山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ヒマワリの管状花

2017-07-23 | 植物
ヒマワリの横顔。

ヒマワリは真ん中の丸い部分が大きいのが最大の特徴であり魅力だろう。
つまり、管状花の集団。
周りの黄色い「花びら」の部分は、舌状花という。花びら1枚が1つの花だから、これも舌状花の集団である。
キク科の花はこういう二段構えの構造になっているものが多い。

横顔を見ると、管状花は、周辺部(向かって右)が古い花で、中心部が若い花だということがよく分かる。
中心部は、蕊(しべ)の先端の黄色いところがまだ開いてなくて、その周りに開いた花があり、黄色い部分は目だたないけど花粉を出しているところがあり、その外側ではすっかり花としての成熟期を終えて(つまりしおれて)、実を結ぼうとしている様子がみえる。

キク科の花はおしべとめしべが合体したような形になっていて、というか、一つの棒(しべ)をおしべとめしべで共有している感じになっているので、めしべだと思っていたら花粉が出ているみたいな状況になってしまう。
けれど、多分、めしべとおしべの成熟期をずらして、自家受粉しないようにしている。種によって違うけど、そういう植物はキク科に限らず、普通に多い。ヒマワリもきっとそうなんだと思う。

それにしてもたくさんの花を持っているヒマワリ。
だからこの部分にぎっしり種ができるんですね。
その種を食べたりもできる。

正面から見ると

実に見事に花が並んでいます。

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キク科の花と落花生畑とため池のことなど

2017-07-22 | 植物
キク科の花の管状花について書こうと思ったけど
百日草については研究不足だということが分かり
次回以降に見送ることにした。

百日草がとても好きです。
百日草は、種を蒔いた年はきれいだけど、翌年からのこぼれ種のは色も形もさえなくなります。
F1種なんでしょう。
色はくすんだマゼンダ色に統一される傾向です。
原種を見てみたい。

家の裏の方には、以前にはなかった落花生畑がやたら増えています。
おそらく1軒の農家さんがあちこちに植えているんだろうと思います。


このあたりは昔はなかなか水の得にくかった丘陵地で、
少し離れたところには落花生を特産とする昔からの農家があります。
ため池が多いのも水が得にくい立地だったためでしょう。

そのため池も、この1年で2つもつぶされ宅地化されました。
もっと離れたところでもつぶしていて、そこは畑にされています。

ため池の周りにはシデコブシ、サクラバハンノキ、クロミノニシゴリ、カザグルマ、ハナノキなどが生え、とてもいい感じなのですが、
田んぼをやる人もいなくなったり、そもそも用水が完備しているのだから、
不要だと思われて、今後も容赦なくつぶされていくかもしれません。

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コジュケイのカスタネット

2017-07-20 | めぐる季節と自然
よく晴れています。

朝5時に目が覚めたら、ひっそりと静かでした。
ヒグラシのうねるような大演奏会がすでに終わった後のようでした。

7時になるとケッケッケッケッケッケッと規則的な鋭いカスタネットのような音が
絶え間なく続きます。
コジュケイの地鳴きです。
静かにしてほしいと思いますが、車やバイクの音よりはましだろうと思います。

コジュケイは複数いるはずですが、幸いなことに、鳴き声を立てるのは1羽だけです。
鳴く担当者が決まっているのでしょうか。

コジュケイはもうずっと前から住みついていて、家族で暮らしているのですが、増えすぎてうちの周りがコジュケイだらけになるということはなぜかありません。
大体同じ個体数を維持しているようです。
やかましい鳥ですが、それなりに天敵がいるのでしょう。

昨日1羽、道を横切るのをみかけました。あまり逃げません。
単独で見るのは珍しいことです。今の時期は単独になるのでしょうか。


昨日久しぶりに家の裏の方に歩いていったら
新しい家が数軒立っていました。
リニアが来るせいなのか、どんどん家は増えています。
山を望む風景の中に硬質の建物が混じるのはあまり好きではありませんが
そんなことは私がとやかく言う立場ではないでしょう。

ひまわり畑が今年もできていて、満開でした。
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さわやかな朝のままでいてほしい

2017-07-19 | めぐる季節と自然
朝からきれいに晴れています。

夜中、寝ていたら、部屋に熱気がこもって暑くて仕方なかったので
窓を開けたら
未明には冷えてきました。

朝、ひんやりしたさわやかな風が窓から入り
窓の外では隣の森の緑の木々が揺れ
ホトトギスとイカルとヒヨドリが鳴いていました。

ホトトギスは朝7時頃、イカルはそれに少し遅れて鳴き始めます。

こんないい環境にいられるのは幸運なことです。

今日は暑くなるということです。
朝のさわやかさが一日中続くなら夏もいいのですが。
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酷暑に向かう

2017-07-18 | めぐる季節と自然
朝からカンカン照りでした。
いやです。
アブラゼミが遠くでジージー鳴きます。
今朝はホトトギスを聞きませんでした。

今は少し日がかげっていますが。
ずっと梅雨でいてほしいと思います。

昨日退治した里芋の黒い虫が
復活してまた里芋についていたらどうしようという恐怖に怯えていました。
今朝、恐る恐る見にいったところ、大丈夫でした。
私もどうかしています。

本当に虫が嫌いで、日中それらしきものと遭遇すると
夢に出てきて襲われたりします。
昨晩は夢には出てこなかったけれど、目が覚めている間じゅう思い出しているのだから、もっと悪いかもしれません。

今年はメヒシバの出穂をまだ見ません。
遅いんじゃないでしょうか。通常ならそろそろ秋の虫が鳴き始めてもおかしくないのですが。

いつの間にか7月も半分以上が終わってしまいました。
恐ろしいことです。
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梅雨前線の迷い

2017-07-17 | めぐる季節と自然
どんよりした感じです。一雨来るかもしれません。

昨日も、朝きれいに晴れていたかと思ったら
突然大粒の雨。

梅雨前線が、立ち去ろうかどうか迷っているみたいです。
何か忘れ物探しているかのように。

畑の草をざっくり取り終わったので
ホッとしました。
ナスもオクラも採れ始めました。

ナスとオクラは植えるつもりではなかったのだけど
近所の人が苗をくれたので、仕方なく? 植えました。

ナスは前に作ったとき、実がカチカチになったり
カメムシか何かにかじられたり、
皮が茶色く固くなったりして
難しいという印象しかなかったのだけど
今年はきれいなのができています。
運が良ければできることもあるんだと知りました。

里芋に恐怖の虫がついて
4匹退治。おぞましい。


今年は結構いろいろなものが作ってあります。
畑も庭も、隅から隅まできれいにできたら
どんなに気分がいいだろうと思うけど
そういう日は永久に来ないと思います。


毎日午前中はまだまだホトトギスがけたたましくないています。
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梅雨明け

2017-07-15 | めぐる季節と自然
朝からすごい青空です。
梅雨明けしたんだと思います。
今後も連日雨は降らなさそう。

昨日は目が覚めたらしとしとした雨が降っていて
ほっとしたけど。

これから暑くなると思うとうんざりします。

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7月はグラジオラス

2017-07-13 | 山里
急に強い日差しが出たり、そうかと思うとかき曇ったり、降ったり。
洗濯ものを干そうか、窓を開けておこうか、迷う日々です。

畑でミニトマトが採れ始め
グラジオラスが今年も咲きました。

昨年掘り上げないで、放置してあったので
今年はあまりいい花が咲かないかと思ったら、
今年も見事に咲いています。
草丈が150㎝ぐらいあります。
こんな大きなのはあまり見たことがありません。
大和農園おそるべし。

白と紫があるのですが、紫の方が2週間ぐらい遅れて咲き始めます。
これから紫が咲くところです。

白の方は今年少しピンクがかってきました。

グラジオラスは本当に豪華で華やかで大好きな花です。
花びらの質感と、波打つ感じがとてもいいのです。

7月はどこの畑でもグラジオラスが咲いています。
この時期の山里の風景がとても好きです。
雨に濡れて風景の色が濃くなり、緑がとてもきれいに見えます。

庭のチガヤを取りたいです、ほんと。
でも取れる日が来るのだろうか。
やることばかりです。
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晴れ続き

2017-07-11 | めぐる季節と自然
昨晩は梅雨時とは思えないほどくっきりと月が出ていた。
山の端に見えたり隠れたりする月を見ながら山道をドライブして帰ってきた。

今日は朝からまたきれいな晴れ。梅雨が明けたんじゃないかと思うほど。
シーツなど洗いまくって干す。

朝、ホトトギスが啼き始めるとなぜかウグイスが返事をする。さえずりじゃなくて地啼きっぽい声なんだけど、本来のウグイスの警戒音とも違う声で、ホトトギスの別個体なのかと間違えてしまうほど。
ウグイスがほととぎすの真似をしているんだろうか。

それからイカルもさえずり始め。

いろいろなところを訪れ、泊まっているけど、
自宅の中津川の朝が一番賑やかだ。
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ジャム瓶の不思議

2017-07-09 | たべもの・台所

今年もマーマレードを作りました。でもまだ夏みかんが余っています。
急がなきゃ。

前にも書いたけど、ジャムやマーマレードって、瓶に詰めるのが醍醐味で、
ぴかぴかのガラス瓶に入っている色のきれいなジャムを見たときに満足感のために
みんな作ってるんだろうなと思う。


煮沸消毒した瓶に詰めておくと、本当に長持ちして、5年前に作ったものも、冷蔵庫に入れてなくても問題なく食べられます。ただし暗いところに置くのが大事です。

で、うちには大量のマーマレードがまだ食べられずに残っています。
問題ないとはいっても、古いので人にはあげません。
なのにまた作っています。
夏みかんの皮を捨てることができません。もったいなくて。
マーマレードを作るために使う砂糖代とどっちがもったいないんだ?
とふと考えますが突き詰めません。
梅と同じ問題ですね。

こうなったらミツバチ飼ってはちみつ生産した方がいいんでしょうね。
今後の検討課題です。


話を戻しますと、保存してあるマーマレードの瓶のふたが、どれも開かないのです。
作ったとき、ふたをきゅっと閉めると、やがてふたが凹んできて密閉されるのですが、作ったばかり(1年以内とか)のときは力を入れれば開くのです。
それが、数年経ったものはどうやっても飽きません。
稀勢の里でも開けられないと思います。開く前に握力で瓶が割れると思います。

つまり、日々じわりじわりと、ふたが閉まっていっているということだと思うのです。


マーマレードは、瓶に入れてからもう一度鍋に入れて煮沸し、ぐらぐらしてからふたをして完了です。
それで、今年作ったものは、ふたをほんとうにゆるくしておいたのです。
わずか15分ぐらいでふたは凹んできました。



結論として言いたいことは、瓶に詰めたあと、ふたをキュッと閉める必要はない。むしろキュッと閉めない方がいいということです。

以上。
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チガヤの根は地球の裏側にまで

2017-07-08 | 植物

6日前に刈ったチガヤが、もう25㎝ぐらい伸びています。
1日4㎝ぐらい伸びるってことらしい。
24時間伸びているとして、1時間に1.7mm伸びることになる。
庭や畑にチガヤが生えないようにするにはどうしたらいいでしょう。

よく、スギナの根は地球の裏側まで伸びているというけど、
それを言うならチガヤでしょう、と思う。
チガヤは東南アジアにたくさんあって、屋根材になっている。
ウィキペディアによれば、アフリカやオーストラリアにもあるらしい。
ブラジルにはないようだから、地球の中心を通っているとは言い難いけど、オーストラリアまで行っていますからね。裏側まで伸びているんでしょう。

それぐらい根絶が難しい。
チガヤを抜いていると、自分の無力さの前にうなだれるばかりです。

もっとも、庭や畑に生えていさえしなければ、むしろ好ましい草です。
特に今の時期、一斉に穂を銀色になびかせているさまは、きれいです。
セイタカアワダチソウやヒメムカシヨモギやヒメジョオンが生い茂るよりはずっといい。
昔はもっとそういう草原があったんだろうと思うけど、
今はせいぜい道端か河原です。


昨日からやっとヒグラシが鳴き始めました。
もっとも2晩家を空けていたので、実際は3日前からかもしれない。
いずれにしても、例年より15日ぐらい遅いのです。

クーラーも稼働しています。

毎日ホトトギスがやかましく啼きます。
ホトトギスを聞くと、中津川に帰ってきたなーという気がします。

 

*写真/オオデマリ(園芸種)  チガヤではありません。

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梅の種

2017-07-03 | 植物利用
昨日、南高梅の砂糖漬けに出ている泡が心配で
シロップを加熱して漬けなおしました。

今日見たら、昨日よりもっとあやしい泡が出ています
また何とかしなければなりません。

砂糖漬けは3つあり、一番不安だったのが一番順調。
自宅で採れた梅をガラス瓶に入れたものです。
残りの2つはホーローで、それなりに細心の注意をしているんだけど
あまり調子がよくありません。
やっぱりガラス瓶の方がいいんでしょうか。
遮光性はないけど、瓶に厚みがあるので、断熱性が高いせいでしょうか。
梅の砂糖漬けの秘訣を習得したいものです。

連日梅に時間を取られます。
昨年の梅酒に漬かっていた梅もジャムにしました。
梅を取り出さないと瓶が空かなかったもので。
梅ジャムっていうのは、種を取り出すのがすごく難しい。
今回はザルで裏ごししながら種を取り出す方法を試したけれど
面倒なことに変わりはなかった。

隣の家の奥さんも、種を出すのが大変と言っていたので
この悩みはきっと多くの人が持っているはず。
いい方法ないんだろうか。

長野県の姉さまたちに聞いたら、生の梅でジャムを作る場合は
ミキサーにかけるとのこと。
中の種まで削れてくる手前で止めるのだそう。
そんなにうまくできるのか半信半疑だけど、できるらしい。

けれどその方法は、漬けた梅には使えない。

というか、いっそ漬けるときに、生のうちから種を取っておけばいいのかも。
そのために梅割り機ってあるのか……と今気づく。


というわけで、
そんなに梅にかけている時間はないはずなんだけど、
乗りかかった舟なので仕方がない。
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梅の砂糖漬けの心配

2017-07-01 | 植物利用
今日も雨模様です。
雨の音で目覚めるのが好きです。
朝、雨が降っているとほっとします。

梅ジュースはガラス瓶で漬けるものだと信じていたけど
今年、瓶が足りなかったので、ホーロー容器で漬けてみました。
で、瓶よりもその方がずっと使いやすいことに気付いた。

梅ジュース(砂糖漬け)は梅酒と違って砂糖だけで水をあげさせないといけないので
漬けてから何度も瓶をゆすったりひっくり返したりしてやきもきしなければならない。
瓶をゆするのは結構重くて大変だし、氷砂糖と梅が思うように移動しなくてもどかしい。
ホーロー容器ならお箸で梅をひっくり返したりかきまぜたり、自由自在です。容器を持ち上げる必要もありません。それに遮光されているのもいいと思います。

というわけで家の中に容器を置いてやっているんだけど
泡が立ってきました。
片方のは少しアルコールが入れてあるのに、泡が立っています。

泡が立つというのはよく聞く話ですが、そうなるとだめなんでしょうか。
心配です。

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