山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

一年が終わる

2011-12-31 | めぐる季節と自然
昨日はヒガラの群れが庭のモミジに来ていました。

昨日もまたあたたかく気持ちのいい一日。
そんな日は外で庭仕事でもしたいところですが
いろいろ残ってしまった仕事をこなすため家の中。

やろうと思うことの半分もできないうちに一日が暮れていきます。
来年は1日30時間ぐらいあるといいなぁ
少なくとももう少し写真を撮らないといけません。

最近はすっかり日が長くなってきて
夕方がずいぶん明るいのです。
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フクロウ到来

2011-12-30 | めぐる季節と自然
昨晩、真夜中に
キキキキキーともギャギャギャギャギャーとも
ブブブブブーともいうような
聞いたことのない生き物の叫び声が、寝ている部屋のすぐ横を
通っていった
と思ったら、上のほうで、フクロウの声に変わった。
ホウ、ホ、ホウ、ホウー
と、隣の林で鳴いていた。

昨年あたりかたたまにフクロウの声を聞くようになり
今年はすっかり近くに棲みついたようで
夏から秋にかけては毎晩のように鳴いていた。

でもこんなに近くで聞くのは初めてだし
それも久しぶり。
もういなくなってしまったかと思っていたけど
どこかにひそんでいたのだろうか。


フクロウの声のするところで暮らすのが夢だったけれど
念願かないました。
やわらかいあったかい声はいいものです。
でも肉食で獰猛なんですよね。
ギャギャギャと騒いでいたのはフクロウの獲物だったんだろうか……?

でも、フクロウは
新しい年を迎えるというときに、幸先いい感じ。
福が来ると信じよう。
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木曽のトンネル、中津川のリニアと市長選

2011-12-29 | 山里
久しぶりにあたたかい一日。

昨日は木曽谷と伊那谷の間にある権兵衛峠の下、権兵衛トンネルの手前まで行った。

昔、権兵衛峠は塩の道の難所として有名だった。
日本列島の真ん中に屏風のように中央アルプスが立ちはだかり
そこを何とか越えていくのが権兵衛峠だった。
数年前、その屏風をドーンと突き抜ける権兵衛トンネルができて
木曽と伊那は「隣町」となってしまった。
まあ、便利になったわけ。
木曽地方にも、伊那地方にも、大きな利益があったことは
間違いないと思うし、便利になったのはよいことだと思う。

権兵衛峠の下、トンネルの入り口上に、集落がある。
空がとても狭い、こんな時期にはほんとうに、寒々したむら。
どの家にも薪がたくさん積んであって、
ここではまだまだ薪風呂がどの家でも活躍しているらしい。
山の水を集落のあちこちに細い管で引き入れて利用している。
小さくて、とても美しいところなのだけど
トンネルを通る車の音が、ひっきりなしに聞こえてきた。

便利な道が近くにできても、
これはかなり迷惑だ。
音は夜中でも容赦ない。
昔からここで、雪降る夜、星降る夜にこたつに当たりながら
静かに穏やかに暮らしてきた人にとっては、
降ってわいた災難だろう。
(ひょっとして、にぎやかになってよかったと思ってる???)

リニアの駅ができると言われている私のすんでいるところも
ひとごとではない。
正確な場所はまだ決まっていないけれど、
近くに大きな駅ができるし、近くをリニアという超特急が通る。
今さらそんな電気くい虫みたいな乗り物、社会がゆるすのだろうか、または
本当に可能なのだろうか、と思うけれど
一応は決まったということで、中津川市にも恵那市にも対応課ができて
それに向かっていろいろ動き始めている。

正直、迷惑施設。
こんなこと言ったら中津川・恵那から干されるかもしれない。
何年かかかる駅と線路の工事、
何年もさまざまな工事中が続く家のまわりの地域、
それに伴う騒音と振動と交通止めと迂回
開通後の電磁波、騒音、振動、交通渋滞、
なにより、風景の破壊。
そして、自然の破壊。
シデコブシとハナノキがどこでもかしこでも咲き乱れているこの地の
どこを掘り返すといえよう?

何のために名古屋からこの田舎に引っ込んできたんだか。
それに私は東京へはバスで行きたい!

まちを牽引する人たちは(=行政や商工系の人たち)
都市の便利さと快適さと産業と雇用と発展と豊かな自然の調和した理想的なまちが
実現するようにと、きっとがんばってくれるのだろうと思うが
私はそんなものはほしくない。
でも、私以外の人はほしいのだと思うので(多分ほしいほうが普通なので)
ほしくないというエゴイスティック人は、
自分に合った場所に移住するしかないのでしょうね。

まあ、駅の場所が決定し、工事が始まるまでのしばらくの間、
いろいろ考えてみようと思います。


年があけたら行われる中津川市長選挙
リニアの扱いあたりが争点になったら興味もわくけど
リニアを長年誘致してやっと決定した今になって反対なんてするわけないし
そもそも、定期的な市長選じゃなくて、市長リコール騒動を経て急遽行われるものだから
争点はその問題となったミックス事業やら図書館問題になるのだろう。
と思っていたら、候補者の一人、中川氏がリニアの電磁波問題のことに触れているらしい。

私は、インフルエンザもやってこないような
わりと世の中から隔たった暮らしをしていて、
ニュースはテレビとネットでしか見ていない(新聞を取っていない)から
全然実感しないけど
中津川市の巷では結構市長選のことが大騒動になっているとか。
ふーん、そうなの?って感じです。



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凍てつく木曽谷

2011-12-28 | 山里
いくつか所用があり木曽へ。
木祖村の入り口まで70キロ。名古屋の実家までも70キロだから、同じ距離だとはびっくり。木祖村ってずいぶん近いんですね。ご近所といってもいい。

木曽福島の手前、上松まではずいぶん近いイメージがあるのだけど
木曽福島を越えるとすごく遠く感じていた。

午後の一番暖かい時刻に、薮原で0℃。
これでは部屋ごと冷蔵庫(昨日記事参照)どころか
村ごと冷蔵庫ではないですか。
帰りには、午後5時過ぎ、-2℃でした。
むしろ冷凍庫です。

冷凍庫の中で活動している人間たち……
すごい!
考えただけで寒い!

実際、薮原駅から目的の場所まで5分ぐらい、歩こうと思ったのだけど、
10mぐらい行ってすぐ引き返し、すごすごと車に戻る。
あまりにも寒くて、服から出た手や顔がぴりぴりした。

この時期にこんなに寒くては、1月に入ったらどうなってしまうのでしょう。


ごあいさつしたい方はほかにも4、5人あったけれど
時刻も遅くて、十分回りきれず帰りました。

木曽はいいところ、大好きです。
なぜ好きなのか理由は分かりませんが、心ひかれます。
ああいう空の狭いところで、傾斜地がとても好きなのです。
長野県全体的に大好きです。

でも日照時間少ないと冬はほんと寒々してますね。

木祖村の道の駅で「熊の脂」買いました。肌がつるつるします。
木曽福島の道の駅では栽培きのこたくさん。
近所のスーパーで売っているのとそんなに変わらないけど、
値段が思い切り安かった。
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冷蔵庫と食料備蓄

2011-12-27 | たべもの・台所
早速ブログを見た知人からメールが来ました。

都会暮らしで冷蔵庫なしは難しいと。
そうですね、暖房がバリバリ効いているでしょうから。
そのことに反論もしないし、確かに気持ち的に難しいのだろうと思います。
毎晩帰りが遅くなるとお店にも寄れないから
何かと買いだめする必要もあるでしょう。

でもある意味、都会のほうがずっとやりやすい部分もあります。
マンションの下や隣にコンビニでもあろうものなら、
大きな冷蔵庫を抱えて暮らしているのと同じ。
それにスーパーなんかも近ければ、まめに食料を買いに行けるので
食品を自宅に保存しておく必要がありません。
(そういえば、都会のほんとの真ん中にはスーパーって見かけませんね 六本木とかに住んでる人どうしているんだろう)

冷たくなければ困る食品って
はっきり言わせてもらうと、ビール?
あとは、アイスクリームとか……
私はお酒もほぼやめたし、乳製品もやめたので
どちらも関係なくなりました。
冷たいものは全般的に私の頭痛には悪いらしい。

昔から江戸の庶民は家も小さくて持ち物がすごく少なかったらしい。
それに比べると山里の人たちは、蔵や納屋なんかに
生産した食料を1年分とか半年分とか、時には飢饉のとき用にもっと余分に
備蓄していた。
江戸の人は容易に買いに行くことができたのでしょう。おかずとかも買っていたらしい(とある雑誌に書いてあった)。持たないで暮らせた人たちです。

山村で食料をいかに保存できるかというのは
それが生死を分けたわけだから
非常に重要なポイントです。
今は山里のおばあちゃんたちは、冷凍庫が大事な友達になっています。

災害時のために乾パンを買うとか、水を入れると炊けるパックのご飯を備蓄するとか言っているけど、本来米そのものが保存食(乾物)なのであって、米と水と燃料があれば何とかなるわけである(梅干かせめて塩があるともっとよい)。
都市では水も燃料も断たれてしまうから問題になるのであって
田舎では水をどう確保するかだけ心配しておけば(多くの場合近くのどこかに清水や湧き水があるが、地震の際、水みちが変わるということもあるだろうから、井戸を含めて何箇所か調べておく必要がある)
わざわざインスタントラーメンを買っておく必要もないはず。
焚き物はなんとかなるし、焚き火をする場所もふんだんにある。
うちのような田舎町で、災害時用のアルファ米を大量に買い込んで備蓄したり、それを使って防災の炊き出し訓練をしているのは、はなはだ情けないし、なんだか間違ってないか?


寒さがちょっと緩んだけれど
夜、名古屋から家に帰ってきたら、やはりとても寒かった。
雪はあちこちにまだ残っています。


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ぼちぼちと……

2011-12-26 | なんとなく報告
あっという間に10カ月が過ぎ……
長い間ブログを休んでおりまして、ときどきのぞいてくれていた方々、すみません。
私自身が楽しみにしているほかののブログ(ほとんど猫ブログ)が更新されてなかったりすると、やはりちょっとガッカリですから、このブログもたまには書かねばと思っているんですが。
全然書いていないのに、訪れてくれる人が日々たくさんいることには
驚いています。

長期にわたって更新していなかったのは、
東日本の地震でショックを受けたからとか
重い病気にかかっていたからとか、
家族が天国へ旅立ち落ち込んでいたからとか、
ビンボーで電気と通信を断たれていたからとか、
というわけでは全然なくて、
ただ、なんとなく……
つまり、サボっていたわけです。

書きたいネタは日々いろいろあったのですが
全部流れていってしまいました。
写真をほとんど撮っていないせいもあります。

さて、どうでもいい方にはどうでもいい言い訳はこれぐらいにして

とはいっても今日は軽く、ウォーミングアップということで。


今日の夕暮れは、薄く赤く染まった空に、暮れ行く藍色の空、
そして白と灰色に暮れなずむ雪の屋根……
凍りつく冬の、私のかなり好きな光景。
24日の早朝はマイナス6度まで下がり、夜から雪。
クリスマスの頃は、比較的雪が降りやすいようです。
昨日は一日雪で降り積もりました。

ちなみに今年の初積雪は18日の日曜日の朝。


ほぼ一年、ほぼ何もしないでいる間
なんとなくではありますが、自分の中でのたな卸し的なことが徐々に進行したのも事実。
生活の中の「手作り度」がやや上がり、
夏の終わりに電子レンジを捨て
先日ついに冷蔵庫を止めました。さすがに冷蔵庫を捨てに行ってはいないのですが。

電子レンジと冷蔵庫を捨てたのは、日本のために節電しようという高邁な精神のためではなく、
まずは、電子レンジで加熱した食品への不安。
そして、冷蔵庫を使うことによって、食べ物に対する大切な何かを失っていると思うから。
食べ物を買いだめしてとにかく冷蔵庫に入れておけば何とかなるさ、という、神経の粗雑さが発生すること。食べ物一つ一つへの気配りが欠けてくること。

忙しい会社勤め生活では、そんな悠長なことは言っていられないというのもよく分かります。実際バブル時代には本当に忙しく苦しい生活をしていて、ごみの分別すら大きな負担だったことを忘れることはできません。

そしてもちろん今は冬だから、冷蔵庫を使わないことは実に簡単です。
家の中の暖房してない部屋、名づけて「部屋ごと冷蔵庫」に入れておけばいいのですから。暖かい日でなければ、10度以上には上がりません。
真夏に冷蔵庫なしをやろうと思ったら、もっと山間の、清水を屋敷に引き込めるようなところで暮らしたほうがいい。壁と屋根の厚い蔵をつくり、流れる水で食べ物を冷やすのです。

それでも生の肉や魚は何日も保存できないので、買い物に行かない日は干物だの乾物だの(やや同じであるが)を利用し、生野菜も残ったら、鮮度を保つというより、干して保存するようにしています。日本伝統の食品保存の知恵を見直していきたいと思っています。


うちの電子レンジには、オーブントースター機能もついていたので
トースターも一緒になくなってしまった。
でもパンは網でガス火で焼けばいいのです。
それに慣れると、なぜオーブントースターなどというものがあるのか
不思議に思えてくる。
あると無駄だという意味ではなく、パン専用の焼く道具を考えた人はすごいなと。
日本人は食事はお米メインで、炊飯器を持っているのに、トースターまで持っているとは贅沢ではないか??
そういう私、実は、パン焼き器(ホームベーカリー)使ってたりするんですが、ははは。


うちでは夜はなるべく暗くして過ごすようにしているので(そのほうが心地よい)
照明に使う電気はそれほど多くない。
我が家で主に電気をくっているのは、やはり、テレビ(DVDデッキ含む)とパソコンやプリンター、あとは洗濯機だろうと思います。夏はエアコンが入ります。
正直、我が家のテレビ・DVDは、自慢できるほど稼動してます(笑)が、
日本の電気使用量は、全体的に、まだまだ減らせるんではないでしょうか。

ひとまず、今日はこれぐらいで。
Comments (2)
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