2013年5月18日(土) 晴れ
五十嵐口→分岐→負欠岩コース→西峰→飯士山→西峰→尾根コース→分岐→五十嵐口
飯士山(いいじさん)は南面山麓が湯沢町の岩原スキー場になっている山だ。関越トンネルを抜け、湯沢IC手前で右手正面に見える尖った山だといえばすぐに思い出されるだろう。GW前から新潟の低山に咲く花が見たいと思っていたが、なかなか足を運ぶ機会がなかった。この山は最近知った山であり、花と展望が素晴らしいということで訪れてみることにした。ゲレンデの山菜をお目当てに岩原スキー場から登る方もいるようだが、花の多い五十嵐口から訪ねることに。山名は山頂に穀物の神様を祀ってあることから「飯」と、富士山の姿に似ていることから「士」で、飯士山となったようだ。また、地元では「上田富士」とも呼ばれているらしい。
<早朝はほとんどの花が閉じていたが、やっと開いているカタクリに出合う>
五十嵐口からの登山コースは負欠岩(おいかけいわ)コースと尾根コースに分かれ、尾根コースは危険な個所がないため下山に、負欠岩コースは急な登りがほとんどで、標高が低い割には楽しめるコースだという。
<ショウジョウバカマ>
雪解けしたばかりの山道はヤブ山のように木々が覆いかぶさり、すんなりとはいかない。沢は水こそ流れていないが、とても急だ。
<枯れ沢を上り詰める>
登山口である五十嵐口を入ると直ぐに植林された道を歩く。しばらくは何もないが、尾根コースと負欠岩コースに分かれる分岐では、たくさんのカタクリやキクザキイチゲが群生している。しかし、まだ早いのかどれもこれも、みな下を向いて花びらを閉じていた。下山する頃を楽しみに負欠岩コースを登る。
<枯れ沢の上部に雪が残り、ここをトラバースして尾根に乗る>
頭を低くしたり、小枝を手で避けたり、岩の露出した沢を登り切れば岩壁でどんずまりとなる。そこを横にトラバースして尾根に乗った。
<尾根に上がってみれば視界が開け、残雪の山々が飛び込んできた。山腹にあるスキー場はGALA湯沢辺りだろう>
<負欠岩(おいかけいわ)を上から眺めて>
この負欠岩を下から眺める辺りからはスラブの上を歩くことになった。斜度は見た目ほどでもないが、登るにしては急登だ。岩肌は滑ることもないが、濡れている時は要注意となる。
<だいぶ岩場を上がって来ましたが>
スラブのはじを登れば眼下に先ほどの負欠岩が右下に望める。途中にはロープもあるのでそう危険はない。しかし、足を滑らせばどこまで転げ落ちるのかわからない。雪が着いたらここは避けた方がいい。
<苗場山のある方角を眺めて>
景色がだいぶ広がってきた。想像していた以上に好展望だ。花も多く、願ったり叶ったりである。しかし、全体的に花の見頃は幾分遅すぎたように感じる。
<魚沼では田植えの季節を向えたようだ。水田がキラキラと輝いている>
<山頂に近づけばアズマシャクナゲも出てきた>
<こちらではタムシバが見頃なのだろうか、新緑の山腹に白い花がいくつも目立っていた>
<イワナシもいくつか咲いていた>
<西峰に着いて、上越国境の山々を眺望する>
谷川岳から万太郎山、仙ノ倉、平標山へと続く稜線がいい眺めだ。この角度からの眺望は初めてなので新鮮な感じがする。飯士山の山頂は西峰から一度下って、お隣のピークとなるが、ここからでも十分な展望が得られ、パノラマサイズの峰々が楽しめる。
<西峰から眺めたが、こちらが飯士山の山頂になる>
<眼下には石打丸山スキー場が>
<西峰山頂>
<飯士山山頂>
花を楽しみながら残雪のある山頂に着いた。眺望は谷川連峰の美しい姿をはじめ、八海山・巻機山、苗場山、妙高山、火打山など、雄大な山容を望むことができて、展望の山に納得だ。
<遠くは巻機山、手前は岩原スキー場の上部>
<谷川連峰を眺めて>
<平標山、仙ノ倉、万太郎山も眺め>
<残雪が多い苗場山辺りを眺めて>
眺めが素晴らしい山頂には6~7人の登山者が集まった。単独は私だけ。あれこれ見える山の山座同定が始まる。下山は山菜取りをしながらスキー場を降りる方もいた。のんびり残雪の山々を眺めながらご飯を頂き、私も下山する。
<タムシバ>
<とても大きなイワウチワ>
<ミツバツツジ>
<足元に咲くイワウチワ>
<シャクナゲも満開だ>
<こちらではユキグニミツバツツジというのだろうか>
<下山路から>
<谷間には残雪も>
<イワカガミ>
<残雪で登山道はどこへやら>
下山は尾根コースを下ったが、ここは山道がまったくない。適当に進む方角を決めて乗り越えるしかないようだ。踏み抜く事を想定して迂回する。先々週の方が付けたのであろうか、赤テープを見つけて安堵した。
<新緑のブナ林>
今日は初夏のような陽気になったが、こう涼しい新緑の下を歩けることに感謝だ。おとぎの国にでも訪れたような感覚だ。落葉が積もる足元は滑りやすく、すってんころりんと尻餅で目が覚める。
<朝は下を向いていたカタクリの花が開いていた>
<キクザキイチゲも咲いていた>
<所狭しと咲いていたカタクリの花>
たくさんの花に出合え、道中飽きることはなかった。登山口までの林道は入口で施錠されている。しかし、市役所に電話で確認すればクサリは簡単に外すことが出来るということで、テニスコート跡に駐車した。低山ながらも360度の山頂から眺めた谷川連峰の山々、上越国境の峰々、それに妙高、火打の頸城山塊が眺められたのにはビックリであった。
素敵ですね!(*^-^*)
ところで早速ですがまたまたアドバイスをお願いいたします。
私の友人が「6月8日(土)に丹沢でシャクナゲを見たい」そうなのですが、そのようなことが可能な場所をご存知でしょうか?
丹沢でシャクナゲ?って聞いたことがありませんし、あったとしてもこんな暑いエリアではもう遅いのではないかしら?と悩んでおります。
というわけで、もしもどこか妥当な場所をご存知でしたらアドバイスをお願いいたします。
ピチチッツ♪(←スズメです。)
(*^-^*)
丹沢でシャクナゲですかぁ~?、ん~、ん~、ごめんなさい、ちょっと記憶にないです。でも、咲いていそうな感じがしますよねぇ~。それに、私、丹沢はあまり歩いていないので…(涙)
でも、ネットで見ると山ではないようですが、七沢森林公園で今まさに満開のようですよ。
ますこちゃんならきっと知ってるかも