タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

三千円の使いかた

2023年05月21日 | 読みました!見ました!

原田ひ香さんの「三千円の使いかた」(中央公論新社)を読了しました。随分前に新潟日報の書評に紹介されていたので興味をもっていたのですが(記事の何に興味をもったかは、もうまるで記憶にありません)、チェックをしながら図書館に予約を入れるのを忘れていて、「あぁそうだった」と思い出して予約を入れたら(「予約箱」から「予約」に移すってことですね)、けっこう待たされました。人気の小説みたいですね。テレビドラマにもなっていたみたいです。ボクは見ていませんけど。

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」 突然の入院、離婚、介護費…。御厨(みくりや)家の女性たちは、人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか。知識も深まる「節約」家族小説。

さらに

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説。

っていうが、ネット上で見つけたこの小説の紹介文です。6つの短編小説から成り立っていてそれぞれが独立したストーリーになっていますが、それぞれの物語はすべて繋がっていて全体としても1つの家族小説になっている…という構成が巧みでした。

「お金」を題材にした生活感溢れる物語は、ページをめくるボクらを惹きつけます。お金よりも大切なものがあると人は言うけれど、お金がないと大切なものなんて作れないわけで、だからこそ人はお金に振り回されることが多いわけですよ。それぞれのライフステージでお金について、不安に思ったり、焦ったりすることが、登場人物を通して描かれていて、ボクも「そうそう」とか「いやそこは違う」とかって思いながら読み進めました。 自分や家族、親しい人のことが描かれているような気持ちになりながら読んでいました。

第1話 三千円の使いかた
第2話 七十歳のハローワーク
第3話 目指せ、貯金一千万
第4話 費用対効果
第5話 熟年離婚の経済学
第6話 節約家の人々

元気な女性陣に比べ、男性は情けない登場人物が多いのも印象的でした。あと、奨学金問題についても考えさせられました。まぁ「売れている本」だけのことはあって、魅力的な要素をたくさん持った小説だったと思います。

コメント
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