28日の打ち合わせは、名古屋、丸の内の能楽堂の桜の下でお昼御飯を食べながら。
これで今年のお花見はまず1回。最高でした。ほかの桜はまだ咲いてないけど、ここだけ早く、カメラを持った人がたくさんいました。
その後、妙に花粉症がひどく頭痛がすると思ったら風邪ひいてました。お花見と称し会社勤めの友人の目の前で自分一人だけちっちゃい缶○○○○○飲んだバチが当たったものと思われます。
28日の打ち合わせは、名古屋、丸の内の能楽堂の桜の下でお昼御飯を食べながら。
これで今年のお花見はまず1回。最高でした。ほかの桜はまだ咲いてないけど、ここだけ早く、カメラを持った人がたくさんいました。
その後、妙に花粉症がひどく頭痛がすると思ったら風邪ひいてました。お花見と称し会社勤めの友人の目の前で自分一人だけちっちゃい缶○○○○○飲んだバチが当たったものと思われます。
シデコブシが咲きそろい始めた。あちこちで3~5分咲き。まだまだ寒いけれど。水仙やタンポポも咲いている。昨日から風邪で寝ていたら、その間にぐんぐん春が進んでいる。
25日の足助新盛裏山塾では、野草を料理した。カンゾウの酢味噌和え、蕗味噌、ノビルといった定番はもちろんおいしかったが、ハコベのバター炒め、クローバー(コメツブツメクサの類)のバター炒めなどもよかった。講師の篠原さん伝授のタンポポの根のきんぴらや、アザミ寒天も作った。中でもすごくおいしくて評判だったのは、私が提案したレシピの写真のもの(自画自賛!)。カラスノエンドウをゆでてから醤油と花かつおで和え(ここまでは普通のおひたし)、オリーブオイルをたらして上に刻み海苔をふりかけたものです。海苔+かつおの組み合わせが食べられる日本はすばらしい。
恵那、中津川では、シデコブシが咲き始めました。ソメイヨシノも早いところでちらほらです。3月から寒さがずっと続いていましたが、咲き始めはいつもよりかなり早いようです。
25日の裏山塾講座は、田畑の畦などに生えている「雑草」を食べるもの。4人ぐらいの班毎にオリジナル料理を作ってもらいました。
台所に立ったこともないという男性も、大活躍でした。
とりあえず食べられそうな草を撮ってきて、講師の篠原さんと私が「鑑定」した後、料理にかかります。野草を洗って種類別に分け、「どんな料理を作ろうかなー」と先生のアドバイスを受けながら考えます。
3月17日に愛知海上の森センター(元愛知万博瀬戸会場)で講座、その足で恵那に行き3月18日まで夕立山森林塾4期の講座、19日から四国でお勉強をして、フェリーで海を渡って九州熊本「愛林館」の石積み教室に参加してきた。昨日の夕方は愛林館近くにお住まいの地元学の提唱者吉本哲郎さんに会いに行き、茶畑の刈り込みを手伝いハチにさされて顔が腫れながらもついでにお宅で夕食をいただき、愛林館に戻って石積み打ち上げを兼ねた焼酎飲み放題。充実した旅であった。
移動が多いおかげでゆっくり休養できた。携帯の充電器を18日の講座場所においてきてしまって持っていけなかったのはこたえた。明日は足助の裏山塾で雑草を食べる薬膳講座。それが終わるとちょっと一息つきながらもすばやく原稿書きの大物2本に聞き書き打ち合わせなど大丈夫なのか??? 仕事に追われる生活を何とか改め本来やるべきことにまい進したい2007年度である。がその本来やるべきことだと思うことが多くありすぎるのだから一体どうしたらいいのか。いろいろなことが中途半端で遅々として進まないことに苛立ちを覚える。
それにしても数日とにかく寒かった。18日はこの冬一番といってもよく、夜家に帰ってきてからも寒くて震えていた。四国でも寒く、21日には松山でお花見ができるかと思ってたら全く違った。熊本はさすがに暖かく、というより日中は暑く、野草も水仙も咲き乱れ春らんまんだった。ソメイヨシノは水俣でちらほら。
山すそのあちこちにあるハナノキが赤く色づき始めた。
春先の木々の色づきは、紅葉の始まりとはことなり、何もないところにほのかに色が浮かび上がってくるかのようである。マンサクの黄色以外に何も色らしい色のない春の林に、見事な赤色が浮かび上がる様子を、昔の人は春の徴としてさぞかし愛でただろう。
昨日は「街の植物観察」今年度最後の日。ここ数日、この冬一番のような寒さが続いているが、丁寧に草木を見ていけば、すっかり春になっている。タネツケバナ、ナズナも開花、オニノゲシやオニタビラコもしっかり黄色い花を開いていた。シナサワグルミも芽吹き雄花を垂らしていた。NHKビルの裏の公園にハナノキがあるのに気が付いた。すっかり満開で、しかもめずらしいことに雌花だった。石垣には、カキドオシ、ミドリハコベ、オランダミミナグサなども。
来月にはすっかり様相が変わっていることだろうう。
昨年末にわが山里文化研究所と坂折棚田保存会とで石積み塾を行った恵那市の坂折棚田が農水省の「美の里づくりコンクール」で特別賞をいただき、入賞の5団体の中に入ったと今日聞いた。石積み塾が評価されたとのこと。棚田の人たちは喜んでいた。よかった。今年もがんばらなきゃ。
今日は坂折棚田保存会の役員会でした。私も会員だが、別件で打ち合わせに参加した。
日本の森林と田んぼと美しい風景をつくっているのは、そこに暮らす人々、すなわち山里の人々である。この美しい風景を作るためには、山里に人が住まなければならない。そのためには、山里での暮らしが成り立つようにしなければならない。
山里を訪れ「わぁ~いい景色だわ」パチリ、と写真を撮る時、その写真を撮らせてくれたのはその風景を作った人なんだということに、私たちは気づかなければならない。どんなに写真の腕がよくても、美しい風景を作る人がいなければ美しい写真は撮れないのである。
今、山里、地方の小さな市は財政難にあえいでいる。恵那市の予算は一般会計で280億円ほど、しかし税収は70億なのである。市は無駄遣いを減らそうと必死である。否、無駄遣いといっては語弊があろう。あってしかるべきものも買えないということに、行政担当者は涙を飲み、住民に謝っている。本当に必死で予算を削っているのである。「夕張市」という言葉を枕の横に置いて眠れない夜をすごしているような感じである。このままだとわが町も夕張市のようになる、住民を路頭に迷わせてはならないと。行政はけっしてけちけちして物を買わないわけではない。子どもにノートを買ってといわれて買ってやれない親の心なのである。いろいろ裏はあるのかもしれないが、そんな必死の姿に私は一緒に泣きたくなる。(でも泣かないで石積み塾をやりましょう)
しかしながら、中津川市でいまだトイレが水洗でない小学校があるのに巨大な公式野球場が建設されているのを見ると、泣いて損した、という気持ちになることもかなしいかな事実。教育委員会と都市計画担当課は断絶してるってことか。
数日前に十和田湖についてヒメマスなどの貴重な生物がいると書いたが、よく考えてみるとヒメマスが十和田湖にとって貴重な生物なのかどうかは未確認である。ただ、昔より著しく減っているということだった。
ヒメマス漁師が言っていたのは、ハマクサや、「マツの形の水草」が減り、アカハラがいなくなり、イバラトゲウオもいなくなったということだった。
もともと十和田湖には長い間魚がいなかったのである。そこへ苦労してヒメマスを導入した人がおり、その人のお孫さんは今は60歳を超えているがお元気で、私は賑山亭というホテルでお目にかかった。酸いも甘いもかみ分けた、という感じのものわかりのよさそうなおじさんだった。
魚を導入することと、白鳥が飛来することとをどう捉えるべきかよく分からない。魚を導入する前の十和田湖はどんなふうだったのだろう。
何にせよ、いろいろなことが、極端に早かったり量が多かったりすることが、今の時代の病気なのだと思う。
とてつもないスピードでヒトが大発生したり、とてつもないスピードで化石資源を使いつくしたり、とてつもない量のエネルギーを消費したり、とんでもないスピードで地球の裏側に行ったり。
だから、白鳥に食パンの大きな塊を大量に与えることはよくないのである。(結局そういうオチしかないのか……)おかげで白鳥はひっきりなしにパンを食べていた。今に糖尿病になる。
大体日本の市販の一般的な食パンには界面活性剤といういわば石鹸が大量に入っているのだから、人間が食べることもよくないのである。もうすぐ十和田湖は泡だらけになるかもしれない。
……というか、今日はこけしづくりの話題でした。
写真は、こけしづくりの作業場。ミズキ、イタヤ、サクラ、エンジュ、ケヤキなどの木材があります。私がエンジュを言い当てたら、ご主人がほめてくれた。それぐらい分かりますよ~(私を誰だと思ってるの?なんちゃって誰でもありません)。アイヌの木彫りで有名な木。でもイヌエンジュですよね。
十和田湖の「乙女の像」(高村光太郎作)の奥にある十和田神社にはすばらしい木彫りがあった。神社の社にはよくハスの花などが軒下に彫られている。ここでは、正面から左右、裏までぐるりと「木で彫った絵」があったのだ。その絵が、型にはまらず自由で生き生きとして見ていて面白い。神社によってはときどき「有名なだれそれ」が彫ったもの、ということで重文になっているものがあるが、見ても「ふ~~ん、誰それ?」てな感じで、ありがたそうな竜がギョロッ、ニューッと伸びていれば「ここって感心するとこかしら」と思いつつ無理やり感心してみたりする。ただそれだけである。
けれどもここのは本当に、楽しく描くように彫られているのである。花はハスや菊、撫子など。木彫りの撫子など初めて見た。鳥はキジや小鳥など。それに海の波。本当にこれを彫った人が愛しいと思うものを楽しみながら彫っているようである。モチーフは自然で、夢や憧れを感じさせる部分と、きっと日ごろ見慣れているだろうと思われる手に届くような身近なものとがある。両側には鶴と一緒のおじいさんと、亀と一緒のおばあさんが!なんとめでたいことでしょう。また、中を空洞に彫りぬいた鞠が飛び出して飾られていたりして、超立体的である。この木彫りはまさに欄間であった。
この木彫りって、一種の絵なんだ、と瞬間、合点した。せっかく作る祠なので立派なものにしたい、でも絵を描いても顔料がすぐとれて消えてしまうし、それに顔料も高いし。じゃあ彫っちゃおう、ということである(想像)。
湖のほとりに住むこけしづくりのおじいさんに聞いたところ、この神社は八戸の人達が建てたもので、木彫りはやはり欄間屋さんが作ったとのこと。
私がその欄間木彫りにひどく感心したことを話すと、誰も注目していないものだということだった。
岐阜県では旧美並村などに欄間づくりで有名な地域がある。そこの人たちも神社のお仕事をしていたのだろうか。
子どもの頃、親に「見なさい、あの欄間を。欄間というのはとても高いんだよ」といわれていたので、欄間とは金持ち度をひけらかすためにあるものであり、楽しんで鑑賞するためにあるものだとは思ってなかったのである。
昨日、愛知県の渥美半島にある泉福寺に行ってきた。文化センターの講座の仕事で。
泉福寺の寺叢林は、愛知県でも有数の照葉樹林の見られる場所である。高木層はほとんどがシイ、それにヤマモモが混じる。
その下で、イヌガシが満開だった。花が咲いていないときには目立たない木なのだが、咲いている時期に見てそこらじゅうにイヌガシがあるのが分かった。珍しい赤い花であるから、もっとハナノキなみにもてはやされてもいいのではないかと思う。
そんなにたくさんあるのだが、知り合いのあちこちの山を歩き回っている植物の先生が、イヌガシを見たことがないのだという。そんなに珍しいとは思わなかった。
こんなに花に特徴があるのだから、イヌガシなんて名前ではなく、もっと花に由来する名前がつけられていてもよさそうなものである。また、この木はカシという名があってもカシの木ではなく、クスノキ科である。
クスノキ科にはこの木によく似たアオガシとかシロダモとかヤブニッケイというのがあって困ってしまう。イヌガシの名前は、ハナダモとかハナニッケイにしたらどうだろう。
今日はそれ以外に、そそとした風情でヤブツバキがたくさん咲いていた。日なたにある植栽された椿は見事にいっぱい花をつけてそれなりにきれいだが、半日陰にひっそりさく椿もきれいで、参加者の皆さんは大変よろこんでくれた。
昨日から今日にかけ花粉症で目がひどい。渥美半島から帰ってきたら20時半。それから編集の仕事をしていたらこんな時間になってしまった。よく働いた。目とのたたかいで大変だった。十和田湖から帰って数日呆然としていたツケが回ってきて今週末まで大変忙しいのである。
昨日から今日にかけ、雪が舞った。やっぱりこんな日が冬のうちに数回ないと、納得できない。
十和田湖冬物語では飲食店がたくさん入っている大きなテントがある。寒いのでみんなこの中に集まり、メイン会場のよう。きりたんぽだとか、比内地鶏のお味噌汁だとか、誘惑が多い場所である。
先日も書いたように、ここでなければできない、という要素はほとんどなく、どこでやっても同じである。このイベントは開始以来、広告代理店から出される企画は毎年同じだということで、こういうお店屋さんはやはりありがたいしイベントに無くてはならないものだろうが、この中では使っている食器がほぼすべて使い捨てであるのを見れば、時代のニーズを考えず開始当時の勢いにあぐらをかいていることがすぐ分かる。24日間にわたりこれだけ大勢の人が来れば、その量は大変なものである。きりたんぽなどに使う串はほとんど割り箸で代用していた。もちろん外材のものだろう。
国立公園の中で、こんなエコじゃないイベントに何も感じない広告代理店のセンスはどうなっているんだろう。てか、毎年同じことをやっていれば楽だしもうかるし。あるいは、そこにお店を出している人が使い捨てにしたがっているということもあるかもしれない。
でも十和田湖には、自然が豊かな国立公園てこと以外アピールできるところはないんだから、どこででもやれることをやっていればそのうちお客さんに見捨てられるかもしれない。
昨日は5月のような陽気だった。この暖かさで梅もあっという間に三部咲きほどになった。夜も生暖かく、数日前まで車のフロントガラスに霜がはりついていたなんてうそのようである。
十和田湖冬物語(雪物語ではなかった)は、もう10年ぐらい続いているイベントらしい。大手の広告代理店HH堂が企画したり広報を行い、実質運営は地元のイベント会社が行っている。
十和田湖には休屋という地区がありここに旅館・ホテルが数軒かたまっていて、それ以外の湖岸は開発されず温存されているので、風景は誠に美しい。北海道では護岸されていない美しい湖がたくさんあるが、本州でこれだけきれいなまま残っているのはきっと珍しいのだと思う。十和田市街地から車で1時間半ぐらいかかり、ここだけが山の中にすっぽりととりのこされたように別世界になっている。十和田湖の水面は400メートル調度で、山奥ながら、それほど高地にあるわけでもない。
地図で見ると見落とすことのない大きな湖だが、この程度の開発しかされていないのは、やはり東京からも遠い東北にあるからなのだろうか。とにかく、魅力的な湖なのである。国立公園として環境省さんはしっかりと守ってほしいものである。
青森県の中でも十和田湖は相当寒い方の部類に入るらしい。私が行った日は暖かく穏やかな晴れの日だったのでよかったが、冬の間、吹雪の日も多いだろう。雪が極端に少ない今年でも、積雪は1メートルぐらいあった。八戸では皆無だった。
そんな冬季の2月2日から25日まで、冬物語と称してイベントをするというのは大した度胸かもしれない。旅館・ホテルにとってはこの期間が稼ぎ時で、イベントが終わると閑古鳥が鳴き、みんな出稼ぎに行ってしまうらしい。イベントではステージもありコンサートをしたりしているが、吹雪となればそれも中止だろう。HH堂の営業の賜物なのか、大型バスで団体客をどんどん都会から運び込んでくるのでもっている。
地元の若手は、山スキーで周囲の山をめぐるツアーや、雪上車とスノーシューで見下ろす展望台まで案内したりするツアーで、十和田湖ならではの企画を打ち出しているが、それ以外には湖を眺め遊覧船に乗り白鳥にパンをやりイベントで花火を見てホテルで温泉に入ってまったりくつろぐという旅となる。すなわち、イベントの企画は代理店任せで、地元ではほかにあまり観光のネタを持っていない。雪と寒さというハードルはいかにも高すぎる。もう少し何とかしてほしいといいたいがそれも酷な気がする。というより、こんな悪条件(町から遠く、人が少なく、雪が多く、寒い)で10年もこんな長期に及ぶイベントを続けていられること自体驚異的だ。でもやっぱり、代理店の持ってきた特設テントやステージ以外の、地元の工夫を入れてほしい。今のイベントでやっているのは、最初に書いた2つの企画以外は町の真ん中でもできるプログラムばかりなのだ。足りないのは地元が一体となる気持ちなのでは?あるいは若い力か。このイベントがなくなったらホテル・旅館はたちまち困窮するのだから。
それにしても、今度は5月下旬の新緑の時期に行ってみたい。ムラサキヤシオがたくさん咲くらしい。