マーマレードをおかずにご飯を食べる我が父は
もしかすると芸術家なのだろうか……
1日家を空けて帰ってくると、ミニトマトが、採ってくれ採ってくれと
うるさいほどなっている。
はいはい、今採りますよとザルを持って行って採るのだけど
意外にそうは食べません。
自分で育てたトマトより、産直で売っているどこかのおばあさんが作ったトマトのほうがおいしそうに見えるし、事実、おいしいと思う。
家庭菜園をやり始めたばかりの人が、
「自分で育てた野菜がこんなにおいしいなんて!」とよく
園芸雑誌や田舎志向雑誌でナナメの方向に視線をやりながら語っているけど
そういう人ってエライなぁ……
私は、「やっぱりベテラン(またはプロ)の作ったのはおいしい……」と思ってしまう。
今年はテントウムシダマシの被害がひどくて
じゃがいもの葉なんか、葉が倒れるころにはほとんど見えなくなるぐらい
食べつくされていた。私のじゃがいもだけでなく、
周りの畑でもみんなひどかった。
そのテントウムシダマシが、終わったジャガイモからトマトへと移住してきた。
食べ物を求めて移動。これ、生き物の基本だろう。
人間だって昔はそういう人が結構多かったのに、「国家」とか「政府」によって
ほぼ絶滅させられてしまったのだ。
おっと脱線。
トマトにいっぱいついたテントウムシダマシをどうやって退治するか。
農家じゃないからわざわざ農薬を買って撒くほどの規模でもないし
(規模っていうか、2本しかないので(笑))
第一、農薬を振りかけたら、テントウムシダマシの天敵になるかもしれない虫まで
殺してしまうことになる。
まあ、今のところ天敵になる能力の一応ありそうなものはクモなのだけど、小さいクモしかいなくて、彼らがテントウムシダマシをつかまえているところは見たことがない。
小さなカエルもピョコピョコしているが、どちらかというと、テントウムシダマシに驚いて逃げていきそうな小ささである。
早くもっとたくましい生き物が来て食べてくれるといいのだけど
テントウムシダマシの天敵って何なんだろう。
カエルは甲虫を消化できるのだろうか。
で、どうやって退治するか。
堅い虫だから足で踏み潰すのは土の上では難しそうだし、
バケツに水を入れてそこに落としてみたけど
溺れ死ぬ様子はなくて、ごそごそ這い出そうとしたり
達者なものは水面から離陸してどこかへ行ってしまう。
で、マーマレードを作るとき、皮を数時間浸した後の、みかんの香りいっぱいの水、
それを見て思いついた。この中にテントウムシダマシを墜落させたら
シトロンとか何かの効果で虫は参るのではないかと。
で、やってみたところ、5分か10分で、見事、みなさん、のびてしまって、
御臨終になりました。
おそらく、シトロンというよりは、
皮の油分がテントウムシダマシを身動きできなくしたためだと思います。
かわいそうで、いやだけど、しょうがないのです。
写真/ヒヨクソウ(ゴマノハグサ科)木曽駒高原にて
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虫さんたちにはお気の毒ですが、仕方がないというか…。
以前、アリマキを放置しておいたら、スイートバジルが全滅しました。
アリマキの天敵のテントウムシさんを待ったのですが、結局来ず、アリマキたちを殺害する気持ちもなく、結局植物が一番気の毒だったという話です。
もちろん、人間の口には1枚も入りませんでした。(笑)
天敵は来てほしいときに来ず、普段どうってことのないときに、たくさん見かけるんですよね。
少なくとも、虫たちは目が痛いと思います。
テントウムシって、連れてきても全然働かないでどこかへ行ってしまいます。どうしてなんでしょうね。