今回はるばる四国の愛媛県、昔風に言うなら伊予国(いよのくに)に行ってきましたので、葬祭関係の一切が終了した後で、松山の居酒屋で地元の食材やお酒を楽しみました。今日はそんな話題です。
ちょっと見ると、トンカツか?メンチカツか?って感じですが、実はこれ、「じゃこ天」カツです。「じゃこ天」というのは、愛媛県南予地方の海岸部で作られる特産品および、それを使用した郷土料理のこと。地魚などのすり身を、形を整え油で揚げた魚肉練り製品です。南予地方出身の女房の好物で、勧められてボクも大好きになった逸品です。
たまに新潟県内でもスーパーで見かけたり居酒屋のメニューにあったりすることもあるけど、やっぱり本場物は違いますね。とても美味しかったです。
まずはビールで乾杯したのですが、この付け出しが美味かった!ナスの煮浸しなんですが、ナスが新潟県のものとは違うんですよ。使っているのは、新潟県でよく見る「丸ナス」や「卵形ナス」ではなく、とんでもなく長い「大長なす」なんです。これがまた美味い。
はい。焼き鳥などもいただきながら、お酒はグングン進みます。ついにビールから日本酒へ。
いただいた冷酒は、東温市の島田酒造の「小富士・超辛口」という銘柄です。普段から辛口の日本酒を飲んでいるボクとしては「超辛口」とは感じなかったけど、雑味のないすっきりした味わいで、料理にとてもよく合いました。翌日に長距離ドライブでハンドルを握るので、お酒はここまででストップ。でも四国最後の夜は、美味しい伊予国を堪能させてもらいました。
話はその2日前に溯ります。故人の通夜が行われた斎場の簡易宿泊所に止まったボクは、いつもの習慣で早朝に目が覚めました。通夜の翌朝、葬儀の行われる日の朝って、意外に時間があるんですよね。線香とローソクの灯を絶やさないことさえ気遣えば、他にやることはありません。「そうだ!伊予路を走ろう!」ってことで、早朝の「伊予路ランニング」を行いました。
あっ、左上の写真は往路に渡った明石大橋ですが、もちろんここは走っていません。斎場近くの国道56号線を往復6.5Kmほど走りました。ちょうど地元の中学校の前を遠ったので記念撮影(左下)しました。西予市立宇和中学校です。校門の前にパンジーがきれいに咲いていました。
葬儀の日の朝に1人ランニングをしながら故人を偲ぶ。こういう供養の仕方もあるんじゃないかな?…と思ったしだいです。