新型コロナウイルスの影響で中止されていた新任外国大使が東京駅と皇居を往復する馬車列が約3年ぶりに復活した。天皇陛下が皇居・宮殿で元首による信任状を新任大使から受け取られる信任状奉呈式のための送迎で、この日はフィジーとパキスタンの大使がそれぞれ出席し、私は10時のフィジー大使を見学した。
当日は休日で9時過ぎに出掛ける予定で準備をしているとラジオから信任状奉呈式のニュースが流れた。いつかは見学したいと思っていたので急遽予定を変更。ラジオでは午前中のみの情報だったのでネットで調べるが警備の関係なのだろうか時間は出てこない。ならば駄目元で向かおうとすぐに駅に向かう。快速のホームが丸の内側に近いこともあり、自宅から30分足らずの9時30分頃に東京駅丸の内口へ到着。改札を出ると思っていたより人は少なく、警察官に出発の時間を確認すると「10時と10時25分」とのこと。そして大使が車で車寄せに到着。ん?位置的に「お尻側(下画像馬車の向こう側)」ではないか?と今度は宮内庁職員さんに確認し、逆側へと移動。ちなみに勝手な先入観でどこかピリピリした雰囲気かと思いきや、宮内庁・警視庁・皇宮警察本部の計十数頭の馬で構成される馬車列ということもあるのか?皆さんとても親切丁寧に教えてくれた。
そして10時前に皇居方面から蹄の音が聞こえてくる。そして馬車をひく輓用馬(ばんようば)も到着し、そのまま車寄せに入っていき、しばらくして大使を乗せて出発。東京駅舎をバックにこの日一番の暖かさと共に蹄の音が実に心地良い。信任状奉呈式にあたり、大使には乗馬の有無を確認するそうだが、ほとんどの大使が乗馬を選ばれるのも納得の素晴らしさだった。いやいやええもん見させてもらった。
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