映画「汚れた英雄(1982年公開)」を観た。
【解説】 大藪春彦の同名小説をもとに丸山昇一が脚本を執筆し、角川春樹が初めてメガホンをとった作品。撮影は仙元誠三。豪華なセット、スタイリッシュな映像、迫力のレースシーンが見どころ。 SUGOサーキットで国際A級500cc決勝(全日本選手権ロードレース第8戦)が開催。バイクレーサー北野晶夫と大木圭史の宿命の対決は、ゴール直前で北野が大木に追い抜かれて終了、勝負は最終戦にもつれ込んだ。北野はその美貌とセックステクニックを駆使し、複数のパトロンからチーム維持のための資金を得ていた。10億ドルの遺産を引き継ぎ国際的なコングロマリットのオーナーになったクリスティーン・アダムスが来日すると、北野はさっそく彼女に接近し、見事に資金を調達するのだった。そして北野はついに最終戦を迎えるのだが…。
角川映画だけに公開当初はバンバンCMが流れていた記憶があり、懐かしいローズマリー・バトラーの主題歌が劇中でこれでもか!ってほど何回も流れる。お洒落な映画はどうしても時代の経過と共にとても「滑稽」見えてしまうことがあり、本作品でも少なからずあったものの、それをカバー出来るほど草刈正雄が実に格好良かった。ただ女優さんたちが正雄に匹敵出来なかったキャスティングだった。木の実ナナが恋人だなんて・・・
タイトルにあるように主人公が全く「汚れた」ように見えなかったのは、時代のせいなのか?それとも私が汚れてしまったからなのか?