山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

シラス漁の篠島 女性も忙しい

2009-09-30 | 
愛知県篠島。
船からベルトコンベアーで下ろされたシラスを動かす仕事をしている女の人たち。
すごくたくさんの人が働いている。
1ケースは25~30キロだという。
相当な力仕事です。

シラス漁で活気ある篠島 シラス船から荷下ろし

2009-09-29 | 
篠島は日本一のシラス漁獲量の島。これはすごい昔からではなく、わりと最近のこと。
普通は4月頃からシラス漁が始まるのだけど、今年は全然来なくて、7月ごろになってやっとシラスがやってきた。漁は11月の終わりごろまで続く。

シラスの船は、網をひく船と、獲ったシラスを港に運ぶ船と、3隻で1団になっていて、港に威勢よく入ってくるのは、シラスを乗せている船。繊細で足が速いシラスを氷漬けにしたうえで、一刻も早く市に運ばないといけないから。
すごい勢いで次から次へと船が入ってきたあとずっと遅れて、シラス網をロールにして積んだ大きな船が、のんびーりゆったーり港の「自分の場所」に向かってくる。

写真は、シラス運搬船が港の卸しの場所にやってきて、ベルトコンベアーでシラスを搬入するところ。
大体3人ぐらい乗っていて、どんどんシラスを運び出していく。

NHK ウェルかめ に期待

2009-09-28 | 山里
NHK朝ドラが今日から「ウェルかめ」に変わった。
よく知らないけどアカウミガメが絡むドラマらしい。
大阪のウミガメ協議会を大分取材したというけど
豊橋の表浜ネットワークの田中さんも多少モデルに加わってるんじゃないかと
思わないでもない。
なぜなら、豊橋でウミガメを保護している田中さんはサーファーだから。

...ただ、主人公のお父さんが「プロのサーファー」ってのには、タイミングよすぎて少々苦笑い。

このドラマによって、虐待かつ自然破壊としてのウミガメ放流会に、ますます拍車がかからないことを願う。
ウミガメ虐待放流会は、どんどん盛んになっていっているように感じる。
ウミガメ協議会を取材しているなら、きっといい影響を与えてくれるだろう。



そういうわけで、NHKで、いい番組が放映される予定だという情報。


「ウミガメ保護の大転換」
2009年10月2日(金) 午前7時45分~8時
NHK総合(東海) NHKニュースおはよう東海

内容
絶滅が心配されるアカウミガメを守ろうと、
町をあげて取り組んできた三重県紀宝町。
20年以上続けてきた子ガメの放流会などの保護活動を中止し、
自然に近い保護のあり方を目指します。
新たな挑戦を追いました。

篠島 素潜りの漁師さん

2009-09-28 | 
篠島で。息を止めて海に潜り魚や貝を獲って来る素潜りの漁師さんが舟に乗っていくところ。
この時間、帰って来たはずなんだけど、違う埠頭にでも移動するんでしょうか。
ほとんどの人が上半身裸で帰還してきて、
ワイルドでかっこいい感じ。
ネットカフェでパソコン見てる兄さんよりは、やっぱりいいですねー。

しかし、漁師はかっこいいとかステキとかロマンティックとか、そんな感傷的な商売ではないことも、島を垣間見て、ひしひしと感じます。
生死をかけて家族のために稼ぐ、1秒1秒が勝負なのです。

篠島では、素潜りのことを、くぐり、といいます。


篠島のタコとアイナメ、恵那の抜き菜

2009-09-28 | 山里
昨日、篠島に行きましたところ、すもぐりの漁師さんからとってきたばかりのタコとアイナメをたくさんいただきました。感激です。

一方で、夜、恵那の山里に行ったところ、野菜をたくさんたくさんいただきました。その中に、抜き菜がありました。成長中の大根畑で、間引きした大根の葉です。
スーパーの大きなビニール袋に一杯くれたのですが、それが、すぐにゆでても大丈夫なぐらい、完璧に洗ってくれてあったのでした。

抜き菜はこの時期ときどきいただくことがあるのですが、洗うのにものすごく手間がかかります。
これだけの抜き菜を洗うのにどれだけ時間と労力をかけてくれたのだろうと思うと、これまた感激でした。

早速ゆでて、前に篠島でもらった「にし」の抜き身(これも手間かかりそう)の冷凍してあったのと一緒に炒めていただきました。
最高です。

篠島も、恵那も、「聞き書き」でお世話になっている人たちとのおつきあいです。

黄色の染料 コブナグサ採取

2009-09-28 | 植物利用
今年もコブナグサ採取の時期がやってきました。
うちの庭はさながらコブナグサの畑。昨年も採取したにもかかわらず、昨年よりよく茂っています。
生え始めてから、抜かずにとっておいたら、このところ伸びて伸びて、歩くのにも苦労するほどになり、ずっと我慢してやっと本日採取。歩けるようになりました。
もう2、3日早く採るとよかったのですが、採る時間がなく。穂がすっかり出ています。
長いものでは50センチ以上も伸びています。1本が地を這って枝分かれして伸びているので、1本抜くとごっそり取り除かれる感じです。
採ったものはわらでしばって軒下に干しました。

コブナグサは八丈カリヤスともよばれ、八丈紬を染める黄色の染料になります。

採取していると甘いいい香りがしてきます。
ヒメジソに似た香りです。
日本のイネ科でいい香りのあるものは少ないと思います。
私の知る限り、いい香りのするイネ科植物は、熱帯地方に生えるレモングラスだけです。

農家の姉さま食堂 不動滝のランチ 580円

2009-09-23 | 山里
昨日の不動滝味菜のランチ、すてきでした。これでオドロキの580円です。

こんなランチを作るために、お勝手をあずかる姉さまたちは、家で試作を繰り返し、メニューを日々考え、工夫を重ねているのです。
もちろんその分は料金に上乗せされていたりしないし、時給も安いし、素材は自分たちで作っているものだから、こんなにも安くておいしいものができるのです。

田舎の食堂や民宿では味が濃すぎることがよくありますが、ここでは全くそういうことはありません。すべてのおかずがとってもいい味。お米も抜群においしいものです。

不動滝味菜は、岐阜県恵那市中野方町の県道沿いにあります。中央道恵那ICから車で15分ぐらいです。


●ランチの中身
かぼちゃの煮物
里芋の煮物
にんじんの煮物
ピーマンの粕漬け シソの葉の上
煮ぬき卵
トマト、レタス
ビーフンサラダ
揚げ茄子、揚げししとうの甘味噌添え
さつまいも、しかくまめの天ぷら
鶏手羽のから揚げ
塩鮭
漬物(うり、大根)
お味噌汁
御飯
水ようかん2色

石掛けの村のおばあちゃん

2009-09-22 | 山里
紀伊半島の山中には、石で築いたようなムラがいっぱいあった。
岐阜県の恵那地方にも石積みムラはあるけれど、紀伊半島のほうでは、家と家をつなぐ古い道が石舗装してあるのがスゴイ。
ここでは石垣を石掛け(いしがけ)という。
ちなみに恵那では石かけ、石づみという。
おお、崖という言葉はそこから来たのか……?


そんな小さな集落で、石掛けの間に生えてくるカラムシを取り除く手入れをしているおばあちゃんがいた。
92歳。
脚が痛いので、座り込み、いざって移動する。
「脚が悪いで、はんで畑に通っとる」と言っていた。
めっちゃくちゃやさしいおばあちゃんだった。
通りすがりにぶらぶらと話を聞きにきている私に、かぼちゃをくれた。
そして言った。
「また遊びに来てね」

紀伊半島の山中の里

2009-09-18 | 山里
紀伊半島の真ん真ん中、大峰山脈の山中の村々を、数日間めぐっていました。
スラウェシのカルンパンのような、山中に忽然と現れる村が、紀伊半島にはものすごくたくさんあるのです。別天地でした。
どれも10戸~20戸ぐらいの集落です。
それに急傾斜で、岩にはりついているかのような。
そんなところは長野県上村下栗だけじゃなかった。

日本の山里の(あるいは人間の)したたかさ、しぶとさ、ものすごさを知りました。
異国のようでした。
紀伊半島はスゴイ!

ハイビスカスの見事な配色

2009-09-12 | 植物
アオイ科の女王(?)ハイビスカスって、人間が作ったかと思うほど、花びらの色のグラデがすごい。品種改良していれば、ある意味作ったのですが。
めしべの先が5つに分かれ、その下におしべがずらりと並ぶのはアオイ科のこの仲間のお約束のようです。

バショウ科の植物の果実

2009-09-11 | 植物
バショウ科にも色鮮やかな花を咲かせるものがある。
実を見ると、結局バナナの形になっている。

水曜日の夜から、めっちゃくちゃ寒くてフリースを着たり、昼間でもショールが必要だったり。

明け方あまりに寒くて、でもまだストーブは出してないので、仕方なくガスコンロの火を焚いたほど。

寒すぎる。

マメナシが豊作

2009-09-09 | 植物
今まで知らなかったのですが、東山植物園の水際じゃないところに、マメナシの大きな木があって、ものすごくたくさん実をつけてました(写真)。
長十郎っていうナシをぎゅっと小さくしたようなの。探すと地面にちょこちょこころがっていて、みんなで拾ってかじりました。
渋味が強くてパクパク食べるようなものではないけど、渋味の奥にリンゴみたいな酸味と甘みがあり、やっぱり梨なのでした。

落ちていたのはしなびかけだったので、木に上って採って食べたいものです。

マメナシは絶滅が危惧される東海丘陵要素の植物で、本数はめちゃくちゃ少なく、マメナシに比べるとシデコブシなんて珍しくもなんともありません。

東山植物園の湿地は今が花盛り

2009-09-09 | 植物
今日はきっと1年で一番華やかなんじゃないかと思います。
一面のシラタマホシクサ、手前の紫のはサワギキョウ、やや終わりかけのミズギボウシ(変換したら水着帽子となりびっくり!)、サワシロギク、ミズギク、終わりかけのミソハギ、ほとんど終わったサギソウ。
花畑状態でした。

シラタマホシクサ よく見ると豪華

2009-09-09 | 植物
今日の東山公園の湿地はやたらにぎわってました。
なぜかしらー、と思ったら、シラタマホシクサが満開でした。
それでカメラマンや見物の人がいっぱい。テレビニュースででも流れたのでしょうか。

シラタマホシクサをアップで見ると、ふわふわして、こういう和菓子がありそうな感じ。
一番外側に黒くポツポツしているのは、一番外側の花が開いておしべが見えているのです。