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山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ピンクと白のタデ科の花畑と、巨大トチ材

2015-09-29 | 植物利用

秋のタデ科の花々は、ピンクから白のグラデーションになっていて、私の好きな色。
特にミゾソバのピンク色はハスとよく似ていて、一番好きだと思う。

木曽の山のむらで花畑に出会う。
このあたりのミゾソバはすごく色が濃い。
もう一種、アキノウナギツカミなのか。その白花種なんだろうか。
そこにヨモギやツリフネソウなんかが混じっていた。



空き地にポン、と放置された巨木は、トチの木だろうか。
ここは、もともと木地師の村で、今もその仕事に携わる人がいるらしく、近くには鉢などのろくろ製品のお店が並ぶ。
そういうのに関係した巨木なのだろう。
これから使うのか、もう使わないのか、よく分からない。
それにしても大きな木。



写真/長野県南木曽町にて

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イネ科の草の冬姿

2015-03-02 | 植物利用

2日前から花粉症。今日はとくにひどい。よく晴れて、風が強い。
名古屋では風が吹く。昔はそれを普通だと感じていたけど、長く中津川に住んでいると、この風に少し驚く。中津川ではめったに風は吹かない。しかし神戸にいたときは本当に風の強い日がよくあったものだ。
そして名古屋では空が青く澄み、空気が乾いている。この空の青さも名古屋のもの。
スギの木なんて見ないのに、花粉症はしっかりやってくる。どこから飛んでくるのだろう。

河川堤防でノガリヤスのような感じのイネ科の草を発見。最初、よく見るチガヤかなにかだろうと、気にもとめていなかったのだけど、よく見たら穂がチガヤではなかった。
ノガリヤスは涼しげないい草で、ポール・スミザーさんは庭づくりに取り入れている。自生はそんなにざらにあるものでもない。希少というほどでもないけど。この草はノガリヤスだとそのとき思ったのだけど、ノガリヤスは株になる。そして、生育中は直立する。倒れない。この草は株になっていないようだし、倒れかかっているので、違うように思えてきた。
いずれにしても、涼しげできれいな草だと思う。葉の光沢が白く光るのも浅い春が感じられていい。

漢字で書くと野苅安。野のつかない苅安、カリヤスはススキを小型にしたようなもので黄色の染料になる。八丈苅安というのもあり、それはコブナグサの別名でやはり黄色の染料になる。野苅安ももしかして黄色が出る? あるいはカリヤスが野にある感じだからノガリヤス?

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苧麻 カラムシ チョマ ラミー

2014-08-01 | 植物利用

苧麻 と漢字で書いてあるとき、何て読もう……と一瞬迷う。
私としては、カラムシと読むことが多い。

IME辞書で変換すると、からむしでは変換できず、ちょま でこの字に変換できる。
ということはみんなチョマと読んでいるのかな。

カラムシもチョマも同じもので、苧麻という字をあてる。
植物の名前であり、繊維の名前でもある。麻と呼ばれる繊維の一つ。
苧も麻も、アサという意味である。苧(お)は苧殻(おがら)の苧。
おがらっていうのは、お盆のときに迎え火、送り火するときにつかうものだ。

植物としては、カラムシが標準和名になっている。道端に生えているカラムシをチョマと呼ぶのは聞いたことがない。
カラムシの写真が今すぐに取り出せないので、関係ない写真を今日は載せているけど。

カラムシは日本の冷涼なところにもあるにはあるけど、紀伊半島や四国など暖地の山間地でよく見かける。石積みの間とか、道端に、大量に生えている。葉が大きくて丸くて、葉の裏が真っ白なのですぐわかる。イラクサ科の植物である。

イラクサといえば、アンデルセン童話だったかに「白鳥の王子」というのがあって、妹が手を棘で傷つけながらも一生懸命イラクサで編んだ布を白鳥にかけると、白鳥が元の姿の王子(兄)に戻るというお話を子どもの頃読んだ。
この話、誰でも知っているかと思ったらそうでもない。特に若い人は知らないみたい。
カラムシを説明するときこの話をするけど、ポカンとされることが多い。

で、イラクサの類から糸が取れて布が織れるという話である。

麻というのは、綿でも絹でもない、ある種の繊維の総称で(ある種のとしか言いようがないのだけど)、日本語で麻と呼んでいるものは世界中にある。麻ひもはヤシから作るジュート麻。ほかにもいろいろ。布として使われるのは日本では苧麻(ラミー)、西洋ではリネンだ。昔は日本に大麻(アサ)(ヘンプ)があったけど今は栽培禁止で布は輸入だがそれも少ない。既製服の表示で麻とある場合は、苧麻(ラミー)かリネンである。大麻(ヘンプ)の場合は指定外繊維と書かれる。


本来書きたいことからとてつもなく脱線。というか前置き長い……。
要するに、苧麻=カラムシ=チョマ=ラミー である。

そういうわけで、カラムシという植物は今も日本の麻着物の材料になっていて、小千谷縮(おじやちじみ)、越後上布は特に有名で、韓国のチマチョゴリもカラムシでできています、
といつも説明していた。

そうしたら
先日地下街を歩いていてついつい吸い寄せられるように着物屋さんに(呉服屋さんというのが正しいが)入ってしまい、
きれいな夏着物や帯を鑑賞して目の保養をしつつ、店長さんらしき男の人と話していたら

ラミーとチョマは違います。ラミーはカラムシですから。はい、カラムシはチョマじゃありません。
宮古上布はチョマなので最高級品ですが、小千谷縮はラミーですから少し落ちます、宮古上布ほど値段も高くなく、普段使いのものです。
と言われ、頭の中がフルーツバスケットみたいにぐるぐる回ってしまった。
最近多分年のせいで、複雑な話が整理できない。
私は間違ったことを人に教えていたのか?

カラムシっていうのは昔の呼び方ですからね。というオマケつき。
いやいや、今も植物界ではカラムシですよ。

結論を言えば、結局はやっぱり全部一緒だと後で確認したので、
複雑ではなく単純なのだけど。

なぜ着物の専門家がこのようなことを言ったのか
帰ってからネットでさんざん調べたけど分からなかった。
数日後偶然、着物のブログを見ていたら、教えてくれた記事があった。

ラミーとは、機械で紡績した麻糸 

ということ。機械で織った、のではない。糸紡ぎを機械でやったということだ。
宮古上布は手績み糸を使用したもの。

一般的には、カラムシで作った布はラミーと呼んでいいと思うが、
着物業界では糸のでき方によって、ラミーとチョマという呼び名で区別しているようだ。

ちなみに私は宮古上布は芭蕉でできていると勘違いしてたので、一つ学びました。

    教えてくれたブログ kimono熱のちょっと覚え書き


写真/種子島・北種子の神社 鳥居代わりの石柱に目が釘付けに

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トマトに夏みかん

2013-07-28 | 植物利用

 マーマレードをおかずにご飯を食べる我が父は
 もしかすると芸術家なのだろうか……


1日家を空けて帰ってくると、ミニトマトが、採ってくれ採ってくれと
うるさいほどなっている。
はいはい、今採りますよとザルを持って行って採るのだけど
意外にそうは食べません。
自分で育てたトマトより、産直で売っているどこかのおばあさんが作ったトマトのほうがおいしそうに見えるし、事実、おいしいと思う。

家庭菜園をやり始めたばかりの人が、
「自分で育てた野菜がこんなにおいしいなんて!」とよく
園芸雑誌や田舎志向雑誌でナナメの方向に視線をやりながら語っているけど
そういう人ってエライなぁ……
私は、「やっぱりベテラン(またはプロ)の作ったのはおいしい……」と思ってしまう。


今年はテントウムシダマシの被害がひどくて
じゃがいもの葉なんか、葉が倒れるころにはほとんど見えなくなるぐらい
食べつくされていた。私のじゃがいもだけでなく、
周りの畑でもみんなひどかった。

そのテントウムシダマシが、終わったジャガイモからトマトへと移住してきた。
食べ物を求めて移動。これ、生き物の基本だろう。
人間だって昔はそういう人が結構多かったのに、「国家」とか「政府」によって
ほぼ絶滅させられてしまったのだ。

おっと脱線。

トマトにいっぱいついたテントウムシダマシをどうやって退治するか。
農家じゃないからわざわざ農薬を買って撒くほどの規模でもないし
(規模っていうか、2本しかないので(笑))
第一、農薬を振りかけたら、テントウムシダマシの天敵になるかもしれない虫まで
殺してしまうことになる。
まあ、今のところ天敵になる能力の一応ありそうなものはクモなのだけど、小さいクモしかいなくて、彼らがテントウムシダマシをつかまえているところは見たことがない。
小さなカエルもピョコピョコしているが、どちらかというと、テントウムシダマシに驚いて逃げていきそうな小ささである。
早くもっとたくましい生き物が来て食べてくれるといいのだけど
テントウムシダマシの天敵って何なんだろう。
カエルは甲虫を消化できるのだろうか。

で、どうやって退治するか。
堅い虫だから足で踏み潰すのは土の上では難しそうだし、
バケツに水を入れてそこに落としてみたけど
溺れ死ぬ様子はなくて、ごそごそ這い出そうとしたり
達者なものは水面から離陸してどこかへ行ってしまう。

で、マーマレードを作るとき、皮を数時間浸した後の、みかんの香りいっぱいの水、
それを見て思いついた。この中にテントウムシダマシを墜落させたら
シトロンとか何かの効果で虫は参るのではないかと。

で、やってみたところ、5分か10分で、見事、みなさん、のびてしまって、
御臨終になりました。

おそらく、シトロンというよりは、
皮の油分がテントウムシダマシを身動きできなくしたためだと思います。

かわいそうで、いやだけど、しょうがないのです。


写真/ヒヨクソウ(ゴマノハグサ科)木曽駒高原にて

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梅雨の晴れ間、ハーブを干す

2013-06-23 | 植物利用

梅雨らしく毎日しとしとしていて
おかげで心穏やかだった。

今日は一転して、青空。

昨日雨上がりに畑を点検してみたら
早くもバジルにつぼみがついてきていた。
やっと大きくなってきたと思っていたばかりだったのに。

仕方ないので、大きくなったものを摘み取って干した。
私はバジルよりはだんぜんシソの方が好きなのだけど
うちで育てているレモンバジルは、スイートバジルよりはさっぱりした香りで
これならまだまし、と思う。
それに、生バジルの香おりは強いけれど、
乾燥したバジルは程よい感じになる。


それに、はや、時すでに遅しとも思われるコモンタイムも摘み取り
肥大化しているキャットニップもバサバサ摘んで干す。
キャットニップはあまり香りがしない。
猫がもだえるらしいのだけど
友人の家の猫は無視するということ。
何とかもだえさせたいものだ。
というか、やたらとキャットニップの芽が出てくるものだから
どうしたらいいのか困ってしまうのだ。

うちのハーブの栽培場所は3か所あって、
一番日当たりのいい畑のが一番よく育つかと思ったら、
何かの虫が食って丸坊主になっていた。
蝶や蛾の幼虫系ではなく、テントウムシの親戚みたいな甲虫が食っているらしい。
こんなアクの強いものを主食にして、大丈夫なんだろうかと心配になる。
それより、食わないでもらいたい。

家の窓の外の半日陰の庭のは、日当たりが悪いのに意外に虫もつかなくて
毎日窓から見られていると虫も居心地が悪くて退散するのだろうかと思う。

やることばかりたまっている。
やることがたまらない人生って、あるんだろうか。


写真上/タイム 下/レモンバジル

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初わらび

2013-04-07 | 植物利用

一昨日の4月5日、早くも初わらび。
この日は勝手に伸びてるミツバと勝手に伸びてるニラも採って食べました。

あおいものがぞくぞくと地面から出てきて、豊かさを感じる季節です。
冬の食卓はなんとなく白っぽいし
アブラナ科の野菜たちばかり食べていたけど
種類が増えてきました。

これからしばらく、あれも食べなきゃ、これも食べなきゃ、という忙しい毎日になります。

昨晩はときおりものすごい暴風雨になっているのを
夢うつつに聞いていた。
今日も大体曇りだけど、ときどきバーッとかバラバラバラーッとかいって
なにものかが降ってきます。



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木の力

2012-10-04 | 植物利用

大工さんに頼んで、家の窓の古いアルミサッシを外して、ガラス戸を木の枠のものに替え、アルミ?ステンレス?合金?の雨戸を、古い木の雨戸に替える工事をしている。
それで新しく作られた戸袋。
回りはヒノキ、板は杉で、木目のないものを使ってくれている。

ものすごく立派で、杉の赤と白の色合いが縦しまになって、ほれぼれするぐらいきれい。
枠の作りもまるでお宮さん?かと思うほどきっちりしている。
家の外に出しておくのがもったいない。
本当に丁寧ないい仕事です。

昔はみんなこういう家を造っていたんだなぁと思う。
聞いたら、こんな木の戸袋を造るのは、なんと20年ぶりだって。

確かに最近新しい戸袋って、木製のは見たことがない。

家の中にも庭にも、木のいい香りが漂っている。
けど、大工さんは毎日かいでいるのでもう感じないとのこと。

雨戸は、壊している古民家からもらってきてあったもので
うちの窓より少しサイズが大きい。まあ、外につけるものだし、多少大きくてもいいか、と思っていたら、あっという間に、のこぎりでギコギコやって合うサイズに直してしまった。
「こんなの木だから簡単に直せるよ」って。
見ていて簡単そうには見えないけど、工場生産のアルミ製のものだったら、絶対に手では直せない。
木だからこそ、人間の手仕事の範囲で、どうにでもやりくりできてしまうのだ。

木って本当にいいな、と、毎日しみじみ思っている。
のこぎりや釘や、身近な道具で手作りができるって、
ものすごく大事なことなんじゃないだろうか。


ほかに新しく木のテラス(最近はウッドデッキなどと呼ばれるが)も造った。
こちらは、2日ぐらいの間に、ほんとにあっという間にできてしまった。これはすべてヒノキ材。
この中津川の大工さんと前からちょっと知り合いだったので頼んだら、
仕事はその人のかかわっている工務店が元請になって手配などしているのだけど、
こちらが特に何も指定していないのに、すべて国産材、それも地域材、このあたりだと付知、加子母あたりの木がぞくぞく搬入されている。
うれしい。
黙っていてもそれが来るなんて、まだまだ地元では、地域材健在です。
やっぱり大工さんも工務店も、地元の小さいところ(といっては失礼かもしれないけど)は、
小回りがきいて、手作りで、いいなと思います。

ちなみに工務店はいそべ工務、大工さんは洞田さん。


写真/ヒノキと杉の戸袋

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秋のミョウガ

2012-09-28 | 植物利用
3週間ぶりに梅の木の下を見てみたら、丸々太ったミョウガがいくつも出ていてびっくり。
ミョウガが出始めてほぼ2カ月。お盆前後が最盛期だと思っていたけど、
今のミョウガはなぜかとても太っています。

草むらをかきわけて行ける格好もしていなかったので
手前にあるのを3つ4つ採って、さっそく、酢の物やらお味噌汁やらに投入したり、
いつもの、みょうがのみじん切り+醤油+花かつお でご飯のおかずにして食べました。
(胃の負担を考えてラー油はなし)


それにしても本当に涼しくなっていて、名古屋ですら昼間も冷房が要らない。
ずっとこれぐらいの気候だと助かりますが、あっという間に寒くなっていくのでしょう。

庭ではラベンダーも返り咲きしていました。
しかし花壇全体草ぼうぼうです。



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ワラビの季節の終わり

2012-07-02 | 植物利用

この時期になると、ワラビの茎に小さい黒い細長い甲虫がしがみついている。
もぎとろうとしても、お尻をしっかり茎に食い込ませたまま、頑として動かない。
卵を産み付けているようだ。
ワラビの中から白い幼虫が出てきたことがある。その幼虫がこの黒い虫の子どもかどうか
確かな証拠はないけれど、たぶんそうだと思う。

あーきもちわる。

ワラビを見てみると、結構多くの茎に、小さい穴が開いていて黒ずんでいる。
この時期、一斉にこの虫にやられてしまうようだ。


というわけで、今年のワラビ採りの時期は、収束したと思われます。
ワラビは6月中に採ってしまって、塩漬けするのがよいようですが
今の時代、時期時期の作物の恵みはふんだんにあって
それらを賞味しようと思うと
ワラビを保存してまで食べるっていうニーズはあまりなさそうです。


ただ、保存食づくりっていうのは、自分で食べもしないのに
結構面白いもので、ジャムづくりなんかにはまる人も多いようです。
梅酒やほかの果実酒もそうです。



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朴葉寿司の約束

2012-06-27 | 植物利用
▲梅かわいい!


実家に数日滞在。

先日父に朴葉寿司を送ったのだけど
父は、私が買って送ったと思っていた。
なぜかというと、「テレビでやってたのと、そっくりだった」から……。

「ふうん。鮭が入ってた?」と聞くと
「そこまで見てない。でも朴葉がおんなじ色しとった」……。

当たり前でしょうが。
それだけで「そっくり」って言ってしまっていいのですかい?


朴葉寿司はいつでもどこでも誰が作っても朴の葉で包んであるものです。


で、余談ですが、
あたらしく作った朴葉寿司をまた持っていったので
食べる?と聞くと、一目見て、「いらん」と。
しばらくして、
「あ、ご飯がはいっとるなら食べる。葉っぱだけかと思った」

って、当たり前でしょうが。
朴の葉っぱだけ食べさせようとしませんよ。



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夏至過ぎて

2012-06-22 | 植物利用

今日もホトトギスは大忙し。

そろそろひぐらしが鳴く時期だけど
昨晩は寒くてとてもそんな感じではなかった。
今日は朝雨が残ったけれど、8時ごろから日が差してきました。

本日、朴葉寿司食べ放題デー。
夢のようです!

5合作って半分は実家の父に送った。
今、ヤマト運輸で、愛知・岐阜・三重の3県内なら、
「朝出して夕方ばっちり」の便がある。
9時までに宅急便事務所に持っていけば、その日のうちに着いてしまうのだ。
スゴイ。

それが、7時と間違えていて
朝5時から朴葉寿司づくりに取り掛かり、
6時45分に持っていったら、バイトの人しかいなくて
「8時に来てください」と言われ……。

たった今(19時25分)着いたと父より電話あり。よかった。

山椒も雨の中うちの横の林で調達。なんでもありますね、うちの横(笑)。
ちなみにミョウガも生えている。

朴の葉にも殺菌効果があるといわれているし、山椒も生姜も毒消しになるから
6月の食べものの腐りやすい時期、理にかなっています。


梅は氷砂糖で梅ジュースに仕込みました。
やれやれ、ひと安心です。


 
あとから椎茸入れたり。

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ワラビに銅板

2012-06-22 | 植物利用
ワラビを青く茹でるために
出雲地方では銅板を一緒に入れるという噂。
料理研究家の中村成子さんが、著書に書かれているのを今日発見。
10円玉でもいいのかしら……

中村さんは東京のほうで生まれ育った方だが、
出雲に魅せられ、現在は出雲にも家を持って活動されている。


わたしはこの人の本を信用している。
なぜなら、実際にお目にかかって、お料理を食べさせていただいたことがあるからだ。

確かきんぴらごぼうだったと思うけど
食べた瞬間、きんぴらに頭張り倒されたかと思うほど、衝撃を受けた。
涙まで出てしまった。
決してそのとき精神不安定だったとか、神がかり状態だったとか
宗教的な心境だったとかいうわけでもなく、断食して飢えていたわけでもない。
おいしいということを最初から知っていて期待していたわけでもない。
でも、寝ぼけた頭のまま、なにげなく一口口にしたら
「何、これ?」と絶句してしまうようなおいしさだったのだ。

特に変わった味付けをしているわけでもない、何に凝っているわけでもない
普通のきんぴらごぼう。
それがとんでもなくおいしくて力強かった。
どう筆を尽くしても大げさだと思われてしまうだろう。

珍しい香辛料を使ったり
材料をふんだんに使って色とりどりにしたり、上手に味をつけたりして
おいしく作るレシピはいくらでもある。
パッと見おいしそうなお料理、そこそこおいしいお料理は
○レン○ページとか料理ブログでもいっぱい見かける。

でも、「ただのきんぴらごぼう」をここまでおいしくできるなんて、
ということに驚いたのだ。
甘いとか辛いとかを超えた、「力」「気」「神」とでもいいたくなるものだった。

ちょっとお料理上手な主婦か、あるいはセレブな奥様が誰かのコネで運よくテレビに出ちゃったというのではない。本物ってこういうことなんだと思った。
しかしその本物の味はテレビでは絶対伝わらない。
あ、いや、中村さんはものすごい名家の娘さんらしいのだけど、その肩書きで生きているのではなく、料理の腕が絶対本物なのだ。

料理ブログの流行によって
お料理もビジュアル化が進んでいると思う。
きんぴらごぼうなんて、きわめて地味で、ブログ向きではない。

あれから2年経った今も、あの体験は薄れない。
というか、あの体験をしたかどうかで、わたしの人生はものすごく違っているだろうと思う。
本当においしいってどういうことなのか、本当の料理ってどういうことなのか、知ったのだ。
とうていその域に達することはできないけど、何を目指せばいいかは分かるようになった。
その機会を作ってくれた野田さんにも感謝。総理の野田さんじゃないですよ。


マーマレードも、ほかの本では何度も水を変えてあく抜きすると書いてあって
今年はそれも試したけれど
結局中村さんの本の通りに作った、一晩水にさらすだけのやり方が
わたしには今のところ一番おいしいことが分かった。
もっともマーマレードの場合はみかんによりけりだと思うから、
一概にはいえないけど。


ちなみに、中村さんに、「どうしてこんなにおいしくできるのですか」とお聞きしたら
「命を大切にし心を込めるということです」という意味のことを言われていた。


とにかく、ワラビには銅板だって。
ほんとに、緑じゃなくて青っぽく仕上がってるのを見かけるもの。
そこまで青くなくてもいい気がするけど、出雲の人のこだわり&食卓のお洒落なんですね。


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ワラビの青さ

2012-06-21 | 植物利用
農産物直売所でときどき、真っ青なワラビの水煮が売られている。
どうやるとあんなに青く茹で上がるのだろうと思っていた。
が、本日判明。簡単なことだった。

採ってきたワラビを、5分もたたないうちに、即刻茹でること。
鮮度の問題だったのです。


いまやワラビは大変不人気な雑草となり下がり
採り放題。
カマで刈るほどあります。
パッと見ただけで、目の前に、ニョキニョキ、ニョキニョキ。
GWの頃のあの奪い合いはなんだったんだろう。
人の心のうつろいやすいこと。

昨日はワラビ採り場で採ったけど、
今日はうちの真横の道端でほんの1分ほどで十分な量を調達しました。

少しだけ重曹を入れた熱湯を通して、
生姜醤油をかけるだけ、というとても簡単な方法ですが
おいしい。
おかず調達は結構簡単です。



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今日もきゃら蕗

2012-06-19 | 植物利用
昨日作った蕗の佃煮があまりにおいしくて
かなり減ってしまったし
まだ蕗がたくさん生えているので
今日また採って煮た。

家庭で作る朴葉寿司の具に、よくきゃら蕗が入っている。

朴葉寿司の具の代表的なものは、

サケかマスの酢じめ、シーチキン
ハチクの煮物、蕗
紅生姜
ときどき錦糸卵
ときどきその他佃煮、たとえば浅蜊の時雨煮

フキもハチクも5月から6月のものだから
ほんとうにこの時期のものを生かして
うまくできるものだと思う。

ハチクの季節はとっくに過ぎ去ってしまったけど
フキはまだまだ間に合います。


地元の人たちは、とっておきのへぼ(ハチの子)の佃煮を入れることも多いようです。


 近所の食料品&仕出し店「くらた」

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6月は朴葉寿司

2012-06-16 | 植物利用
葉で包むお寿司、
笹寿司、柿の葉寿司、めはり寿司、
いろいろある。どれもそれぞれ持ち味がある。
でも、朴葉寿司最高!

笹寿司や柿の葉寿司が、包んだ後、押し寿司の型に入れてしっかり押してかっちりさせてあるのに対して、朴葉寿司は押し方がゆるい。
中には全然押さない人もあるみたい。

寿司飯を朴の葉で包んで2つ折りだけしたもの
もう一折してぐるりと巻いた感じにして上下の両端も折ってぴっちり閉じたものなど
包み方もいろいろあるけど
私はこの2つ折りのものが好き。
押しが程よくゆるいからご飯がやわらかい。

2つ折した先っぽに、朴葉の葉柄を3cmぐらい切ったものを挿して
留める場合もある。

軽く押す場合には、飯切り(寿司飯を混ぜるとき使う浅くて大きな桶)や箱に入れて
半日ほど、ごく軽く重石をする。

昔は田植え上がりのごちそうだったらしい朴葉寿司。
今はわが地方(岐阜県東濃)ではコンビニでも売っています。

昨日加子母の粥川先生にお聞きしたお話では、昔は川で捕まえた5cmぐらいの小魚を焼いてから干して保存し、それを朴葉寿司の具にしたそうです。
先生の掟によると、葉っぱの先側(写真では右半分)のほうにご飯を乗せて、元側(葉柄側)をぺたんとかぶせる形で折ること。そうするとお箸がなくても食べられる。

この写真は粥川先生の奥様が作ってくれたもの。
めっっっっっちゃくちゃおいしかった!


今年は結局自分で作る暇がなかった。
5月後半からやたら忙しくなってしまって。
作ろうと思えば1時間でできるんですけどね。
とても残念。


朴の葉があれば簡単にできるから
全国的にもっともっと作ったらいいのにと思います。



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