れ、「胃けいれん」として仕事を一日休めただけでした。2019年3月に腹部エコーで肝臓にガンがあることを発見したにもかかわらず、結果を星野さんに伝えませんでした。四国更生保護委員会が仮釈放申請不許可後、4月、陸路、東京昭島市にある東日本成人矯正医療センターに移管されました。
医療センターで8センチ×14センチの肝臓ガンが見つかりました。5月28日手術を行いましたが、その後なんの看護体制もなく放置され、翌日容体が悪化、星野さんは5月30日に亡くなりました。ガンを知りながら隠していた徳島刑務所、手術後充分な体制を取らず重体の星野さんを放置した医療センターの責任と真実を明らかにするため、暁子さんと兄弟は国家賠償訴訟を行っています。また星野さんの再審、また共に闘った大坂正明さんの裁判を闘います。市民のみなさんの裁判へのご協力をお願いします。
命どぅ宝
詩 星野暁子
命どう宝
命こそ宝ぞ
おばあが 教えてくれた
はちまきをして
辺野古の 浜に立つ
今日も 座りこむ ゲート前
機動隊に 排除される おばあたち
今日も 排除されて
明日 また座り込む
「血で染まった 赤い 水を
飲んだことがあるか?
私らを 排除するなら
赤い水を 飲んでから
来なさい」