【本日は連休初日。予告投稿にて】
いつもの喫茶店で久し振りの「声」が響いていた。もちろんそのおじ様とは知人でも面識がある訳ではなく、私が「一方的に」面識があるだけの話だ。 心の中で「お久しぶり」と呟くと同時に、「やれやれ」と思いながら席に座る。
非常に特徴的な高くて大きな声で、いつもお友達と思われる同じおば様と話している。その二人の会話がとにかくうるさくて耳触りなので、一度遭遇すると絶対に忘れられない。高くて大きな声だけでは耳触りにはならないが、どうしてあの二人の話し声は耳触りに感じるのだろう?とふと考えてみた。
この二人はある試験勉強をしていて、おじ様はすでに合格しており、それをおば様にあれこれと教えている(ようだ)。とにかくおじ様の説明が非常にくどい。高くて大きくて、くどい・・・でもそれだけではなく、おば様も少しうんざりしているのか?おじ様の解説を途中で遮り、他の会話に強引に持って行く。おじ様は突然の方向転換にも柔軟に対応するものの、気が付けばすぐに解説モードへと持って行く・・・さらに途中で何度かお互いに喋りたいことだけを話す時がある。
改めて書く事ではないが、普通の会話は相手が話し終わってからこちらが話す・・・順番がある。それが会話のキャッチボールなのだが、この二人の場合、会話の切れ目に関わらず、話したいことを自由に勝手にベラベラ話す。そんな時、普通はどちらかが押し黙ったりするものだが、それがないのでキャッチボールが成立する筈も無く、それぞれ同時にボールをビシバシと壁に投げている状態なのがきっと耳触りなのだろう。
こんなことがここ数年続いているので、この二人と出会うと「今年もまた受験シーズンになったんだな~」と思う。ただ今年もまたこんな調子で勉強しているのであれば、来年の今頃もまた再会出来るだろう。