山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

中央線沿線は笹子駅から本社ヶ丸と鶴ヶ鳥屋山北尾根

2014年04月06日 | さんぽ


2014年4月5日(土) 晴れ

笹子駅→角研山→本社ヶ丸→角研山→ヤグラ→鶴ヶ鳥屋山→北尾根→笹子駅

今週は「お花見ハイキング」という事にした。場所はお酒が飲めるので電車を利用してのお出掛けだ。山は比較的簡単に済ませて、宴会時間が取れるところがいい。そう考えて笹子駅から甲斐大和駅へ下るコースを設定した。その内容は、お坊山東峰南尾根から米沢山北尾根を歩くという計画である。しかし、車窓から空を見上げれば、澄んだ青空が広がっており、急きょ、本社ヶ丸へと変更してしまう。好展望の本社ヶ丸山頂から富士山を眺めたく、目的地を変更したという事である。本社ヶ丸は大月市の秀麗富嶽十二景のひとつであり、山頂から望む富士山は美しく、印象に残る山だった。中央線の笹子駅を下車する場合、滝子山か本社ヶ丸が手っ取り早い山だ。どちらの山頂からも富士山の好展望が得られので、眺望を楽しむには好都合な山だろう。計画していたお坊山、米沢山はどちらかといえば、静かで、人も少なく、深山の雰囲気を楽しむのには良い場所だと思う。中央線沿線の桜も大月付近までなら見頃を向かえていたが、やはりまだちょっと早かったかという感じである。笹子駅を下車し、登山口への沢はまだ残雪が残っていた。


<大沢山、大洞山>
ここの山は登山口からいきなり急登になり、しばらく我慢しながら進めば尾根上の50号鉄塔下へ出る。尾根に乗ってしまえばただひたすら上を目指せばいいだけだ。そして、次の鉄塔は30号で、直ぐに黒野田林道を横切る。目の前に山道を示す道標があったが、今はそれが破損していた。あとは角研山まで一汗かきながら頑張ればいい。時々周囲の山を望みながら登れば退屈はしない。


<お坊山、米沢山>


<金峰、国師、黒金山>


<南アルプス(鳳凰三山)>


<権現山、百蔵山>


<滝子山>


<残雪が出てくる>
先行していた3名の方達は角研山から鶴ヶ鳥屋山へ向かった。本社ヶ丸はその反対方向への稜線を歩く。宝鉱山跡への道を分ければ残雪が出てきた。アイゼンが必要な状況ではないが、もう少し寒ければ装着したほうが安全な感じだ。しかし、本日はその持ち合わせがない。更に標高を上げれば山道にも多くの残雪が出てくる。


<鶴ヶ鳥屋山への稜線>


<本社ヶ丸>
運よくアイゼンも必要なく山頂へ着いた。これからどこへ向かうのか、ご飯を食べながら思案する。出来るなら車道歩きは極力避けたいという事で、地図を広げた。悩んだ結果、鶴ヶ鳥屋山の北尾根を下り、再び笹子駅まで戻るコースにした。ヤグラからの下山よりも北尾根を下る道を選んだ理由はバリエーションを歩いてみたいという気持ちからだ。しかし、はじめての尾根を下るには少々不安はあったが、最短コースを狙って笹子駅へ下りることを優先した。


<雁ヶ腹摺山、滝子山>


<大菩薩>


<甲武信、雁坂周辺の奥秩父>


<黒岳、御坂山>


<釈迦ヶ岳、南アルプス>


<三ツ峠、富士山>


<黒岳、釈迦ヶ岳>


<大沢山、大洞山>


<八丁山>
残念ながら富士山の山頂は雲に隠れ、その秀麗富嶽は終始望むことができなかった。今朝のような青空は既になく、雲の多い日となってしまっていた。本社ヶ丸の山頂でゆっくりしてれば、先日奥多摩で出会った方が登って来た。話を伺えば毎日、山歩きをしているのだという。あれから那須、角田山、丹沢と、メモ帳を見ながら話してくれた。横浜だというから乗り継ぎも大変な感じだが、お昼ごはんを山の上で食べることが日課になっているようだった。関西で15年間暮らし、今は天気のいい日に山を楽しんでいるのだという。


<御正体山>


<笹子雁ヶ腹摺山>


<黒岳、滝子山>


<三ツ峠、本社ヶ丸>


<鶴ヶ鳥屋山>
本社ヶ丸から角研山まで戻り、鶴ヶ鳥屋山への稜線を進んだ。ヤセ尾根あり、展望台ありで、ここまで変化に富んだ稜線だった。この山頂は本社ヶ丸と比べれば地味な山頂だ。展望こそはないが、広々とした静かな雰囲気がとてもいい。ここで休憩して、来た道を北尾根の降下点まで戻り、そこから一直線に笹子駅へ下る予定だ。先ほどの本社ヶ丸で出会った横浜の方が後からやって来て、一緒に北尾根を下りたいということで、下山は同行者が増える。


<三ツ峠の肩に富士山>


<滝子山>


<北尾根入口>
北尾根の入り口はだっだ広いが、赤テープで、ここが入口だとすぐ分かった。勢い良く下れる尾根だ。足元は落葉で柔らかく、クッションが良く効いている。踏み跡は薄く、テープ類も頻繁に出てくるわけでもない。途中、北東尾根を分けるが、その分岐ではそれぞれの赤テープが誘導してくれるので注意が必要だ。左の尾根を選択して下り続けた。送電線の鉄塔、28号と46号を過ぎればヤグラからの登山道も近い。





<北尾根のミツバツツジ>
北尾根の末端までは行かず、46号鉄塔の巡視路を左に降下する予定だったが、その巡視路が見つからず、更に尾根を下った。すると沢の音が聞こえはじめ、林道が近い場所まで下がってしまったことを確認する。そこから、西へトラバースしながら林道への降下点を探した。たまたまうまく登山道と合わさることができたが、やはり落ち着いて巡視路を探しておくべきだった。尾根の末端は沢へ切れ落ちた断崖だったことが想像できる。雪解け水が勢いよく流れ、その渓流の音を聞きながら下れば笹一酒造の建物を見下ろし、無事笹子駅へ到着だ。駅周辺では桜が満開に咲いていて春らしい。もう4~5分早ければ乗車可能だった上り電車を一本見送り、次の電車に乗車する。帰りは途中の居酒屋で花見ハイキングの宴がはじまり、四方山話に花が咲く。その結果、ただの酔っ払いになってしまった。まともに帰宅できず、車を呼ぶ羽目になってしまう。翌日もシャキッとせず、一日中頭の痛い二日酔いだった。

2 コメント

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良いですね (わたしの天気予報)
2015-01-29 12:04:48
笹子駅から角研山?
破線の道が2本、黒野田林道が有りますね、
以前、笹子駅から本社ヶ丸へ登って初狩駅に下る計画、、、間違って本社ヶ丸は行けず、、、
再訪したい所です。
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わたしの天気予報さんへ (あんぱん)
2015-01-30 06:01:59
コメント、ありがとうございます。
本社ヶ丸はとても展望の良い山です。お天気の良い時に登って下さい。新緑か紅葉の季節がいいと思いますが、笹子の酒屋さんが年末に毎年、新酒まつりをしているようです。これを狙ってやって来る登山者も多いようです。
ありがとうございました。
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