山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

小金沢連嶺

2012年10月28日 | さんぽ

2012年10月27日(土) 雨

小屋平→石丸峠→小金沢山→牛奥ノ雁ヶ腹摺山→黒岳→湯ノ沢峠→やまと天目山温泉

冠雪した富士山の姿を求め、小金沢連嶺を歩くことにした。前回はハマイバ丸から曲り沢峠を経由し甲斐大和駅へ下山したが、とにかく今日は湯ノ沢峠から天目山温泉へ下山だ。ここの稜線は富士山を眺めながら歩けるのがいい。

                                                 牛奥ノ雁ヶ腹摺山
甲斐大和駅を降りるとバスは2台。おまけにワゴン車が+1台。登山者を乗せて上日川峠まで季節運行しているハイキングバスが待ち受けていた。電車から降り立ったみなさん、お目当ては大菩薩の黄葉だろうか。バスは定刻には発車した。満員でも臨時便が出るので座って行けるのがいい。途中、小雨がパラついてくる。家を出るときは真っ暗で分からなかったが、今日は雲行きがおかしいようだ。


小屋平に着くと雨は本降りになってしまった。このバス停を降りたのは私一人である。早速カッパを着る。もたもたしているから濡れてしまった。笹が生い茂る登山道を登る。どこか雨宿りできる木があれば、その下で小腹を満たしたい。石丸峠へ出れば富士山が望めるのだがこの雨では諦めるしかない。



石丸峠まで行くのに5,6人の方を抜いたが、どこへ行くのだろうか。挨拶を交わして足早に休憩できそうな場所選びをする。結局、狼平を見下ろす頂きで休憩した。この先は雨も降っているので休憩する回数は少なくなる。おにぎりとリンゴを食べてお腹を満たした。



                                                 川胡桃沢ノ頭
標高を下げれば天気も良くなるだろうと先を急いだ。案の定、川胡桃沢ノ頭あたりからは空が明るくなり雨も霧雨となった。川胡桃沢ノ頭はMt.kurumisawano-atama(くるみさわのあたま)と読むらしい。この辺りは興味深い名前がたくさんある。雁ヶ腹摺山が三つもあり、破魔射場丸(ハマイバ丸)とか、お坊山とか山の名前だけでも楽しい。



                                                 鮮やか
黒岳に着けば雨は上がったようだ。展望のない黒岳山頂で休憩する。やっとゆっくり休むことができる。雨が降っていると休憩ものんびりできない。慌ただしく休憩を切り上げてしまう。あんぱんがうまい。この先は直ぐに湯ノ沢峠だ。気持ちにも余裕が生まれる。



                                                 湯ノ沢避難小屋
黒岳から白谷丸へ出ると、いっきに視界が開け南アルプスや富士山の眺望が得られるが今日は無理だ。しかし、ここへ来てやっと目の前にある山の斜面が見えてきた。紅葉の彩がいい感じである。雲が切れわずかだが青空も戻ってきた。天気が回復する兆しなのだろうか、避難小屋周辺は紅葉が見頃となっていた。



                                                 黄葉に
大蔵高丸までは行くつもりはないが、峠付近をうろうろする。紅葉した木々を探しにうろうろした。ここからは沢沿いに下るので景色は見えない。避難小屋の中を覗く。綺麗にされている。これなら泊まりたくなってしまう。おまけに電気も点くようだ。小屋の屋根を見ればちゃんと電線が引き込んであった。



水場も覗いて下り始めた。林道に出るまで沢のわきを延々と歩く。荒れた雰囲気もあるが道標もしっかりあるので安心だ。天気もすっかり回復してしまいカッパを着て歩くには暑い。



                                                 枯葉に
林道と合流するがここで一休みだ。濡れた雨具を脱ぎ、おにぎりを食べた。ここからは車道歩きとなるので気楽な下山だ。バス停のあるやまと天目山温泉までは長い。



                                                 落葉に
長い延々とした車道を歩き、やっと天目山温泉入り口に着いた。バスの時刻表を見るが側にいた方が無料シャトルバスが出ていることを教えてくれた。ありがたい。なぜなのか尋ねると、JRの駅からハイキングのイベントが開催されているからだという。しかし、良かった。下山するやいなや、無料バスに乗って駅まで帰れるとは運がいい。富士山は残念だったが歩いたことに満足した一日であった。

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