山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

雪の丹沢 塔ノ岳と鍋割山へ

2013年01月20日 | さんぽ

2013年1月19日(土) 晴れ

大倉→大倉尾根→塔ノ岳→鍋割山→後沢乗越→二俣→大倉

成人の日、爆弾低気圧が関東にドカ雪をもたらした。高速道路は通行止め、車は大渋滞。電車、飛行機など、交通機関の乱れが続く。奥多摩でも大雪であったというが、丹沢でも蛭ヶ岳では約1mの積雪があった様子だ。そんな、こんなで山はラッセルを強いられる状況にある。しかし、登山者が多い山ならあくせくすることもなく、楽々山頂が踏めるというものだ。そこでメジャーな丹沢を訪れることにした。
例によって最寄りの駅から一番電車に乗車する。山手線、目白駅校内で非常緊急停止ボタンが押された。車内で待つこと数分、ホームからの転落事故で、救助終了のアナウンス。遅れたが新宿駅からは次の急行に間に合う。
朝から青空の広がるいい天気になった。小田急線の車窓からは丹沢の輝く雪化粧が眺められた。渋沢駅の大倉行きのバスは相変わらずの繁盛ぶりである。その大倉尾根は苦手な尾根だ。長くて標高差もある。どんなに急いでも登山口へ到着するのが8時過ぎになってしまうからだ。落ち着いて登るにはもう少し余裕を持って歩き出したいところだが。

<箱根の山と愛鷹山>
登山口の大倉には雪がまったくない。緩やかに林道を歩きはじめた。標高900m付近にある駒止茶屋から雪が目立つ。アイゼンをするほどでもないが、雪が出てきたところでみなさん装着していた。堀山の家からは本格的な雪道へと変わる。よく踏み固められた道筋になった。ラッセルも全く必要ない。



<相模湾>
登ること約2時間30分、やっと見晴らしのよい場所まで登ってきた。人もたくさんいる。抜きつ抜かれつ、汗を吹き出しながらバカ尾根を登った。展望がきくようになるとすっかりマイペースへ戻り、眺めに見入った。



<雪の山腹>
山道脇に一人、静かに筆を持つ方がいた。雪化粧した蛭ヶ岳を描いている様子である。穏やかな日差しだが、やはり風は冷たい。富士山もこのあたりから、白い頭が見えてきた。



<大山と三ノ塔>
久しぶりの塔ノ岳だが、やはり展望は抜群だ。すっぽりと雪化粧した丹沢がいつもと違う雰囲気に感じられる。



<鍋割山稜>
塔ノ岳山頂でお昼を食べ、そのあとは鍋割山へ足を延ばし、後沢乗越から大倉へ下山する予定だ。表尾根からヤビツ峠への下山も考えたが、今日は富士山を思う存分眺めたい。それにこの雪でヤビツ峠からのバスが運休している可能性があった。



<丹沢の主稜>
ここから眺めると、やはり蛭ヶ岳、棚沢の頭、丹沢山を訪れたい気持ちにさせられる。いちだんと白さが違うように見える。花立山荘で一休みした。展望が良い山荘前にはベンチが置かれ絶好の休憩地である。



<塔ノ岳>
花立であんぱんを食べ、気持ちも新たに歩き出す。馬の背まで来れば山頂は近い。もうひと踏ん張りで山頂だ。しかし、ここまで来ると長い行列ができるようになってしまった。



<西丹沢の山々>
山頂直下では雪も多くなってきた。ちょっと横へそれれば踏み抜いてしまう。下山する方とのすれ違いにも時間が掛かった。遅い方を抜くにも抜けない。まるで富士登山のように大渋滞がはじまった。



<檜洞丸から蛭ヶ岳、丹沢山>
渋滞もほんのわずかであったが、ペースが崩れるので戸惑う。こんな時は脇へ寄って展望の良い場所から峰々を眺めることにした。



<塔ノ岳山頂から富士山>
やっと着きました、塔ノ岳への山頂へ。やはりたくさんの人がいる。雪景色と、この大展望を求めてやって来たのだろう。目の前の富士山がやはりいい眺めだ。



<大山北尾根>
富士山が見える反対側は表尾根。その左に大山からの北尾根が延びる。更にその奥には相模原、横浜、東京都心へと続く。



<表尾根、奥に大山と三ノ塔>
バカ尾根からは三ノ塔横に江の島も見えたが、ここからは微かに分かるだけだ。こう眺めると表尾根も魅力的だ。



<富士山と西丹沢>
山頂でお昼を食べる前に、辺りをウロウロする。ここから眺められる景色を見ようと。



<箱根の山>
丹沢山への道は行く人も少ないのか、はやり雪が大量だ。かなり湿った雪で重く感じられる。これではラッセルも大変だろう。今日はラッセルはごめんなので、そのつもりはさらさらない。



<尊仏山荘>
山荘の中で休憩したいが、せっかくだから富士山と南アルプスを眺めながら休憩しよう。しかし、冷たい風にさらされながら腰を下ろすには、ちょっと考えさせられるところがある。中へ入れば温かいものも食べられるだろうし。



<丹沢山>
今日はここで終わり。この先は行かない。塔ノ岳で休憩することにする。



<また富士山>
ここから見える山はどんな山が見えるのだろう。そう考えながら地図を出す。小金沢連嶺、大菩薩嶺、それに甲武信岳、金峰山あたりも。南アルプスでは塩見あたりから北岳がくっきり。



<南アルプス遠望も>
この景色を目の前におにぎりを取り出す。ポットのお湯でスープを作る。春雨スープだが温かいうちに急いで食べた。冷たくなるのが早いか、食べるのが早いか。そんな感じである。



<鍋割山稜>
塔ノ岳から鍋割山稜へ入ると、こちらも雪が多いようだ。歩く人が少ない為か、歩きづらい。踏み抜きながら歩く。



<ブナ林>
静かだ。静かな場所だ。こんな場所がいい。



<大倉尾根(バカ尾根)>
二俣分岐辺りから、ちょっとした展望が開ける。今朝登った大倉尾根だ。通称バカ尾根と呼ばれる尾根だが、私にとっては長い尾根なので下りは敬遠だ。



<塔ノ岳>
午後になると雲が多くなってきた。太陽の日差しはありがたい。陰ってしまうと早く帰りたくなってしまう。雪もだいぶ重い。



<小丸から>
鍋割山へは丹沢主稜を横目に歩く。



<丹沢主脈>
ここでいい眺めも終わりだ。この先、もう少しで鍋割山の山頂に到着する。



<鍋割山から>
残念だが、雲が多い。やはり展望は朝に限るようだ。



<鍋割山荘>
ここの鍋焼きうどんを食べたいが、今日はお腹がいっぱいだ。歩き疲れて、やっとたどり着いた空き腹に、熱々の鍋焼きうどんが物凄く美味い。今日のように雪のある季節に食べると最高だろう。うどんも食べたいが、夕日も見たい。お酒でもゆっくり飲みながら。もう少し老いたら、ここに泊まりに来よう。



<小丸尾根>
さて、下山開始だ。後沢乗越へ降りるが、こちらの尾根もスキーの滑走跡があった。バカ尾根にも跡はあったが、恐らくこのドカ雪で山スキーでもしたのだろう。



<赤い実>
しだいに雪もなくなってくる。足元がぐちゃぐちゃだ。転んだら泥んこになってしまうだろう。



<お地蔵様>
林道歩きになって、大倉のバス停までは長い道のりだ。西山林道もひっそりとしている。日がだいぶ傾き、山影の林道は寒い。



<丹沢を大倉集落から>
もう直ぐ日が落ちる。一杯しながら温かい素うどんでも食べて帰りたいが、ここはパンの残り物で我慢しよう。今日は雪の丹沢を楽しむことが出来て、よかった。青空に富士山も南アルプスも見えた。また、いつの日かのんびりと訪れたいものだ。新宿まではひと寝入りできそうだ。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぶたまげたぁ~ (あんぱん)
2013-01-27 20:07:44
彩さん、こんばんは^^
やっぱり、あのトップは丹沢でしたか。どこかで眺めたような気がしました。まだ記憶が新しいから、残っていたんですね。
それにしても、笹尾根縦走!相変らず凄~い。高尾山まで行っちゃって。確か去年も三頭山からでしたよね。彩さんの健脚には脱帽です。
あ!そ~そ~、実は先週、雲取にするか塔ノ岳にするか迷ったんですよ。そして富士山が眺めたくて、丹沢にしたんです。
今週は日曜日に赤城山で雪遊びでした。
もう直ぐ、立春ですね。早春の花便りが待ち遠しくてウズウズしているのではないですか。(^^)
こちらこそ、ありがとう~(笑顔)


返信する
真似っこ(^_^)/ ()
2013-01-26 21:12:40
あんぱんさんこんばんは♪

行っちゃいましたよ~塔ノ岳!!!

今週末は川苔山で百尋ノ滝の氷漠の予定でしたが、
週中の暖かさでだいぶとけてしまったようで予定変更。
行き先が決まらず困っていた時に思い出しましたよ~
あんぱんさんのこの記録を(*^^)v

海と富士山と雪をたたえた白い美しい丹沢の山々…
おかげで楽しい山旅となりました~ありがとう(*^_^*)
返信する

コメントを投稿