2014年4月5日(土) 晴れ
笹子駅→角研山→本社ヶ丸→角研山→ヤグラ→鶴ヶ鳥屋山→北尾根→笹子駅
今週は「お花見ハイキング」という事にした。場所はお酒が飲めるので電車を利用してのお出掛けだ。山は比較的簡単に済ませて、宴会時間が取れるところがいい。そう考えて笹子駅から甲斐大和駅へ下るコースを設定した。その内容は、お坊山東峰南尾根から米沢山北尾根を歩くという計画である。しかし、車窓から空を見上げれば、澄んだ青空が広がっており、急きょ、本社ヶ丸へと変更してしまう。好展望の本社ヶ丸山頂から富士山を眺めたく、目的地を変更したという事である。本社ヶ丸は大月市の秀麗富嶽十二景のひとつであり、山頂から望む富士山は美しく、印象に残る山だった。中央線の笹子駅を下車する場合、滝子山か本社ヶ丸が手っ取り早い山だ。どちらの山頂からも富士山の好展望が得られので、眺望を楽しむには好都合な山だろう。計画していたお坊山、米沢山はどちらかといえば、静かで、人も少なく、深山の雰囲気を楽しむのには良い場所だと思う。中央線沿線の桜も大月付近までなら見頃を向かえていたが、やはりまだちょっと早かったかという感じである。笹子駅を下車し、登山口への沢はまだ残雪が残っていた。
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<大沢山、大洞山>
ここの山は登山口からいきなり急登になり、しばらく我慢しながら進めば尾根上の50号鉄塔下へ出る。尾根に乗ってしまえばただひたすら上を目指せばいいだけだ。そして、次の鉄塔は30号で、直ぐに黒野田林道を横切る。目の前に山道を示す道標があったが、今はそれが破損していた。あとは角研山まで一汗かきながら頑張ればいい。時々周囲の山を望みながら登れば退屈はしない。
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<お坊山、米沢山>
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<金峰、国師、黒金山>
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<南アルプス(鳳凰三山)>
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<権現山、百蔵山>
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<滝子山>
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<残雪が出てくる>
先行していた3名の方達は角研山から鶴ヶ鳥屋山へ向かった。本社ヶ丸はその反対方向への稜線を歩く。宝鉱山跡への道を分ければ残雪が出てきた。アイゼンが必要な状況ではないが、もう少し寒ければ装着したほうが安全な感じだ。しかし、本日はその持ち合わせがない。更に標高を上げれば山道にも多くの残雪が出てくる。
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<鶴ヶ鳥屋山への稜線>
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<本社ヶ丸>
運よくアイゼンも必要なく山頂へ着いた。これからどこへ向かうのか、ご飯を食べながら思案する。出来るなら車道歩きは極力避けたいという事で、地図を広げた。悩んだ結果、鶴ヶ鳥屋山の北尾根を下り、再び笹子駅まで戻るコースにした。ヤグラからの下山よりも北尾根を下る道を選んだ理由はバリエーションを歩いてみたいという気持ちからだ。しかし、はじめての尾根を下るには少々不安はあったが、最短コースを狙って笹子駅へ下りることを優先した。
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<雁ヶ腹摺山、滝子山>
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<大菩薩>
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<甲武信、雁坂周辺の奥秩父>
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<黒岳、御坂山>
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<釈迦ヶ岳、南アルプス>
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<三ツ峠、富士山>
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<黒岳、釈迦ヶ岳>
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<大沢山、大洞山>
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<八丁山>
残念ながら富士山の山頂は雲に隠れ、その秀麗富嶽は終始望むことができなかった。今朝のような青空は既になく、雲の多い日となってしまっていた。本社ヶ丸の山頂でゆっくりしてれば、先日奥多摩で出会った方が登って来た。話を伺えば毎日、山歩きをしているのだという。あれから那須、角田山、丹沢と、メモ帳を見ながら話してくれた。横浜だというから乗り継ぎも大変な感じだが、お昼ごはんを山の上で食べることが日課になっているようだった。関西で15年間暮らし、今は天気のいい日に山を楽しんでいるのだという。
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<御正体山>
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<笹子雁ヶ腹摺山>
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<黒岳、滝子山>
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<三ツ峠、本社ヶ丸>
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<鶴ヶ鳥屋山>
本社ヶ丸から角研山まで戻り、鶴ヶ鳥屋山への稜線を進んだ。ヤセ尾根あり、展望台ありで、ここまで変化に富んだ稜線だった。この山頂は本社ヶ丸と比べれば地味な山頂だ。展望こそはないが、広々とした静かな雰囲気がとてもいい。ここで休憩して、来た道を北尾根の降下点まで戻り、そこから一直線に笹子駅へ下る予定だ。先ほどの本社ヶ丸で出会った横浜の方が後からやって来て、一緒に北尾根を下りたいということで、下山は同行者が増える。
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<三ツ峠の肩に富士山>
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<滝子山>
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<北尾根入口>
北尾根の入り口はだっだ広いが、赤テープで、ここが入口だとすぐ分かった。勢い良く下れる尾根だ。足元は落葉で柔らかく、クッションが良く効いている。踏み跡は薄く、テープ類も頻繁に出てくるわけでもない。途中、北東尾根を分けるが、その分岐ではそれぞれの赤テープが誘導してくれるので注意が必要だ。左の尾根を選択して下り続けた。送電線の鉄塔、28号と46号を過ぎればヤグラからの登山道も近い。
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<北尾根のミツバツツジ>
北尾根の末端までは行かず、46号鉄塔の巡視路を左に降下する予定だったが、その巡視路が見つからず、更に尾根を下った。すると沢の音が聞こえはじめ、林道が近い場所まで下がってしまったことを確認する。そこから、西へトラバースしながら林道への降下点を探した。たまたまうまく登山道と合わさることができたが、やはり落ち着いて巡視路を探しておくべきだった。尾根の末端は沢へ切れ落ちた断崖だったことが想像できる。雪解け水が勢いよく流れ、その渓流の音を聞きながら下れば笹一酒造の建物を見下ろし、無事笹子駅へ到着だ。駅周辺では桜が満開に咲いていて春らしい。もう4~5分早ければ乗車可能だった上り電車を一本見送り、次の電車に乗車する。帰りは途中の居酒屋で花見ハイキングの宴がはじまり、四方山話に花が咲く。その結果、ただの酔っ払いになってしまった。まともに帰宅できず、車を呼ぶ羽目になってしまう。翌日もシャキッとせず、一日中頭の痛い二日酔いだった。
破線の道が2本、黒野田林道が有りますね、
以前、笹子駅から本社ヶ丸へ登って初狩駅に下る計画、、、間違って本社ヶ丸は行けず、、、
再訪したい所です。
本社ヶ丸はとても展望の良い山です。お天気の良い時に登って下さい。新緑か紅葉の季節がいいと思いますが、笹子の酒屋さんが年末に毎年、新酒まつりをしているようです。これを狙ってやって来る登山者も多いようです。
ありがとうございました。