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奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

赤城山の地蔵岳でラ、ラ、ラッセル!

2013年01月27日 | さんぽ


2013年1月27日(日) 吹雪き/晴れ

小沼平→八丁峠→地蔵岳→八丁峠→小沼→小沼平

週末は強い寒気が流れ込んだ。日本海側と東北地方には大雪注意も出されている。昨日は久々に出張であったが、北陸線の一部に運休が出て帰りの足に支障をきたした。いてもたってもいられない土曜日だが、そんなこんなで山は日曜日にした。ワカンを使うほどの雪山へ行ってみたい。しかし、自信も経験も度胸もない。雪深い山がどんなものか、その雰囲気だけでも味わおうと赤城山を訪れてみた。

<八丁峠>
上武道路が延長されてから、はじめての赤城山である。いつものように高速道路は使わない。目指すは大沼だ。赤城道路の路面は雪で真っ白。荒山登山口の箕輪で渋滞が発生していた。その訳は除雪車だ。除雪しないと走行できない程の積雪であった。まだ暗いうちからの作業は本当にご苦労様である。それも荒れ狂う風の中で。その除雪車の後をゆっくり走る。だいぶ遅れて大沼に到着したが、外は相変わらず吹雪いている。どうしたものか、天気は回復に向かうと分かっていたが、おにぎり食べても風は収まらない。ただただ時間が過ぎ去るだけであった。予定を変更して水沢山へと移動する。しかし、運転中に太陽が顔を覗かせてきたので再び戻った。大沼からしばらく下った前橋市内を目前にしてのUターンだ。



<胸までのラッセル>
車は鳥居峠へ着けたが吹雪きはまだ止まず。あれこれ思案したがまだ登る山は決まらない。再び車で移動した。すると八丁峠へも除雪車が入って行くのを見掛けたので、またその後ろにつけ、やっと小沼平へたどり着く。風は吹いているものの、ここは多少穏やかな感じがした。そんな訳でやっと歩く場所を決める。今日は地蔵岳と長七郎山を歩くことに…。



<青空も見えてきた>
駐車する場所を除雪してもらい。早速準備開始だ。車内でガサガサしながら身支度をする。極力寒い思いをしない為だ。身支度に手間がかかったがワカンを履いてウキウキ気分で八丁峠の雪の中へ飛び込んだ。ふかふかの雪が柔らかい。勢いよくラッセル開始する。飛び跳ねるように。



<ふかふか>
ラッセルはいいが、進めば進むほど、雪は深まり、膝から腿、腿から腰、そして場所によっては胸までもの雪が行く手を阻んだ。前進する方向を選びながら一歩一歩歩いた。しかし、ラッセルの勢いもしだいになくなる。長続きしない。性格的に持続力のないことが良くわかった。熱しやすく、冷めやすいのだろう。そのうちに諦めムードになった。休む回数も増え、腹立たしくなってくる。気持ちは若いつもりでも体力、気力がないことに。



<地蔵岳の山頂から> 
我慢すれば何とかなるもんだ。一歩一歩進んだおかげで、歩く距離は短いが山頂が見えてくる。すると突然、前からスノーシューを履いた方が降りてきた。これで助かったと頭を下げる。そして、トレースをお借りして山頂に着いた。



<黒檜山を眺め>
山頂はやはり風が強い。後ろから単独の方が来たがすぐに立ち去ってしまった。カメラを構えるがフラフラよろめく始末だ。黒檜山は山頂付近の雲が取れないだろうという予想が当たった。眺めていればめまぐるしく雲が流れる。



<山頂の無線中継所>
山頂は雪が飛ばれて、歩き易い。



<駒ヶ岳>
山頂を離れ風の穏やかな場所を探したが、そんな夢のようなところはあるはずもない。



<吹き荒れて>
良くなるだろうと予測していた天気だが、風はおさまらず。早めに下山することにした。



<小沼を眺め>
大沼も小沼も全面凍結しているようだ。湖面を歩いてみよう。そう考えながら下山する。



<ここは風が穏やか>
遊び心のつもりで直滑降で降りた。すると身動きできないほどの雪にはまってしまった。ワカンがまったく役に立たない。仕方なく戻るはめに。あくせくしながら、雪の中を泳ぐようにはい回った。



<八丁峠>
ラッセルした跡を数名の方が登って来る。



<小沼の湖畔>
湖面が雪で隠れていれば怖くはないが、湖の底が透けて見えていると恐怖心から歩けない。でも、今回は大丈夫だ。辺り一面雪原である。



<地蔵岳>
小沼の真ん中まで歩いてみようと思うが、はやり一人ではもしもの時に…。そう考えると行けなかった。気が小さいのだろう。



<湖畔>
ここで雪景色を楽しんでいる方もチラホラ。



<小地蔵岳>
出発前におにぎりを二つ食べたがお腹が空いてきた。この風と寒さでは休憩する気になれず。ここで早々と帰ることにした。



<地蔵岳>
長七郎山から小地蔵岳を歩く予定でいたが、この雪と風では歩く気力もなくなってしまった。サッサと帰ることに。車で箕輪の姫百合駐車場まで下りてくると、消防自動車数台、それにパトカーも。後で知ったことだが、荒山で遭難した方がいたという。滑落してしまい携帯で救助を求めたようだ。しかし、その後は連絡もつかず、翌日も捜索するというニュースを聞いた。単独行のリスクが大きいことを改めて考えさせられた赤城山である。これを機に無線機とツエルトを装備に追加する。しかし、今日は家を出る際に奥多摩の笠取山から赤城山へ変更してしまった。この事で大菩薩の地図を準備したことは大いに反省すべきであろう。

2 コメント

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赤城山 (たそがれオヤジ)
2013-01-30 08:42:22
あんぱんさん、おはようございます。
赤城山、今、旬の頃なのか、大人気ですね。あんぱんさんも行かれましたか。
しかし、胸まで雪に浸かるとは相当な雪の量ですね。私なんか、見ただけで水沢山直行・Uターンせずですよ。
自分のラッセルした跡を、気軽に登っている人を見たら、たまったもんではないだろうな。自分なら、バリケードを作りたくなっちまうでしょう。

※例の遭難者、前日から入山していて、テント泊していたようですね。そのため、月曜日までシュラフやテントにくるまって待機して助かったのでしょう。日帰り予定の装備だったら死んでますよ。

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たそがれさん (あんぱん)
2013-01-30 20:32:10
こんばんは、たそがれさん。
そちらも荒れたお天気のようでしたね。たそがれさんのお友達も赤城山だったのでしょうか。雪の多さに驚きでました。でも、深いところはほんの少しでしたよ。
それにしてもスパッツはこの時期忘れられませんね。
遭難者が無事に救助され、ほっとしています。気がかりでしたから。
お互い無理をせず、気を付けましょうね。いつもありがとうございまぁ~す。(ペコ)
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