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2013年4月20日(土) 曇り
不死熊橋→根本沢→根本神社奥ノ院→根本山→十二山→熊鷹山→林道→不死熊橋
今日は桐生の山、根本山と熊鷹山を訪ねた。この辺りは安蘇山塊というのだろうか。まだまだ未踏の山が多い。そんな中で、とりわけ仙人ヶ岳、鳴神山、石裂山辺りが気になるところだ。そして、週末はどこも天気が思わしくない。奥多摩では午後にでも雨が降り出しそうな雰囲気だ。そこで唯一、この山域が何とか一日持ちそうな予報であった。そろそろ新緑の山が歩きたいが、ここ数日は寒い日が続いている。寒の戻りとでも言うのであろうか、花冷えとでも言うのか、北関東の山沿いでは雪の予報になっていた。いずれにしても習慣付いてしまった山歩き、どこかを歩きたい。天気予報に相当悩まされたが、前々から考えていた根本山神社奥ノ院の沢コースを訪ねることにした。車は三境林道起点に駐車する。既に5~6台が駐車されていて意外と多くの方が入っている様子だ。
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<春の芽吹き>
十数年前に中尾根コースを登ったが、その時の記憶はすでに飛んでいる。林道を歩いた事と、熊鷹山のヤグラが頭の中に残っているだけだ。林道をテクテク歩けばゲートが現れ、不死熊橋に到着した。その橋の左手にロープが垂れ下がっているが、そこがハイキングコースの入口となっている。
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<高巻く>
根本沢の入り口では、いきなりロープが垂れ下がる場面に面食らったが、やがて穏やかな谷間に導かれた。日差しが射し込め、沢だというのに明るい。芽吹いたばかりの新緑が心を和ませてくれる。荒れた感はあるが、道標、テープ類はしっかりしている。
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<エイザンスミレ>
落葉に埋もれそうなスミレが目に入り、耳ざわりな沢の音から解放された。山道は激しく左右に振られ、緊張する場面も登場して眠気がさめる思いだ。
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<岩がゴロゴロ>
変化に富んだ沢コースに於いて、先行者を捉えた。賑やかに話し声が聞こえてくる。適度な距離を保っていたが、のろのろ運転に近く、挨拶をすれば沢歩きの練習をしている様子だ。ピーチサンダルを履いた男性と子供達3人、それにお母さんだろうか。楽しげに手と足の置き場の話声が聞こえてきた。
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<石祠>
この周辺は信仰の山が多いのだろうか。夕日岳、地蔵岳辺りにもたくさんの石祠が点在していた。ガイドブックによれば、その昔、根本神社の御利益に授かろうと、参拝する人々で賑わったという。この沢にも度々見掛ける祠や石灯籠、それに距離を示す「丁石」や石段がかつての隆盛をしのばせているようだ。
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<ワチガイソウ>
そろそろ歩き出して1時間半になる。コースタイムからすればもう直ぐ沢から外れてもよさそうだが、この辺で一休みしよう。ここなら落石もなさそうだ。腰を下せば小さな花が目についた。見回せばこの一輪だけが咲いていた。
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<鉄のハシゴも>
しだいに谷は狭くなり、苔むした石灯篭の姿も出現してきた。埋もれ掛かった石段もある。木の橋は腐って骨組みだけが残骸として放置してあるようだ。
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<涸れ沢から尾根へ>
このお地蔵様から右に上がる。うっかりしていると直進してしまうようだ。鎖が掛けてあり、その上に何やら屋根が見える。あずま屋でもあるのだろうか。
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<根本山神社奥ノ院>
上がって見れば、鐘突き堂が目に入った。そして、その奥にある建物は奥の院のようだ。これで沢ともお別れである。ハラハラした場所もあったが、それはそれとして面白かった。お詣りして、先を急ごう。
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<やせ尾根>
上に上がれば景色も見えてきた。雑木越しではあるが、沢からの解放感が心地よい。更に上へ行こう。
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<奥日光>
残念だが生憎の天気で、見通しが悪い。男体山はその容からすぐに分かったが、他の山はこの角度から推測しなければなるまい。
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<日光白根山辺りはまだまだ雪が多いようだ>
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<見事な祠>
見えない展望を眺め、更に上がる。すると立派な石祠が突然に現れた。奥の院もそうだが、この狭い岩場や崖をみれば、その当時の難工事が想像できる。
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<明るい尾根>
やっと尾根に上がれた。これでホットする。後はのんびり歩くだけだ。アカヤシオがそろそろ咲き出してきたようだ。見頃はまだまだ先だろうが、GW後半あたりがいいように思える。
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<根本山の山頂>
ここは記憶にまったくない。まぁ、昨夜食べたものも思い出せない記憶力だから、憶えがないのも無理はない。山頂は展望がまったくなく、直ぐに立ち去った。
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<十二根本神社>
木で造られた鳥居はねじれ曲がって倒れそうだ。そばの建物は押しつぶされ、屋根だけが残されている。それと参拝時には記帳もできる箱が備え付けられていた。手を合わせ再び歩き出す。
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<尾根道>
しだいに風が冷たく感じる。先ほどよりも空が暗くなってきた。お昼ご飯は熊鷹山で食べよう。それまでは我慢だ。
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<芽吹きはじめ>
里は新緑真っ盛り、山はこれから、季節の移り香を感じる。
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<十二山の山頂>
ここも素通り、展望もない。
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<明るい山道>
散歩道のようだ。犬を連れた夫婦とすれ違う。
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<熊鷹山の山頂>
着きました。ご飯を食べる目的の場所へ。ここの展望台は記憶にあるが、頭の中のヤグラよりもだいぶ小さくなっているようだ。それではヤグラの上から景色を楽しもう。曇って見晴らしは良くないが、グルっと眺めれば気が済むというものだ。
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<こちらは鹿沼宇都宮の山だと思う>
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<こちらは奥日光の山だが、男体山であると言うことが、辛うじてわかる>
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<こちらは足尾の山だろう。頭だけが見えている山は袈裟丸山、皇海山辺りだと思うが>
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<そして桐生の山。この先は丸岩岳へと続く尾根のようだ>
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<石祠>
予定通り熊鷹山でおにぎりを食べた。お天気も何だか、いっそう悪くなってきた。丸岩岳へ行っても林道歩きが長くなるだけで、ここからさっさと下山することにした。
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<咲き始めたアカヤシオ>
下山途中でアカヤシオの咲きっぷりが、今日一番いいのを発見する。これが最も花開いたものだ。
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<林道の山間>
林道へ降り立った。登山口の不死熊橋まで、林道を歩き始める。見下ろせば伐採された谷間が見渡せた。ここの林道歩きも長いが、雨が降る前に下山したい。
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<新緑>
「山笑う」、まさに春を感じる季節だ。熊鷹山は人気の山なのだろうか、山頂には12~13人がいたように感じる。そして、風花が舞ってきた。天気が崩れる前に下山してきて良かった。昔訪れた時には帰り道に、桐生市内にあった銭湯へ立寄った思い出がある。その銭湯は、今もなお営業している様子。懐かしい根本山と熊鷹山。それに沢コースの楽しさも付け加えた。
あんぱんさんも、桐生あたりの山をお歩きになったことはあるのですね。内心、うれしくなりますよ。
桐生を安蘇山塊に含めていいのかは知りませんが、あのあたりも、入り込むと、なかなかやみつきになります。石祠やら石仏も多く、私のようなオタク系にはもってこいの山域かと。
鳴神山のツツジは終わりかけのようですが、根本山あたりは、これからでしょうか。ツツジ情報、ありがとうございます。
ツツジの季節になると袈裟丸山辺りが気になります。あそこはとても有名ですからね。めちゃ混みだと知りつつ、やはり気になります。それにしても沢コースはハイキングコースとして紹介されていますが、奥多摩にはない魅力がありました。確かにやみつきになるかも。
ちょくちょく見て頂き、ありがとうございます。(ペコ)
たいして面白くもない「山さんぽ花さんぽ」ですが、趣味で山歩きをした事を日記として書いています。これからもどうぞよろしくお願い致します。また気軽にコメントして頂けると嬉しいです。あんパンが好きなので「あんぱん」です。あんこは「こしあん」を好んでいます。でも、「つぶあん」も食べますよ。ハイ…(^^)